寺本果樹園の投稿一覧
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾ありがとうございます!
中国地方、梅雨明けしました☀️そして6月終わりにして、すでに33℃!暑い!
さて、今日は「異常気象の酷暑について、現場の農家から」についてお話しさせてください。
🍇【ご予約状況について】
寺本果樹園では、9/10〜お届けのシャインマスカットのご予約を承っています!
今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。
現在のご予約状況
・9/10お届け:完売御礼
・9/11お届け:残り16件
・9/12お届け:残り18件
・9/13〜9/20お届け:coming soon
今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。
【観測史上最速の梅雨明け】
6/27頃、気象庁より梅雨明けの発表がなされました。例年より22日早く、観測史上最速・6月梅雨明けは初めてとのことです。
そして、梅雨が明けてからすぐに日中30℃越えの日が続きそうです。
僕が子供の時(20年前)は、25℃の夏日を超えることが珍しくて、「今日は25℃!夏日って言うんだよ!珍しいね〜」と先生に自慢してたのを強く覚えています。
それから20年。今では真夏日どころか酷暑日も珍しくありません☀️
「どうしてこんなことになったの!!😡」といったところで何も変わらないので、「じゃぁどう対処しようか?」という現場の農家のお話をさせてください。
【実際問題は出ているのか?】
酷暑への対処の前に、実際寺本果樹園ではどのような問題が出ているのか、整理してみます。
『酷暑による被害』
・シャインマスカットの日焼け果の発生
↪︎軽度のものは果実の黄変、重度のものは果実のしぼみ。重度のものは出荷不可。
・大玉トマトの裂果
↪︎強烈な太陽光を受けることにより、果実が割れる。トマトの実が緑色の状態で割れることも。
・イチゴの苗作りが非常に難しい
↪︎イチゴは本来暑いのが苦手で、ここまで暑いと弱々しい苗になってしまう。
・人間への被害
↪︎日中外に出て作業すると、本当に命に関わる危険性が出る。特にハウス内は40℃超えとなるので、入ってはいけない。
↪︎日中外に出て仕事できないので、作業時間が制限されてしまう。
ざっとこんな感じでしょうか?
植物だけでなく、人間にも被害が出ております。
様々な問題が酷暑によって発生しておりますが、寺本果樹園はどのように思っているのか、現場の農家の対策はどうしているのか?
見てみましょう👉
【酷暑問題とどう向き合うか】
酷暑問題について、各問題別に対策をまとめてみました。
『酷暑への対策』
・シャインマスカット(果実の日焼け)
↪︎葉っぱを多く残し(副梢管理で切る量を調整)、果実に光が当たりすぎないようにする。また、傘かけ作業の『傘』を選び直す(現在:白→新聞紙など)。
・大玉トマト(裂果)
↪︎裂果に強い品種へと変える。ハウスにかける『日傘(※)』を強化して、ハウスに入る太陽光の量を調整する。
※『日傘』=遮光ネットのこと。
・イチゴ(弱い苗)
↪︎ハウスに『日傘』をかけたり、ハウス全体に打ち水をしたりして、ハウス内温度を下げる。暑さに強くなるような肥料をあげる。
・人間(日中暑すぎ問題)
↪︎朝中に作業ノルマを終わらせる。朝早起きして暑くない早朝から仕事を始める。
各対策はこんな感じです。
実際寺本果樹園にも酷暑被害は出ていますが、対策はまだ打てるしあまり問題だとは思っていないのが本音です。
対策より何より大事なことは、「これまでの常識を考え直して、もう一度対策を練ること」だと思っています。
例えば、シャインマスカットの新聞紙による笠かけなんて「ダメだよ!!」と指導されました。新聞紙だと光を通さず、糖度が上がらないからです。
しかし、今はあまりにも暑いし太陽光が強いので、「ギリギリまで待って糖度が上がったのを確認してから、新聞紙で笠かけをする」というようにすることで、新聞紙の光を通さない性質を利用して日焼け対策になるんじゃないかと考えています。
人間の朝中に作業ノルマを終わらせるにしても、普通であれば朝から夕方まで(9時〜17時まで)働くのが普通です。が、結局ノルマさえ済んでしまえばいつ働いても一緒なので、朝早くから昼まで(4時〜12時まで)働いて終わってやろうと考えてます。
こんな感じで、これまでの当たり前を見直して、もう一度しっかり考えるタイミングかなと思います。
