寺本果樹園の投稿一覧


お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
今日、ついに邑南町で初雪が降りました☃️これからもしっかり冷える予報なので、イチゴにとっては「甘くなるチャンス」到来です🍓


さて、今日は「“シャインマスカット並みに甘いイチゴ”という快挙でも、道のりはまだまだ険しい。」についてお話しさせてください。


【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓

実は、寺本果樹園のイチオシのイチゴなんです!厳しい寒さと腰まで積もる豪雪を乗り越えたイチゴは、おいしさと香りがギュッと詰まって格別な味です✨

邑南町のお店や畑で、またオンラインでもお買い求めいただけます!

オンラインでのお届けは、現在【12/8前後】になる見込みです📦
お待たせして申し訳ありませんが、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください。


【快挙!糖度17度のイチゴ爆誕🍓】
寒くなってきたので、「イチゴの味がのってきたかな〜?」と思い、試しに糖度を測ってみました。

すると、表示された数字に目を疑いました。

『17.4度』
思わず声が出ちゃいました笑

これ、どれくらいすごいかと言うと、農業の論文やデータを見てみると、12月収穫のイチゴの平均糖度は大体【11〜12度】くらいと言われています。

もっと寒くなって甘みがのる1月でも【14度】くらい。

なのに、まだ12月入ったばかりで【17度】…。

ちなみに、あの甘〜いシャインマスカットの出荷基準が「18度から」です。

つまり、「ほぼシャインマスカット並みに甘いイチゴ」ができちゃいました✨

実際に食べてみましたが、うまかったです。めちゃくちゃ甘かったです。

これは快挙です!!
やったぞ!!


【でも、素直に喜べない理由】
と、手放しで喜びたいところなんですが…実はそうもいかなくて💦

畑全体(ハウス3棟分)で測ってみると、**「糖度のばらつき」**が大きすぎることが判明しました。

寺本果樹園にはイチゴハウスがA・B・Cと3棟あるんですが、それぞれの成績はこんな感じ。

・ハウスA(1番早く植えた):16度〜17度台
・ハウスB(2番目に植えた):12度前後
・ハウスC(最後に植えた):13度前後

Max17.4度に対して、Min11.1度。
その差、6度以上。

論文のデータ(11〜12度)と比べればBもCも決して悪くはないんです。普通においしいんです。

でも、Aが凄すぎるせいで、「うーん、この差はなんだ??」と頭を抱えています😓

「まだ収穫が始まったばかりだから味が若いのかな?」とも思ったんですが、それなら最後に植えたハウスCが一番低くなるはず。

なのに、真ん中のハウスBが一番低い…。
正直、理由はわかりません🤷‍♂️


【見えない「畑の特性」と、これからの対策】
一番可能性が高いのは、「畑の特性」かなと思います。

同じように見えても、地面の保水性が違ったり、湿度の籠り方が違ったり、光の当たり方が微妙に違ったり。

農業の世界では「この畑の野菜はおいしいけど、こっちはイマイチ」みたいなことが普通にあります。

理由を断定するのは難しいですが、わからないからと言って放置はしません!

とりあえず、やれることをやります💪
・水やりを少し減らして、味を凝縮させる
・収穫タイミングをギリギリまで遅らせて、完熟させる
・肥料のあげる量を微調整する

今日が計測1日目なので、明日からも継続的に測って観測していこうと思います📝

とはいえ、やっぱり「糖度17度」が出たのは事実!
ポテンシャルは凄まじいものを持ってます🔥

今のままでも十分おいしいですが、この寒波を味方につけて、ハウスBもCも全部「シャインマスカット級」に引き上げられるよう頑張ります!!


というわけで、「“シャインマスカット並みに甘いイチゴ”という快挙でも、道のりはまだまだ険しい。」というお話でした!


