“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も
2025/10/30
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾いつもありがとうございます!
「ちゃんとしっかり寝れた?」かどうかで1日の調子が左右される年齢になってきました。寒くなってきたせいか、猫ちゃんが布団のいい場所を陣取るので、僕は今日も睡眠不足です。
さて、今日は「“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も」についてお話しさせてください。
【イチゴの育苗、去年の反省を踏まえて】
現在寺本果樹園では、シャインマスカットのシーズンを終えイチゴの栽培をしています。収穫は11月中旬ごろ🍓
そんなイチゴですが、去年の反省を踏まえてアレコレ対策したおかげか、今のところ順調に育っています!
特に、育苗の改善がよかった!
去年は「なんとかなるっしょ!」と謎の自信のみで栽培してて、肥料やら水やりやらを適当にやってました。
結果、ボロボロの苗に💧まぁ当たり前だよね。
そこを改善して、肥料もしっかりやる・水やりもしっかりやるなど当たり前のことをしっかりやりました。
おかげで元気な苗に育った😆当たり前だよね!
というわけで、去年に比べて元気なイチゴ苗ができましたとさ。
めでたしめでたし。とはいかないよ
【“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も】
『全部うまくいく』ということは絶対にないのが現実世界。
今年の育苗は、去年を遥かに超える致命的ミスをしました。
苗が全滅する可能性もありました。
それは『肥料の選択ミス』です。
今回イチゴの育苗で、いろんな肥料を使いました。普段使っている肥料でイチゴに合いそうなものもあれば、イチゴのためだけに使う肥料もあります。
そんな肥料の中で、イチゴのためだけに初めて使った肥料があります。
『IB化成』です。
観葉植物など鉢物を育てている方は馴染み深い肥料じゃないでしょうか?
このIB化成は長期間にわたってゆっくりとけて、ジワジワと肥料成分を植物に効かせるという肥料です。
「イチゴの育苗にIB化成がいいよ!」と農業の記事で読んだので使ってみようと思い、今回のイチゴ肥料で採用しました。
ここで致命的ミス。
『どこの会社のIB化成を使うか?』をしっかり決めずに使ってしまった。
結果、イチゴの苗が全滅しかけました。
IB化成はいろんな会社が出していて、もちろんそれぞれに特性があります。
それをきちんと理解せず、なんとなくで選んでしまいました。
最初はホームセンターで2kg入りのIB化成を買ってイチゴの苗にあげました。
その2kgだけでは全然足りなかったので、JAから20kg入りのIB化成をやってイチゴの苗にあげました。
うちは5000株のイチゴ苗があるので、600株をホームセンター、残り4400株をJAの IB化成でやりました。
結果。
IBあげた1日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、葉っぱがひっくり返ってました。
IBあげた2日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、水をあげても萎れてました。
IBあげた3日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、葉っぱが茶色くなっていきました。
IBあげた4日後
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、枯れました。根っこを見ると、茶色くなっていて根が痛んだのがわかりました。
JAのIB化成をあげたイチゴ苗は大丈夫でした。
「どこのどんなIB化成を使おうかな?まずはホームセンターの使ってみるか!」
この“たった数秒”の判断が、今回の致命的ミスを引き起こしてしまいました。
【全ては僕のミス】
幸いにも、ホームセンターIB化成を使っていたのは600株だったし、苗が枯れてしまったのは200株でした。
異変を感じた1日目に、全てのホームセンターIB化成を取り除いたおかげで、なんとか200株のロスに抑えることができました。
全ては僕のミスです。
IB化成についてきちんと知らなかった僕のミスだし、IB化成についてきちんと調べなかった僕のミスだし、IB化成について有識者に聞かなかった僕のミスです。
ちなみになんで同じIB化成なのにこのような差が出たかというと、IB化成の『柔らかさ』の差でした。
ホームセンター・JAどちらのIB化成も肥効日数は180日という記載で、施肥量も同じでしたが、【水で濡れた後のIB化成の柔らかさ】が全然違いました。
どちらのIB化成も小石くらいのサイズで濡れる前はめちゃくちゃ硬いですが、JAのIB化成は濡れた後も指で押し潰せないくらい硬かったのに対し、ホームセンターのIB化成は簡単に押し潰すことができました。
このことから、「ホームセンターIB化成の方は肥料がよく溶けて、逆に肥料のやりすぎとなってしまったのではないか」と考察してます。
こんなことも知らずにIB化成を使ってしまった僕のミスです。
“たった数秒の判断ミス”という僕のミスのせいで、もしかしたらイチゴ苗が全滅していた可能性を考えると、めちゃくちゃ怖いです。
「無知は罪」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
“たった数秒”の、しかも“たったワンミス”で全てがダメになったかもしれません。それも僕が知らなかっただけで。
今一度気を引き締めないと。
勝ってなくても兜の緒はギューギューに締めないとね。
というわけで、「“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も」というお話でした!
