丹波篠山 ひなたファームの投稿一覧

10月には枝豆として多くの皆様に楽しんでいただいた丹波黒大豆。
実はこの黒豆、11月に入り気温が下がり、日照時間が短くなるにつれて「成長から子孫を残す段階」へと静かに切り替わります。農家の間では、このスイッチが入るのは 10月20日前後 と言われ、自然の時計の正確さには毎年のことながら驚かされます。

黒枝豆の実は最初はみずみずしい緑色。そこからゆっくりとピンク、紫、黒へと深みを増し、さらに寒さに当たることで余分な水分が抜け、ふっくら丸い黒豆へと姿を変えます。
10月に「美味しかった」とお言葉をいただいたあの黒枝豆が、時間とともに“滋味深い煮豆”へと変わっていく。その自然の営みを知ると、煮上がりの豊かな香りまで想像できるかもしれません。

晩秋から初冬にかけては、朝晩はきりりと冷え、日中は柔らかな日差し。
この寒暖差こそが黒豆に旨みを蓄えさせ、畑では葉が落ち、茶褐色に枯れ切った黒豆の木が収穫の合図を出します。

刈り取った株は作業場に持ち帰り、じっくり天日で乾燥。
その後、さやから丁寧に豆を取り出し、欠けや傷がないか一粒ずつ選別します。
最終の検品を経て、ようやく皆様のお手元に届けられる形になります。

12月中旬頃からは、お正月のご準備に間に合うように発送を開始いたします。
煮豆にした時の艶やかさ、ほろりとほどける食感、身体にやさしい黒豆の栄養。
一年の締めくくりに、そして新しい年を迎える食卓に、ぜひ丹波黒の恵みをお役立てください。
コメント(0)
今季も丹波篠山ひなたファームの黒枝豆をお買い求めいただき、誠にありがとうございました。

11月3日をもちまして、2025年度の丹波黒枝豆の収穫および販売を終了いたしました。

10月10日の解禁日からゆるやかに収穫を開始し、約3週間にわたり収穫・販売・発送を行ってまいりました。今年は地域全体でも豊作傾向にあり、例年以上に多くのお客様が丹波篠山を訪れてくださったようです。

当農場では、上旬の黒枝豆はあえて大量収穫せず、他農家さまよりもゆったりとしたペースで販売・発送を行ってまいりました。17日頃から莢(さや)の膨らみがぐっと増し、スタッフ全員で本格的な収穫・選別体制に切り替えました。

今季、特に印象的だったのは、「いろんな農家さんの黒枝豆を食べ比べた結果、ひなたファームの枝豆が一番おいしかった」とリピートしてくださるお客様が例年以上に多かったことです。 食べチョクでもシーズン内に何度もリピートいただいたり、ギフトでお使いいただいたり、感謝しかありません。

昨年から肥料や資材の一部を見直しており、それが食味の変化に影響している可能性があります。今後は作業記録・気象データ・資材使用履歴を分析し、来季の栽培改善に活かしてまいります。

黒枝豆シーズンを終え、これからは機材の掃除、片付けをしながらお正月用の黒豆の収穫準備に入ります。

今後とも丹波篠山ひなたファームをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
コメント(2)
🍂秋の終わりに味わう“熟れどき”黒枝豆

不作だ!豊作だ!──いろんな声が飛び交う今年の黒枝豆ですが、
丹波篠山エリアではなんと豊作傾向とのこと。当農場でも、これまでにないほどぷっくりと実の詰まった黒枝豆が育っています。

おかげさまで日々たくさんのご注文をいただいており、まだまだ在庫がございますので、当日発送対応中です。
※15時以降のご注文は、店頭対応や伝票作成の都合で翌日発送になる場合があります🙏

この時期の黒枝豆は、莢の色がやや黄色みを帯び、中の豆がほんのりピンクや紫色をしています。実はこれ、黒豆へと熟していく“過渡期の味”。
見た目に驚かれる方もいらっしゃいますが、実際に茹でてみると——

ふっくらとした粒に、ほくほくとした甘み。まるで栗のようなコクと深みを感じられます🌰✨

噛むほどにじゅわっと広がる旨みと香り。黒枝豆の“締めくくり”にふさわしい、秋のごちそうです。

「枝豆=夏の味」と思っていた方も、
この時期の黒枝豆を味わうときっと驚かれるはず。
上旬収穫とはまったく違う、全く別物?
熟成の旨みと季節の深まりをぜひお楽しみください😊

🍳下旬黒枝豆を美味しく茹でるコツ

下旬の黒枝豆は実がしっかりしているぶん、少し長めの茹で時間で旨みが引き立ちます。

1️⃣ まずは黒枝豆を洗い、塩でもみ洗いして産毛を落とします。
2️⃣ 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩(湯1Lに対して大さじ2)を加えます。
3️⃣ 枝豆を入れて、15〜20分を目安に茹でます。
 → 硬めが好きな方は15分、
  ほくほくとした甘みを楽しみたい方は18〜25分が目安です。
4️⃣ 茹で上がったら湯を切り、うちわで軽く冷まして味を締めるのがコツ。

