【食べチョクアワード2024 ~未来につなげる~ 受賞インタビュー】ふぁーむbuffoが目指す、つながりと発信で育む循環型養鶏のかたち #3

2025/09/18 更新

2024年に人気のあった生産者を表彰する「食べチョクアワード2024」において、「畜産物部門」第1位を受賞された、広島県で平飼い有精卵を生産する「ふぁーむbuffo(ブッフォ)」さんに、食べチョクスタッフが「お客様との絆を育む発信と地域循環型養鶏」について、お話をうかがいました。
(インタビュアー:プロダクトチーム/エンジニア 久保)

お客様との距離を縮める

2021年3月頃に食べチョクへご登録いただきましたが、食べチョクを利用しようと思ったきっかけは?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 利用する前から食べチョクのことを知ってはいましたが、その時すでにお客様への直接販売を行っていたので、自分には必要ないと考えていました。

その後コロナ禍となり、ClubhouseやSNSを通じて他の生産者さんとの交流が増えていく中で、食べチョクの利用を勧められて始めてみることにしました。


ふぁーむbuffoさんが販売している卵

実際に食べチョクを使ってみてどうでしたか?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 以前は広島県内の地元のお客様に購入していただくことが多かったのですが、食べチョクを使い始めてからは全国のお客様との出会いが生まれました。また、食べチョクを使うことで商品の情報をお客様に伝えやすいと感じています。

ふぁーむbuffoでは、鶏をひよこから平飼い飼育しています。平飼いの性質上、季節や与える餌によって卵の黄身の色が変わったり、若い鶏が産んだ卵はサイズが小さかったりします。使用している餌や育て方をお客様に詳しくお伝えすることで、黄身の色の変化や卵の大きさなどの違いについて理解していただき、楽しんでもらいたいと考えています。

そのために、食べチョク上で生産者ブログを書いたり、ショート動画をアップしたりしています。また、商品をお届けする際にはそのお客様が何回目のご注文かを確認し、毎回異なるパンフレットを商品と一緒にお送りするようにもしています。

お客様とは単に注文のやりとりだけではなく、こちらから商品の情報を詳しくお伝えしたり、お客様から食べた感想をいただいたりと、相互にやりとりを重ねるうちに、お互いの距離が近付いてくると感じています。


商品と一緒に送られてくるパンフレット

地元の恵みを活かした循環型養鶏

生産方法の特徴やこだわりを教えてください。

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 鶏の餌には輸入トウモロコシを使わずに、糠、野菜くず、くず米、くず大豆、酒粕、オカラなど地元で手に入り、人間が食べることのできない未利用資源を活用しています。さらに、鶏の糞は発酵させて堆肥化して地域の農家さんに使ってもらい、そこで作られた生産物の不可食部分をまた鶏の餌に利用するというように地域循環型の養鶏を特徴としています。


ワイン粕に夢中な鶏たち

地域循環型の養鶏を始めたきっかけは?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 学生時代に農業系の大学に通っていたので、畜産農家さんのもとで実習をする機会がありました。実習先では牛の餌に輸入トウモロコシを使用していたのですが、円安になると餌代が高騰し苦労されている姿を目の当たりにしました。その時にどうにか改善できないかと考え始めたのがきっかけです。

その後、別の生産者さんのもとで、自分が用意可能な牧草だけで牛を育て、牛の糞を肥料にして牧草を育て、その牧草でまた牛を育てるという循環型の生産方法を知りました。その姿を見て、自分もこうした循環型の生産をやってみたいと思うようになりました。

ただ、牛で新規就農することはハードルが高く、どうしようか考えていた時に循環型の養鶏を実践されている生産者さんのことを知り、その方のもとで研修を受けて自分でも養鶏をスタートしました。


ふぁーむbuffoさんの養鶏場とその周辺

地域循環型の養鶏をやっていてどのような時にやりがいを感じますか?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 他の生産者さんから未利用資源をいただく時に、「くず米やくず大豆を捨てるには抵抗があるけど、鶏が食べてくれると思えば報われる」というお声をいただくことがあります。

助けていただいている立場ではありますが、未利用資源の活用に貢献できていると思うと、とても嬉しいです。

地域循環型の養鶏を行う上で大変なところは?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 餌の元になる未利用資源の量が不安定なところです。未利用資源はあくまで副産物であり、供給量が世の中の状況や作物の生育状況に大きく左右されるためです。

例えば、コロナ禍ではその影響が顕著でした。飲食店が営業を停止するとビールの製造量が減り、ビール粕が手に入りにくくなりました。また、学校が休みになると豆腐の生産量が減少し、オカラの供給も少なくなりました。他にも、くず米やくず大豆などは、その年の作物の出来によって供給量が大きく変わります。

餌に必要な資源を確保することが地域循環型の生産方法で一番難しいところです。


地域の方にいただいた野菜をモリモリ食べる鶏たち

交流から広がる学びと発信の輪

地域以外の生産者さんとの交流はありますか?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) オフラインでの交流もあります。日常的にClubhouseを朝から晩まで繋ぎながら、他の生産者さんと話しています。食べチョクの機能を教え合ったり、商品をお互いに送り合って梱包のチェックをしたりすることもあります。仕事とは関係のない雑談をすることも多いですね。