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
「ちゃんとしっかり寝れた?」かどうかで1日の調子が左右される年齢になってきました。寒くなってきたせいか、猫ちゃんが布団のいい場所を陣取るので、僕は今日も睡眠不足です。
さて、今日は「“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も」についてお話しさせてください。
【イチゴの育苗、去年の反省を踏まえて】
現在寺本果樹園では、シャインマスカットのシーズンを終えイチゴの栽培をしています。収穫は11月中旬ごろ🍓
そんなイチゴですが、去年の反省を踏まえてアレコレ対策したおかげか、今のところ順調に育っています!
特に、育苗の改善がよかった!
去年は「なんとかなるっしょ!」と謎の自信のみで栽培してて、肥料やら水やりやらを適当にやってました。
結果、ボロボロの苗に💧まぁ当たり前だよね。
そこを改善して、肥料もしっかりやる・水やりもしっかりやるなど当たり前のことをしっかりやりました。
おかげで元気な苗に育った😆当たり前だよね!
というわけで、去年に比べて元気なイチゴ苗ができましたとさ。
めでたしめでたし。とはいかないよ
【“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も】
『全部うまくいく』ということは絶対にないのが現実世界。
今年の育苗は、去年を遥かに超える致命的ミスをしました。
苗が全滅する可能性もありました。
それは『肥料の選択ミス』です。
今回イチゴの育苗で、いろんな肥料を使いました。普段使っている肥料でイチゴに合いそうなものもあれば、イチゴのためだけに使う肥料もあります。
そんな肥料の中で、イチゴのためだけに初めて使った肥料があります。
『IB化成』です。
観葉植物など鉢物を育てている方は馴染み深い肥料じゃないでしょうか?
このIB化成は長期間にわたってゆっくりとけて、ジワジワと肥料成分を植物に効かせるという肥料です。
「イチゴの育苗にIB化成がいいよ!」と農業の記事で読んだので使ってみようと思い、今回のイチゴ肥料で採用しました。
ここで致命的ミス。
『どこの会社のIB化成を使うか?』をしっかり決めずに使ってしまった。
結果、イチゴの苗が全滅しかけました。
IB化成はいろんな会社が出していて、もちろんそれぞれに特性があります。
それをきちんと理解せず、なんとなくで選んでしまいました。
最初はホームセンターで2kg入りのIB化成を買ってイチゴの苗にあげました。
その2kgだけでは全然足りなかったので、JAから20kg入りのIB化成をやってイチゴの苗にあげました。
うちは5000株のイチゴ苗があるので、600株をホームセンター、残り4400株をJAの IB化成でやりました。
結果。
IBあげた1日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、葉っぱがひっくり返ってました。
IBあげた2日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、水をあげても萎れてました。
IBあげた3日後。
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、葉っぱが茶色くなっていきました。
IBあげた4日後
ホームセンターIB化成のイチゴ苗は、枯れました。根っこを見ると、茶色くなっていて根が痛んだのがわかりました。
JAのIB化成をあげたイチゴ苗は大丈夫でした。
「どこのどんなIB化成を使おうかな?まずはホームセンターの使ってみるか!」
この“たった数秒”の判断が、今回の致命的ミスを引き起こしてしまいました。
【全ては僕のミス】
幸いにも、ホームセンターIB化成を使っていたのは600株だったし、苗が枯れてしまったのは200株でした。
異変を感じた1日目に、全てのホームセンターIB化成を取り除いたおかげで、なんとか200株のロスに抑えることができました。
全ては僕のミスです。
IB化成についてきちんと知らなかった僕のミスだし、IB化成についてきちんと調べなかった僕のミスだし、IB化成について有識者に聞かなかった僕のミスです。
ちなみになんで同じIB化成なのにこのような差が出たかというと、IB化成の『柔らかさ』の差でした。
ホームセンター・JAどちらのIB化成も肥効日数は180日という記載で、施肥量も同じでしたが、【水で濡れた後のIB化成の柔らかさ】が全然違いました。
どちらのIB化成も小石くらいのサイズで濡れる前はめちゃくちゃ硬いですが、JAのIB化成は濡れた後も指で押し潰せないくらい硬かったのに対し、ホームセンターのIB化成は簡単に押し潰すことができました。
このことから、「ホームセンターIB化成の方は肥料がよく溶けて、逆に肥料のやりすぎとなってしまったのではないか」と考察してます。
こんなことも知らずにIB化成を使ってしまった僕のミスです。
“たった数秒の判断ミス”という僕のミスのせいで、もしかしたらイチゴ苗が全滅していた可能性を考えると、めちゃくちゃ怖いです。
「無知は罪」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
“たった数秒”の、しかも“たったワンミス”で全てがダメになったかもしれません。それも僕が知らなかっただけで。
今一度気を引き締めないと。
勝ってなくても兜の緒はギューギューに締めないとね。
というわけで、「“たった数秒”の致命的ミス。全ての苗が死んだ可能性も」というお話でした!
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