寺本果樹園の投稿一覧

お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
邑南町の明日の夜は0℃だそうです。は??


さて、今日は「もっと話したい!喋りたい!!伝えたい!!!」についてお話しさせてください。


【東京のトークイベントを終えて】
先日の記事でも書きましたが、無事東京のトークイベントを終えました。

次の日は、邑南町での出店イベント(最後のシャインマスカット販売だった!)があったので、みなさんともっともっとお話ししたかったのを我慢してすぐに島根に戻りました。

そんなこんなで、今は普通通り農作業の毎日に戻りました。
今はイチゴの寒さ対策やいろんな管理、軟弱野菜(ホウレンソウとか小松菜とか)の種まきなどをしています。

「いつも通りの日常だなぁ」と思いつつ、まだ東京トークイベントの熱が収まんない感覚です🔥

その時の熱をいまだに引きづってるせいか、なんとなく幸福感に包まれてます。

それほどまでに楽しく、本当に心に残る素敵なイベントでした。


【本当は10%も話せていない】
それほどまでに楽しかったイベントのせいか、僕の中の「話したい欲」が爆発してます🤯

「シャインマスカットって実は…」
「これからイチゴこんな作業があるんだけど…」
「野菜農家をやめた時ってこんなことがあって…」
「寺本果樹園と寺本野菜園はこれからこんな風に成長していきたくて…」

こんな綺麗なお話だけでなく、怒りと悲しみに溢れたドロドロしたお話だってめちゃくちゃあります。

けどそんなの2時間のトークイベントで収まるわけない!!!

おそらく、話したいことの10%…いや5%も話せていないかもです😂


【おしゃべりだいすき】
僕は内気な性格で、みんなでどんちゃん騒ぎ🍻みたいなのは得意じゃないです。
学校のクラスで「いえーい‼️」という人を横目に、数少ない友達と教室の端っこでボソボソしてたやつです。

ですが、内に秘めたる情熱のようなものはすごくあって、それを話したくて話したくてしょうがないです。

なので、気の合う人とおしゃべりを始めると止まんないです。
平気で9時間とか喋ります。

仕事中、畑にきたJAや役場の人とも1時間以上喋っちゃって姉ちゃんに怒られることもよくありました。

農業も好きですが、おしゃべりも大好きです。
しゃべることがお仕事の今回のトークイベントは、本当に夢のような時間でした。


【もっと話したい!喋りたい!!伝えたい!!!】
もっと話したい!喋りたい!!伝えたい!!!
どうしたらいい!?

喋りたいことや伝えたいことが鬼のようにあるので、こうやってブログを書いてます。

ブログも楽しくて続けてることができてますが、やっぱり直接お話しできたら最高だなと思います。
実際、トークイベントはマジで最高でした✨

今は、「どうやったらもっとトークイベントができるのかな…?」と本気で思ってます。

ありがたいことに、直近だと
・地元小学校で『農家の1年間』といった内容の授業
・地元高校生のプレゼンテーションのファシリテーター?
といったお仕事をいただけております。めっちゃありがとうございます🙇‍♂️

めっちゃ恥ずかしいお願いですが、【トークイベントや授業など、お話しができるお仕事がありましたら呼んでください!!いつでもいきます!!】

トークイベント、経験あります!
農業大学校での講義、やったことあります!
小中高生への授業、今年で3年目です!
高校生の時や大人になってからの意見発表大会(農業の思いなど)、全国大会まで行ってます!

お話するの大好きなんです🙇‍♂️
お仕事ありましたらぜひ呼んでください🙇‍♂️🙇‍♂️

お願いばっかで本当に恥ずかしいですが、恥を捨ててでもそれほどまでにやりたいです。
マジで!!


というわけで、「もっと話したい!喋りたい!!伝えたい!!!」というお話でした!