酷暑問題は大変だし、農家にとっては生活が左右されるほどの問題ですが、まだまだ農家にもできることがあるなと思ってます💪
というわけで、「異常気象の酷暑について、現場の農家から」というお話しでした!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
酷暑問題、まだまだやれることはあるし、対策はあります。
けどこの対策がうまくハマらなかったらと思うとやっぱり怖いです。
四国の方では暑すぎてハウスのトマトが全部枯れたり、夏野菜であるナスが夏の暑さに負けてしまうといったニュースを見ました。
全国各地の農家さんが、「10年20年農家やって、こんなことは初めてだ…」というコメントも本当によく見ます。
全国各地の農業が、これまでの常識が通じなくなってきて、いわば「ルールチェンジ」のタイミングになってしまったなと思います。
夏は暑すぎるし、春と秋は短いし、冬は寒波も暖冬もあるし……。
毎年違いすぎて、当たり前が当たり前じゃなくなってきてるなと感じます。
ただ、まだまだ対策などやれることはあるし、「ルールチェンジ」が起こったことでこれまでできなかったことができたりもするので、悲観することはないですね😆
異常気象に抗うのではなく、うまいこと乗りこなして楽しくやっていきます✌️
というわけで、『まぁなんとかなるでしょ』という僕の感想でした!
夏が近づいてきましたが、みなさんご自愛ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
シャインマスカットも予約受付中です!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
画像引用:
気象庁、「令和7年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」、6/29最終閲覧、https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html
中国地方、梅雨明けしました☀️そして6月終わりにして、すでに33℃!暑い!
さて、今日は「異常気象の酷暑について、現場の農家から」についてお話しさせてください。
🍇【ご予約状況について】
寺本果樹園では、9/10〜お届けのシャインマスカットのご予約を承っています!
今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。
現在のご予約状況
・9/10お届け:完売御礼
・9/11お届け:残り16件
・9/12お届け:残り18件
・9/13〜9/20お届け:coming soon
今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。
【観測史上最速の梅雨明け】
6/27頃、気象庁より梅雨明けの発表がなされました。例年より22日早く、観測史上最速・6月梅雨明けは初めてとのことです。
そして、梅雨が明けてからすぐに日中30℃越えの日が続きそうです。
僕が子供の時(20年前)は、25℃の夏日を超えることが珍しくて、「今日は25℃!夏日って言うんだよ!珍しいね〜」と先生に自慢してたのを強く覚えています。
それから20年。今では真夏日どころか酷暑日も珍しくありません☀️
「どうしてこんなことになったの!!😡」といったところで何も変わらないので、「じゃぁどう対処しようか?」という現場の農家のお話をさせてください。
【実際問題は出ているのか?】
酷暑への対処の前に、実際寺本果樹園ではどのような問題が出ているのか、整理してみます。
『酷暑による被害』
・シャインマスカットの日焼け果の発生
↪︎軽度のものは果実の黄変、重度のものは果実のしぼみ。重度のものは出荷不可。
・大玉トマトの裂果
↪︎強烈な太陽光を受けることにより、果実が割れる。トマトの実が緑色の状態で割れることも。
・イチゴの苗作りが非常に難しい
↪︎イチゴは本来暑いのが苦手で、ここまで暑いと弱々しい苗になってしまう。
・人間への被害
↪︎日中外に出て作業すると、本当に命に関わる危険性が出る。特にハウス内は40℃超えとなるので、入ってはいけない。
↪︎日中外に出て仕事できないので、作業時間が制限されてしまう。
ざっとこんな感じでしょうか?
植物だけでなく、人間にも被害が出ております。
様々な問題が酷暑によって発生しておりますが、寺本果樹園はどのように思っているのか、現場の農家の対策はどうしているのか?