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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。

ハウスAは「天才肌」、ハウスBは「晩成型(これから伸びるタイプ)」、ハウスCは「安定型」…みたいに、ハウスごとに個性があるのかもしれません😂

同じ苗、同じ肥料、同じ人間が管理してるのに、ここまで違うって本当に農業は面白い(そして難しい)ですね。

ハウスBの子たちも、決してダメな子じゃないんです。

これからの寒さで、じっくりじっくり甘さを蓄えて、最後にはAを追い抜くような「大逆転」を見せてくれるかもしれません。

「なんで甘くないんだ!」と怒るんじゃなくて、「どうやったらもっと甘くなれるかな?」と対話しながら、それぞれのハウスに合わせてお世話していこうと思います。

目指せ、全棟アベレージ15度超え!!


というわけで、『ハウスにも個性がある』という僕の感想でした!

急に寒くなりましたので、みなさん本当にご自愛ください。


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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
ここ数年、姉弟ともに変に体調崩していなかったのが密かな自慢でしたが、見事に2人とも流行りのインフルエンザをやらかしました😂コロナの時も2人仲良く一網打尽だったので、大人しくしときます🤒といいつつ、現場を止めるわけにはいかないので現場に戻ります。


さて、今日は「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」についてお話しさせてください。


【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓

実は、寺本果樹園のイチオシのイチゴなんです!厳しい寒さと腰まで積もる豪雪を乗り越えたイチゴは、おいしさと香りがギュッと詰まって格別な味です✨
邑南町のお店や畑で、またオンラインでもお買い求めいただけます!

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お待たせして申し訳ありませんが、最高においしい状態でお届けしますので、もう
少々お待ちください。


【今年のイチゴは絶好調!…のはずが?】
現在、寺本果樹園ではイチゴの収穫が始まっています🍓

今年のイチゴは、去年の反省(苗作り失敗など)をしっかり活かしたおかげで、今のところすこぶる順調です!!

去年同時期と比べても収穫量はUPしてるし、何よりイチゴの株が元気で大きい!
「よしよし、今年は勝ったな😎」とニヤニヤしておりました。

ですが、調子に乗るとすぐに足元をすくわれるのが農業。
実は、去年にはなかったミスを今年してしまいました。

それは…『カビ』の大発生です。

専門用語でいうと「灰色かび病(はいいろかびびょう)」というやつです。

早い話、この病気が広がると、イチゴの実がカビに感染して腐ってしまいます。
しかもそれだけじゃなく、葉っぱや茎にも感染して、放置してるとイチゴの株そのものが腐って死んでしまうという、めちゃくちゃ怖い病気なんです…!


【10年前のトラウマ】
実はこの「灰色かび病」、寺本果樹園にとってはただの病気じゃなくて『トラウマ』なんです。

寺本果樹園が一番初めにイチゴ栽培に挑戦したのは、今から約10年前のこと。
その時、この灰色かび病が大流行してしまって、なんとイチゴの株が全滅してしまいました。

どうすることもできず、腐っていくイチゴを見て、一度そこでイチゴ栽培を諦めてしまった…という過去があります。
(そこから数年後、リベンジして今に至るわけですが!)

その「悪夢」が、順調に見えた今年、また顔を出しました。
背筋が凍りました🥶


【原因は、「欲」と「焦り」】
なんでこんなことになったのか。

原因はいろいろありますが、一番の原因ははっきりしてます。
『イチゴに肥料をあげすぎて、元気にしすぎちゃったこと』です。

「え? 元気なのはいいことじゃないの?」と思いますよね。僕もそう思ってました。

でも、肥料が多すぎるとイチゴの株が巨大化して、葉っぱがワッサワサに茂ります。
すると、株元が密林みたいになって風通しが悪くなり、湿気が溜まって…カビにとって最高の環境ができあがっちゃったんです😇

さらに、肥料たっぷりでぬくぬく育ったイチゴは、「あ、肥料あるから頑張らなくてもいいや〜」と軟弱に育ってしまい、病気に対する抵抗力も弱くなってしまいました。
いわゆる「メタボでひ弱なイチゴ」にしちゃったわけです。