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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
無事島根に戻りました!アクシデントまみれで、いろんな方の助けがなかったら帰れてなかったです…とうきょうこわい


さて、今日は「東京のトークイベントが最高すぎた✨」についてお話しさせてください。


【東京のトークイベントが最高すぎた✨】
『生産者に聞く島根の魅力。しまねからのごちそう便ー実は果物もすごいんです!島根のフルーツを味わうー』
東京で開催されたこちらのイベントが無事終わりました。

感想。
最高に楽しかったです✨✨

スイーツを作ってくださったpechecoさん。
素敵な会を開いてくださった島根定住財団様と雨風太陽様。
そして、来てくださったお客さん。

本当に素敵な会でした✨


【pechecoの田村ももこさん】
本日スイーツを作ってくださったのは、pechecoの田村ももこさんでした!

規格外で廃棄となってしまう農産物などを使ってスイーツを作り、少しでもフードロスを失くそうと活動されている素敵な方です。

まずスイーツがめっちゃ美味しかった!!
あとお土産でクッキー頂いちゃいました😆

そして何より、pecheco田村さんのお心が最高で…

今回スイーツに使う材料として、うちのシャインマスカットをご提供させていただきました。
打ち合わせの際に、「シャインマスカットをこんな形でスイーツにして欲しくない!などはありますか?」と聞いてくださいました。

これって本当にすごいことですよ!!!

農産物を材料に料理やスイーツにする際(=農産物を加工にする際)、原型を留めないということはよくあります。

それは形という意味でも、『農家の思い』という意味でも

形でいえば、調味料や他の強い味で誤魔化して、「シャインマスカット使ってます!」というネームバリューのために材料としてチョイスするということがよくあります。

『農家の思い』でいえば、ただの原材料として見られ「価格」だけで判断されます。コストを抑えるために規格外を要求されることもあります。
暴力的にいえば、『人』としてではなく『モノ(=原材料)』としてお話をされることもあります。

そうやって原型を留めない加工が僕は大嫌いなのですが、pechecoさんは
全然違いました!

「規格外を使ってスイーツを作る」というコンセプトだったので最初は「う〜ん」と思っていたのですが、実際お話を聞いたり思いを聞いたりすると最高に素敵な人でした✨

規格外を使うのは、コスト削減のためではなくフードロス削減のため。

みなさん絶対にpechecoさんのスイーツを買ってください!!
オンラインでもご購入できますので絶対買って!!

pechecoの田村ももこさんありがとうございました😊
👇pechecoさんのインスタ!フォローして!!👇
https://www.instagram.com/pecheco_oyatsu.bake/


【島根定住財団様と雨風太陽様】
今回のイベントは、お二方が主催となって、僕はトークゲストとしてお誘いいただきました。

僕みたいな一般人を呼んでいただき、本当にありがとうございます🙇‍♂️

個人的に、お二方とも面白い考えがありまして。
『関係人口』を増やそうと今回のイベントをされております。(もちろん移住・定住も!違ったらごめんなさい🙏)

皆さんは『関係人口』ってご存知ですか?

『関係人口』とは、『移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指します。』とのことです。
※引用:総務省、「地域への新しい入口 二地域居住・関係人口ポータルサイト」より抜粋

ざっくりいうと、「形はどんなのでもいいから、地域に関わる人。地域に遊びくるでも、地域で買い物するでも。」みたいな感じです。

この関係人口、僕めちゃくちゃ好きな考えです😍

やっぱり田舎はいいとこだけど移住や定住は難しいな…と思います。
ですが、週末だけ田舎に行ってみよう、お手伝いをしてみよう、田舎のものをふるさと納税や直接買ってみようなどなど。

このくらい簡単なことでも、ちっちゃな関係を持つことがすごく大事だと思います。
今風にいえば、『推し』の田舎を作って応援しよう!みたいなことだと思います。

応援される方はもちろん頑張れるし、応援する方も義理や人情のような情緒的なつながりによって少し幸せになれます。

移住や定住みたいな難しいことは取っ払って、まずは触れてみよう!みたいな、早い話田舎体験の美味しいとこどりみたいな感じ?