見てみましょう👉
【酷暑問題とどう向き合うか】
酷暑問題について、各問題別に対策をまとめてみました。
『酷暑への対策』
・シャインマスカット(果実の日焼け)
↪︎葉っぱを多く残し(副梢管理で切る量を調整)、果実に光が当たりすぎないようにする。また、傘かけ作業の『傘』を選び直す(現在:白→新聞紙など)。
・大玉トマト(裂果)
↪︎裂果に強い品種へと変える。ハウスにかける『日傘(※)』を強化して、ハウスに入る太陽光の量を調整する。
※『日傘』=遮光ネットのこと。
・イチゴ(弱い苗)
↪︎ハウスに『日傘』をかけたり、ハウス全体に打ち水をしたりして、ハウス内温度を下げる。暑さに強くなるような肥料をあげる。
・人間(日中暑すぎ問題)
↪︎朝中に作業ノルマを終わらせる。朝早起きして暑くない早朝から仕事を始める。
各対策はこんな感じです。
実際寺本果樹園にも酷暑被害は出ていますが、対策はまだ打てるしあまり問題だとは思っていないのが本音です。
対策より何より大事なことは、「これまでの常識を考え直して、もう一度対策を練ること」だと思っています。
例えば、シャインマスカットの新聞紙による笠かけなんて「ダメだよ!!」と指導されました。新聞紙だと光を通さず、糖度が上がらないからです。
しかし、今はあまりにも暑いし太陽光が強いので、「ギリギリまで待って糖度が上がったのを確認してから、新聞紙で笠かけをする」というようにすることで、新聞紙の光を通さない性質を利用して日焼け対策になるんじゃないかと考えています。
人間の朝中に作業ノルマを終わらせるにしても、普通であれば朝から夕方まで(9時〜17時まで)働くのが普通です。が、結局ノルマさえ済んでしまえばいつ働いても一緒なので、朝早くから昼まで(4時〜12時まで)働いて終わってやろうと考えてます。
こんな感じで、これまでの当たり前を見直して、もう一度しっかり考えるタイミングかなと思います。
酷暑問題は大変だし、農家にとっては生活が左右されるほどの問題ですが、まだまだ農家にもできることがあるなと思ってます💪
というわけで、「異常気象の酷暑について、現場の農家から」というお話しでした!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
酷暑問題、まだまだやれることはあるし、対策はあります。
けどこの対策がうまくハマらなかったらと思うとやっぱり怖いです。
四国の方では暑すぎてハウスのトマトが全部枯れたり、夏野菜であるナスが夏の暑さに負けてしまうといったニュースを見ました。
全国各地の農家さんが、「10年20年農家やって、こんなことは初めてだ…」というコメントも本当によく見ます。
全国各地の農業が、これまでの常識が通じなくなってきて、いわば「ルールチェンジ」のタイミングになってしまったなと思います。
夏は暑すぎるし、春と秋は短いし、冬は寒波も暖冬もあるし……。
毎年違いすぎて、当たり前が当たり前じゃなくなってきてるなと感じます。
ただ、まだまだ対策などやれることはあるし、「ルールチェンジ」が起こったことでこれまでできなかったことができたりもするので、悲観することはないですね😆
異常気象に抗うのではなく、うまいこと乗りこなして楽しくやっていきます✌️
というわけで、『まぁなんとかなるでしょ』という僕の感想でした!
夏が近づいてきましたが、みなさんご自愛ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
シャインマスカットも予約受付中です!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
画像引用:
気象庁、「令和7年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」、6/29最終閲覧、https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html
この投稿をした生産者
この生産者の商品
自治体連携商品
【日時指定可】朝採れ新鮮!酸味少なく香り高い『かおり野イチゴ』【12/8〜お届け予定】(200g×2パック)【予約販売】【イチゴ】
約400g
他
4.8
¥2,100
島根県邑智郡邑南町中野小原迫900
寺本果樹園
自治体連携商品
【日時指定可】雪国育ちの『寒熟』いちご!寒さで甘み凝縮「かおり野イチゴ」【12/8〜お届け予定】(250g×4パック)【冬ギフト】【福袋】【イチゴ】
約800g
他
4.8
¥3,900
島根県邑智郡邑南町中野小原迫900
寺本果樹園