苦しい1か月
2021/07/18
6月下旬、ブドウスカシクロバの幼虫被害が急速に拡大し、
手の付けられない状態になってしまいました。(写真1,2枚目)
殺虫剤を使用せずに栽培してきたのは、圃場の生態系を維持し
正常な食物連鎖が行われることで害虫の大発生を防ごうとしたからです。
ですが、その方針にも限界があることを痛感しました。
ただ、化学農薬の殺虫剤を使用すると、無関係の虫や益虫までも
駆除してしまう危険性が非常に高いのでどうしようか悩んでいました。
色々と調べてみると、有機JAS認定の殺虫剤・BT水和剤は
微生物を利用して葉を食害する毛虫系のみを駆除する薬剤。
心配していた他の虫への影響はほとんどないとのこと。
今まで大事にしてきた生態系への影響は少ないと考え、
殺虫剤を使用する決断をしました。
BT剤を散布した数日後、黒く変色し死んでいる幼虫を散見しました。(写真3枚目)
ただ、効果があるのは1cm弱の若い幼虫のみ。
丸々太った幼虫に効果がみられませんでした。
しかし、同じころに援軍となる益虫が本格的に現れてくれました。
幼虫に吸い付いて食べてくれます。(写真4枚目)
BT剤とのダブル効果でブドウスカシクロバの幼虫被害も
少しずつ収束へと向かってくれました。
そして、BT剤が毛虫系の害虫のみを殺虫し、
益虫まで殺虫することがないことを確認できたのも大きな収穫です。
来年からは効果的な散布でブドウスカシクロバの幼虫被害を
かなり抑えることができるのではないかと考えています。
被害がある中で何とか袋掛けを終えることができました。
非常に苦しい1か月。この被害で3,4割収穫量が減りそうです。
実だけでなく、葉も大きな被害を受けているので、
どこまで収穫できるか不透明な感じです。
ですが、こんな状況でも美味しいブドウをお届けできるように
今後もしっかりと管理してきたいと思います。
手の付けられない状態になってしまいました。(写真1,2枚目)
殺虫剤を使用せずに栽培してきたのは、圃場の生態系を維持し
正常な食物連鎖が行われることで害虫の大発生を防ごうとしたからです。
ですが、その方針にも限界があることを痛感しました。
ただ、化学農薬の殺虫剤を使用すると、無関係の虫や益虫までも
駆除してしまう危険性が非常に高いのでどうしようか悩んでいました。
色々と調べてみると、有機JAS認定の殺虫剤・BT水和剤は
微生物を利用して葉を食害する毛虫系のみを駆除する薬剤。
心配していた他の虫への影響はほとんどないとのこと。
今まで大事にしてきた生態系への影響は少ないと考え、
殺虫剤を使用する決断をしました。
BT剤を散布した数日後、黒く変色し死んでいる幼虫を散見しました。(写真3枚目)
ただ、効果があるのは1cm弱の若い幼虫のみ。
丸々太った幼虫に効果がみられませんでした。
しかし、同じころに援軍となる益虫が本格的に現れてくれました。
幼虫に吸い付いて食べてくれます。(写真4枚目)
BT剤とのダブル効果でブドウスカシクロバの幼虫被害も
少しずつ収束へと向かってくれました。
そして、BT剤が毛虫系の害虫のみを殺虫し、
益虫まで殺虫することがないことを確認できたのも大きな収穫です。
来年からは効果的な散布でブドウスカシクロバの幼虫被害を
かなり抑えることができるのではないかと考えています。
被害がある中で何とか袋掛けを終えることができました。
非常に苦しい1か月。この被害で3,4割収穫量が減りそうです。
実だけでなく、葉も大きな被害を受けているので、
どこまで収穫できるか不透明な感じです。
ですが、こんな状況でも美味しいブドウをお届けできるように
今後もしっかりと管理してきたいと思います。