エゾ鹿肉の特徴として低カロリー・高タンパク・高鉄分が挙げられます。弊社のご提供する、十勝地方で捕獲された鹿肉は研究対象になるほど成分が高いのです。大自然で穀物や野菜、森林などを食べて育ったエゾ鹿は臭みが少ないというとある大学の研究結果も出ています。弊社ではそれを「とかちエゾ鹿肉」と名付け皆様にご提供しています。
北海道の鹿肉の処理規則が出来たのは近年です。以前は禁猟期に適切に処理のされていない質の悪い鹿肉が多く出回り、鹿肉は硬くて臭くて美味しくないお肉というイメージがついてしまいました。それによって、捕獲された9割の鹿は破棄されてしまっています。鹿肉を食べる文化が途絶えてしまったと言っても過言ではありません。弊社は北海道のエゾ鹿肉処理認証を受けた工場で、北海道基準をクリアした鹿肉のを使用しております。鹿肉の販売を通じて鹿肉文化の普及・継承、食べていただく皆様の健康のサポートを行っており、それによって捨てられる命が少しでも無くなるように事業を行っています。
一時は絶滅の危機となったエゾ鹿ですが、頭数が回復し、増えすぎてしまい、年々被害が増えている状況です。エソ鹿による農作物の被害額は40億円とも言われております。一部の農家さんにはその被害に農家を辞めたくなる人もいるほどの被害です。
北海道が調査したエゾ鹿の生息推定頭数は67万頭で前年同様、一昨年から見ると2万頭増、平成23年から見ると10万頭は減少していますが、近年は横ばいか増加傾向にあります。
この原因としてハンターの高齢化や自治体ごとの鹿肉捕獲においての差があげられます。現状ハンターが高いモチベーションで鹿を捕獲できる体制ではないと言えます。弊社ではハンターが捕獲し、適切に処理された鹿肉を買取り、加工・販売しております。弊社の事業の継続がハンターの意欲となり、鹿の活用となります。売れればハンターからも高額で買い取れる。そして生産者の被害を減らす。こういった意味のある循環を意識し無駄に命を減らすことのない循環型の社会を目指しています。