種なしと種ありの剪定
2021/02/14
種なしブドウは化学農薬の一種であるジベレリンというホルモン剤を使用して
ブドウを人工的に実らせるので、あまり樹との対話をすることなく
機械的に切ることができる剪定方法をとることができます。

今年伸びた枝をバツバツと切っていきます。(写真1,2枚目)
来年も今年と同じように枝を伸ばせば葉が生い茂り
美味しいブドウを実らせてくれます。

これに対して、種ありブドウは樹がブドウを実らせるように
状態を調整しないといけません。
樹が元気だと樹を成長させようとするのでブドウはほとんど実りません。
逆に樹を弱らせすぎると枯れてしまいます。

そこで、樹が元気すぎず弱りすぎない程よい状態にするのですが、
この調整を行うのに一番大事な作業が今の時期の剪定作業です。
枝の様子を観察し樹と対話をしながら、
今年伸びた枝の中から来年美味しいブドウを
実らせてくれそうな枝を選んで剪定していきます。(写真3,4枚目)
来年に延びる新梢をイメージして誘引もしていきます。

機械的に作業を進めることができる種なしと違って、
樹や枝によって切り方を変える必要があるので思いのほか時間がかかります。
それでも、来年の理想的な状況をイメージしながらの作業なので、
楽しい作業の一つです。





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