日々の仕事では単純作業も多いので、そういう時に話したり、たとえ話さなくても同じ時間に作業していることがお互い心の支えになります。

また、養鶏に携わる他の生産者さんとは直接会ったことはありませんが、食べチョクやSNSを通じてお互いのことを知っており、生産方法や使っている道具などを参考にさせてもらっています。

他の生産者さんから多くのことを教えていただいているので、自分も誰かの役に立ちたいと思い、さまざまな媒体で情報を発信するようにしています。食べチョクでショート動画を掲載できるようになった際には、Clubhouseでつながっている生産者さんと一緒に、ショート動画のトップをジャックしようとしたこともあります(笑)。

ジャックできたんですか?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 奇跡的に1回だけ成功しましたが、なかなかタイミングが難しかったです(笑)。

私も見てみたいので、またチャレンジしてみてください(笑)。


鶏の日常を見られるショート動画

人と自然がつながる新たな場づくり

未来に向けて取り組んでいることはありますか?

ふぁーむbuffo 岩崎さん) 昨年から、鶏小屋の後ろにある裏山の整備を始めました。人が入れるように整備して、子どもから大人までみんなが楽しめる場を作ることを目指しています。将来的には、キャンプなどゆっくり過ごしてもらえるような空間にしたいと考えています。

また、鳥インフルエンザの関係で時期によっては鶏小屋を見学してもらうことが難しいという課題があります。人が入れる場所を作ることで、そこで卵や肉を食べてもらう体験ができると良いなと思っています。オンラインだけでなくリアルな場でも情報を伝え、お客様に直接体験していただくことで、より多くの方に私の取り組みを知ってもらいたいと考えています。


整備中の裏山

生産者とお客様の間に距離があることによって、商品の情報や生産の背景が十分に伝わらず、お客様の期待とズレが生じてしまうという課題を以前から感じていました。

この課題を解決したいと思い、これまで情報の発信に力を入れてきました。これからも商品や生産について理解していただくために、私自身のことだけではなく、他の生産者さんの取り組みも含め、さまざまな形で情報を発信していきたいと思います。


インタビュー時の記念撮(中央: 岩崎さん)

結びに

ふぁーむbuffoさんのお話を伺い、お客様だけでなく、生産者さん同士でも情報を発信し合い、つながりを育んでいる姿がとても印象的でした。

使用する餌や生産方法など、商品の背景や想いを丁寧に届けるその姿勢がお客様との信頼に繋がっているのだと感じました。

食べチョクでは、ふぁーむbuffoさんの想いが詰まった卵を購入できます。ぜひ一度チェックしてみてください!

生産者さんの商品はこちら

ふぁーむbuffoさんのこだわりの平飼い有精卵はこちらから
ふぁーむbuffoさんの平飼い有精卵を見る

実際にふぁーむbuffoさんの商品を購入した方の投稿はこちらから
購入者の実際の声を見る

「食べチョクアワード2024」受賞生産者さん

食べチョクアワード2024を受賞した生産者さんはこちらから

https://www.tabechoku.com/feature_articles/award2024_jyushosha

最新の卵の特集記事

毎日の食卓に、安心とごちそうを。選ばれて届く、こだわり卵の世界

毎日の食卓に、安心とごちそうを。選ばれて届く、こだわり卵の世界

朝の目玉焼きも、お昼のたまごサンドも。日々の食卓に欠かせない卵は、特別ではないけれど、あるとほっとする存在。そんな“いつもの卵”こそ、信頼できるものを選んでみてはいかがでしょうか。自然に近い環境で育てられた鶏の卵は、風味や栄養に違いがあり、届いたときの嬉しさもひとしおです。定期便なら買い足す手間も減り、日々の献立にも小さな安心が生まれます。今回は、育て方にも味わいにもこだわった、暮らしに寄り添う卵をご紹介します。“ふつうの卵”に戻れなくなる味わいひと口に卵といっても、その育てられ方はさまざ...

2025/07/11 公開

朝食の定番!栄養満点な”卵かけごはん”の魅力にせまる

朝食の定番!栄養満点な”卵かけごはん”の魅力にせまる

親子丼やオムレツや、かに玉やケーキまで、和洋中菓子類とどんな料理にも欠かせない食材の「卵」。調理方法によって形が自在に変化する面白い食材ですが、実は栄養素的にも優秀な食材であることをご存知ですか?この記事ではそんな卵に注目し、日本の朝ごはんの定番であるTKG(卵かけごはん)の奥深い魅力を「日本たまごかけごはん研究所」の代表理事である上野貴史さんにお話を伺いました。・今回インタビューにご協力いただいた一般社団法人日本たまごかけごはん研究所 代表理事上野 貴史さんイタリアン・フレンチを経て、女...