莢の黒っぽさや黄色みは“熟れどきの証”。
見た目に惑わされず、香ばしく深い味わいをお楽しみください。

📦 当農場では毎朝採れた黒枝豆をその日のうちに出荷しています。
ご自宅用にも、秋の贈り物にもおすすめです。

🫛➡️【今だけの“下旬丹波黒枝豆”はこちらから】
https://www.tabechoku.com/producers/20037
コメント(0)
秋の楽しみ、丹波篠山黒枝豆

ご無沙汰しております。気づけば前回のブログから3ヶ月ぶりになってしまいました。
いよいよ今年の丹波篠山黒枝豆の解禁日が 10月10日 に決まりました。

例年は10月5日〜7日頃が多いのですが、今年は少し遅め。莢のふくらみ具合を見ながら地域全体で決められたようです。
当農場も実は「わざと少し遅め」に種をまきました。理由は、夏の猛暑を避けて枝豆が健やかに育つように、開花の時期を工夫したかったからです。周りの農家さんからは「ちょっと変わったことをするなぁ」と見られていたかもしれません(笑)。でも、そのおかげか今年も順調に育ってくれています。

10月の黒枝豆は“味が変わる”枝豆

黒枝豆の面白いところは、10月の間にどんどん表情を変えていくこと。

10月上旬は鮮やかな緑色、大粒でプリッとした食感。見た目も味も「枝豆らしさ」が楽しめます。

10月下旬になると、緑にほんのりピンクが混じり、塩ゆでにすると灰色がかった色合いに。「これ大丈夫?」と思う見た目ですが、実はここからが本領発揮。粒は大きく弾けるように育ち、甘さも旨味もぐっと濃厚になっていきます。

食通の方にも人気なのはこの「下旬の黒枝豆」。私自身も、実は下旬の深い味わいが大好きです。

ありがたいことに、すでに昨年を上回るご予約をいただいています。
私たちスタッフも、収穫から発送まで心を込めて準備を進めています。

今年も、
【上旬収穫商品1kg】【下旬収穫商品1kg】【お試しサイズ500g 】
の3種類をご用意しました。せっかくなら10月の中で変化していく「味わい」を楽しんでいただければ嬉しいです。

枝豆から黒豆へ
黒枝豆は、11月には莢が紫から黒へと熟していき、やがて「お正月の黒豆」へと姿を変えます。
10月のわずかな収穫期間にしか食べられない“黒枝豆”は、まさに秋のごほうび。

はじめての方はもちろん、毎年お楽しみいただいている方も、ぜひ違う時期の黒枝豆を試してみてください。農家によっても味や育て方に個性がありますので、食べ比べも面白いですよ。お気に入りの農家が見つかるのもまた楽しみのひとつです。
コメント(0)
皆さまご無沙汰致しております。今夏最高気温が!と聞く季節がやって参りました。 

播種した黒枝豆の種は土中水分でゆっくり膨らみ、ドカンと降った雨で一気に発芽しました。嫌になる暑さとは裏腹にグングン生育してくれています。 もちろん雑草も逞しく成長競争に加わっているのはいうまでもありません。

さて、久々に開いたブログですので、黒枝豆栽培について少し書いてみます。

当地域では6月10日辺りから播種が始まるのが一般的で(30年前から)6月に入るとまるで競走馬のゲートオープン後のような勢いで、各農家一斉にスタートです。とはいえそんな勢いの農家さんを横目に当方では周りが第三コーナを曲がった辺りからのんびりスタートします笑。

というのも、丹波黒は晩成種の為、播種タイミングが重要だと考え地域常識より遅くに播種を行います。根拠を持って周りに合わさないという事もこだわりと言うのでしょうか。おかげさまで周りからは変人扱いです🫠

通常なら8月入ると開花が見られますが、8月お盆迄は日中気温と夜間気温差が少なく受粉にリスクがあるとも考え、出来るだけお盆後に開花してほしいという期待も含めています、したがって枝豆として収穫が少し遅れる(5日ほど)ので、また10月の収穫スタートもゆっくりになるわけです。ですので、初旬の黒枝豆より中旬以降の大きく膨らんだタイミングの黒枝豆がおすすめです。味に食べごたえは初旬には無い魅力が詰まっていますからね。

その分収穫がスタートすると1日の収穫量や出荷数を増やさないといけないので、忙しく夜しか眠れない日になります。スタッフも夜しか眠れないそうです。

という事で、周回遅れスタートの話でした。また引き続き役に立たないかもしれないけど、栽培中の事を記したいと思います♪

※暑さのせいで若干バグっている事お許しください。
コメント(0)

この投稿をした生産者