【先輩農家の教えは正しかった】
実は、イチゴ農家の先輩たちの間では、こんな教えがあります。

「たくさん肥料あげて大きくしすぎても意味ないよ。特に年内はコンパクトに育ててあげて。」

これ、よく言われてたんです。

でも正直、僕はこの意味があんまりわかってませんでした。
逆に、「寺本果樹園としては、特においしくなる冬(11月〜3月)にたくさん収穫したい!!」という欲がありました。

だから、
「コンパクト? いやいや、早く大きくなって!ジャンジャン収穫させて!!」
と焦って、肥料をドカンとあげてしまいました。

その結果が、カビ大発生です😭

カビにかかったイチゴの実や花は、他のイチゴに移らないように全部取り除かないといけません。

つまり、収穫量を増やそうとして肥料をやったのに、結局カビて捨てなきゃいけなくて、イチゴが減ってしまったんです。

しかも、「カビたイチゴを探して撤去する」という余計な作業まで増えてしまって…。
本当に、なにひとついいことありませんでした。

「急がば回れ」「過ぎたるは及ばざるが如し」。
長年農家さんが積み上げてきた技術や教えには、ちゃんと理由があったんだなぁと、痛い目を見てやっと身に沁みました。

これからは欲をかかず、肥料をあげすぎず、コンパクトに筋肉質なイチゴを育てようと誓いました🫡


【現在は…】
ご安心ください!
早期に発見して、カビた葉っぱや実を取り除き、環境を整えたおかげで、今はカビはかなり落ち着きました👍

危機を乗り越えたイチゴたちは、今元気においしい実をつけてくれています!
ぜひ安心して食べてやってください🍓


というわけで、「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」というお話でした!


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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。

今回の件で、「早く結果を出したい!」という焦りはロクな結果にならないなと痛感しました😂

「冬の間にたくさん売りたい!」という経営的な焦り(下心?)が、イチゴにとっては大迷惑だったわけです。

人間も一緒かもしれませんね。

栄養ドリンク飲みまくって無理やり元気にして仕事しても、結局体調崩して寝込んだら、トータルの仕事量は減っちゃう…みたいな。

つい先日僕も風邪をひいて、「でも仕事があるから!」と無理をしたところ、結局治るのに10日もかかっちゃったみたいな笑

「腹八分目」とか「コンパクトに」っていうのは、地味に見えるけど、長く健康に走り続けるための『最強の知恵』なのかもしれません。

10年前の全滅の時とは違って、今回はちゃんとリカバリーできたので、そこは成長したってことで!
(ポジティブに捉えないとやってられない🤣)

失敗を糧に、筋肉ムキムキのイチゴ作り頑張ります💪


というわけで、『メタボより細マッチョを目指そう』という僕の感想でした!
寒くなってきましたが、みなさんご自愛ください。


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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
実は風邪をひいてました🤧「でも仕事があるから!」と無理をしたところ、結局治るのに10日かかっちゃいました笑


さて、今日は「イチゴ、今の味は「まぁこんなもん」。でも来週の「−3℃」でイチゴが劇的に甘くなる理由!」についてお話しさせてください。


【お知らせ】
ちょっと本題の前にお知らせさせて下さい。

2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
邑南町のお店や畑で、またオンラインでもお買い求めいただけます!

オンラインでのお届けは、現在【12/8前後】になる見込みです📦
お待たせして申し訳ありませんが、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください🙇‍♂️


【今年のイチゴ、今のところ絶好調です!】
現在イチゴの収穫が始まっておりますが、結論から言うと…
すこぶる順調です✨

去年の今頃は、苗作り失敗&暑さ&害虫でボロボロで、「胃が痛い…」と毎日嘆いていましたが、今年は去年の反省をガッツリ活かしたおかげで、イチゴたちがめちゃくちゃ元気です💪

収穫量もまだまだ右肩上がりで増えてきてます!
ちなみに寺本果樹園にはイチゴハウスが3棟あるんですが、今はまだ1棟だけ本格収穫してて、残りの2棟はこれから本格化する予定。

つまり…これからもっともっとイチゴが増えてくるってこと!
ワクワクするでしょ?😆


【味は正直…「まぁこんなものか」!?】
さて、肝心の「味」についてです。

農家として正直に言いますね。
今の味は、「まぁこんなものか」といったところです。

もちろんおいしいですよ!スーパーのイチゴには負けない自信あります!