2024/09/30 公開

価格高騰の影響で卵の注文が2か月で1.6倍に急増!産直のこだわり卵の魅力を紹介

価格高騰の影響で卵の注文が2か月で1.6倍に急増!産直のこだわり卵の魅力を紹介

昨今「飼料高騰による値上がり」や「鳥インフルエンザによる卵の供給力低下」などの要因で卵が手に入りにくくなっています。そのため産地直送の新鮮な卵を求める方が増加し、食べチョクでは卵の注文数が2か月で1.6倍に増加しています。そこで毎日のように食べる卵だからこそ、生産者こだわりの卵を味わっていただきたいという想いから、卵の特集ページを開設しました。人気卵商品の紹介や、安定的に購入できる卵の定期便、生産者直伝の卵保存方法・レシピなどを紹介します。産直卵の魅力 産みたて卵が届くから長持ちする(大...

2023/03/15 公開

卵の特集記事をもっとみる

食べチョクおすすめ

卵の選び方

詳しくはこちら

最新のおすすめ特集記事

次のスター品種を全国へ!「食べチョク全国ぶどうグランプリ2026」

次のスター品種を全国へ!「食べチョク全国ぶどうグランプリ2026」

食べチョク全国ぶどうグランプリ2026は、全国の生産者を対象に、ぶどうの「多様なおいしさ」と「こだわり」を発掘・発信するための品評会です。昨年の好評を受け、今年で2回目の開催となりました。今回は全国から104点のエントリーが集まり、果物審査のプロによる厳正な審査を実施。一般的な品評会で重視される「見た目」ではなく、品種ごとの個性やこだわりが生み出す「おいしさ(味・香り)」を評価しました。今年のテーマはシャインマスカットに代わる“次のスター品種の発掘”。国内に約100品種あるといわれるぶどう...

2026/09/11 公開

食べチョク9周年感謝祭

食べチョク9周年感謝祭

いつも食べチョクをご利用いただき、誠にありがとうございます。2026年8月に食べチョクは9周年を迎え、さらに同月、ユーザー数140万人を突破しました。これを記念し、日頃の感謝を込めて生産者さん自身が選んだ看板商品が集結する【食べチョク9周年感謝祭】を開催します!まだ出会えていない魅力あふれる生産者さんと出会えるかも!?この機会をお見逃しなく!今すぐ商品を探したい人はこちら商品を見る>カテゴリーで探す米・穀類卵・乳製品肉・肉加工品魚介・水産加工品野菜・野菜セット果物加工品・はちみつ・調味料花...

2026/09/04 公開

令和8年熊本地震「後方支援弁当」の食材提供として、全国の生産者さんから提供いただいた物資を被災地にお届けしました。

令和8年熊本地震「後方支援弁当」の食材提供として、全国の生産者さんから提供いただいた物資を被災地にお届けしました。

令和8年熊本地震により、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災者の救済や復旧活動にご尽力されている皆様に深く敬意を表します。食べチョクを運営する株式会社ビビッドガーデンでは、西濃運輸株式会社様と食べチョク登録生産者でもある熊本市の株式会社ふく成様と連携し、「後方支援弁当」プロジェクト(取りまとめ:相藤春陽 氏/HARUlab.)に協力させていただきました。宇城市で被災者支援にあたっている宇城市職員・他県からの災害派遣職員の...

2026/09/03 公開

梨の隠れた逸品を発掘!「食べチョク全国梨グランプリ2026」

梨の隠れた逸品を発掘!「食べチョク全国梨グランプリ2026」

「食べチョク全国梨グランプリ2026」とは、全国の梨生産者を対象に、梨の「多様なおいしさ」を審査し、生産者の「こだわり」を発掘・発信する、食べチョク主催の品評会イベントです。  今回は、全国各地から50点の梨のエントリーをいただき、食味官能鑑定士1名とプロ審査員2名の計3名が審査を担当。甘み・果汁・食感といった“おいしさ”を、実食のみで厳正に審査しました。※出品基準:審査当日に食べ頃を迎える梨を対象とし、1生産者2品種までのエントリーとしました。 今すぐ受賞商品を購入したい方はこちらから今...

2026/08/28 公開

※完売しました※秋の味覚をとことん味わい尽くす!「りんご食べ比べ便 第1弾」

※完売しました※秋の味覚をとことん味わい尽くす!「りんご食べ比べ便 第1弾」

お知らせご好評につき、現在売り切れております。商品ページに表示される「販売をリクエスト」ボタンをクリックいただくと、リクエスト数としてカウントされます。お寄せいただいたリクエストは、次回以降の出品数の参考にさせていただきます。売り切れの際は、ぜひご活用ください。※Webサイトのみの機能です。商品ページはこちら >今年もご用意いたしました!「りんご食べ比べ便」!希少品種の珍しいりんごから王道のりんごまで、個性豊かな5品種のりんごをお届け。季節ごとに変わる香りや食感の違いを食べ比べできる贅沢な...

2026/08/21 公開

すべての特集記事をみる

この記事をシェアする

サイトトップにもどる