でも、僕が目指す「感動するレベル」かと言われると、まだそこまではいってないかな〜という感じです。

いわゆる「初物(はつもの)」なので…まぁ多少はね?😂

なんで「まぁこんなもの」なのかというと、原因ははっきりしてます。
『暖かすぎたから』です☀️

ここ最近、秋晴れが続いて気温も高かったですよね。
気温が低くても、よく晴れるとハウスの中はポカポカになります。

どのくらい暖かかったかというと、空きハウスでのエピソードを聞いてください。
10/24に空きハウスの隙間に「水菜」の種を蒔いたんです。
そしたらなんと、11/28に収穫できました🥬

ちょうど1ヶ月!!
水菜は収穫が早い野菜ではあるんですが、1ヶ月で収穫できるのって通常「夏」のスピード感なんですよ。

11月に夏のスピードで野菜が育つって、どんだけ暖かいんだと💦

暖かすぎると、イチゴはじっくり甘さを蓄える前に、すぐに赤くなってしまいます。
「スピード重視」で育っちゃった感じですね。
だから味は「まぁこんなものか」なんです。


【寒波到来!ここからがイチゴの本領発揮🍓】
「じゃあ今年のイチゴは微妙なの?」と思われた方、ご安心ください。
むしろ逆です。ここからが本番です🔥

暖かくて赤くなるのが早かった分、フレッシュさはあるんですが、実はお客さんからは「味がどんどん良くなってきてるね!」という嬉しいお言葉をいただいてます。
いいね!👍

そして何より、今週の天気予報!

『−3℃・雪』☃️❄️
ついにガツンと寒波が来ます。

人間にとっては辛い寒さですが、イチゴにとっては最高のスパイスになります。

寒くなると、イチゴは自分を守るために、じっくり時間をかけて育つようになります。

時間をかけて育つということは、その分「甘み」と「香り」をギュウギュウに溜め込むということ。

この寒波のおかげで、ここからさらに味が良くなりそうな予感がプンプンしてます😍

去年の失敗があるから、調子が良くても全然油断はしてません!
むしろ、「ここからどうやって最高においしくしてやろうか」と気合十分です🔥

お届け予定の【12/8前後】には、寒さで甘みが乗った最高のイチゴをお届けできるはず!

楽しみにしててくださいね🍓


というわけで、「イチゴ、絶好調!!…だけど、味はこれからが本番!?」というお話でした!


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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。


「水菜が1ヶ月でできた」って話、農家の人なら「えぇっ!?」って驚いてくれるはず😂
そのくらい今年の秋は異常にハウス内が暖かかったです。

農業って面白いもので、暖かいと「量は採れるけど味はのらない(成長早すぎ)」、寒いと「量は減るけど味はのる(成長ゆっくり)」というシーソーみたいな関係があります。

経営的には「量」が欲しいけど、寺本果樹園のプライド的には「味」が欲しい。

このジレンマと戦うのが農家の腕の見せ所なんですが、やっぱり天気の力には敵いません。
お天道様が「暖かくするよー」と言えば量は増えるし、「寒くするよー」と言えば味が増す。

僕たちはその波に乗りながら、少しでも良い方向に舵を切るしかありません。

とりあえず今週からの寒波は、「味」にとっては追い風!
でも「暖房代(灯油代)」にとっては向かい風💸

灯油代の請求書に震えながらも、イチゴが甘くなるのを楽しみに待ちたいと思います😂

去年より調子はいいけど、油断大敵!
調子に乗るとすぐ足元救われるからね(IB化成事件のように…)。

兜の緒を締め直して、寒さに負けず頑張るぞー💪


というわけで、『シーソーと灯油代』という僕の感想でした!
急に寒くなりますので、みなさん本当にご自愛ください。


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島根県 邑智郡邑南町中野小原迫900

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