このような『関係人口』を増やそうとされているお二方、最高です👍✨


【来てくださったお客さん】
まずは、トークイベントに来てくださったお客さん、本当にありがとうございます!

皆さんとても熱心に聞いてくださり、また反応も返してくださるのでとてもお話ししやすかったです😆
話しやすすぎて話しすぎました!!ちょっと時間押しちゃってたみたいです笑

このようなトークイベントのゲストは初めてだったんですが、ちょっとでも農家の思いを伝られたかな?と思います。

そして、農家の思いや苦悩や幸せに、皆さんがとても共感してくださったのがとてもわかって、「お話ししてよかった😭」と思ってます。

「これから果物や野菜を見る目が変わりました」や、「自分で栽培して売っていくのは大変だと思いますが頑張ってください!」など、とても嬉しいお言葉をたくさんいただきました!

それとめっちゃ嬉しかったのが…僕が直接聞いたわけではないですが「どんなお野菜や果物を買おうかではなくって、寺本さんのを買おう!」って言ってくださった方もおられたみたいです!うれし〜😭

やっぱり『おいしい』とは、味覚だけの簡単な話ではなく、どう言った背景や歴史があるのか、作った人の人となりはどうなのかみたいな、『情緒』もめちゃくちゃ大事だなって再認識しました!

作ってる農家としても、ただただ作るだけでなく、笑顔になってくれるお客さんのことを思いながら作ると、普通では得られない幸せを感じられます😁


【頑張ってきてよかった】
今回のようなイベントは、ただただ普通に農家やってるだけでは中々経験できることではなかったと思います。

これまでの市場出荷スタイルから直売スタイルへとスタイルチェンジを経て、大変なこともたくさんあったけど、本当に頑張ってきてよかったです。

辛いことを乗り越えたご褒美は、最高なものでした!!

やっぱりこうやって直接お話しできるといいな。
とても力になるし、何より幸せです😄

みなさん本当にありがとうございました!!


というわけで、「東京のトークイベントが最高すぎた✨」というお話でした!

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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
途端に寒くなってきましたが、みなさんの地域はいかがですか?僕が住んでる邑南町は、ついに1桁気温に突入しました。来週は3℃の予報です🥶


さて、今日は「『シャインマスカットが1番うまいのは、おそらく収穫して3日後』という仮説」についてお話しさせてください。


【お知らせ①】
『生産者に聞く島根の魅力。しまねからのごちそう便ー実は果物もすごいんです!島根のフルーツを味わうー』
こちらのトークイベントにゲストとして参加します!!

東京でやりますので首都圏の方々や関東圏の方々、ぜひぜひ遊びにきてください✨めっちゃアツく語る予定です🔥
詳しくは、『タイトルをコピペ→検索で1番上のサイト』をチェックしてみて下さい!!


【野菜も果物も、味の決め手は『鮮度』】
現在寺本果樹園ではシャインマスカットの収穫しており、残りは【100房】くらいで佳境を迎えております。
6000房あったシャインマスカットも、残りちょっと…油断せず頑張ります!!

そんなシャインマスカットですが、寺本果樹園では基本的に『直売』という販売スタイルをとっております。

これは、読んで字の如く『直で売る』(直接売る)=お客さんに直接売るということで、一般的な販売スタイルとはちょっと違います。
(ここでの一般的な販売スタイルとは『市場流通』(=市場出荷や、JAさんを通しての市場出荷)とします。)

ちなみに、寺本果樹園は元々『市場流通』の販売スタイルでした。
ですが色々考えて、3年ほど前から『直売』へとスタイルチェンジをしました。


理由は色々とあるのですが、大きな理由の一つに『鮮度』がありました。

やっぱり野菜や果物など農産物は、基本的に新鮮であればあるほどおいしいと思ってます。
ですが、市場流通などの一般的な販売ではどうしてもお客さんに届くまでに時間がかかって、鮮度が少し落ちてしまいます。

具体的には、
直売:農家→お客さん
市場:農家→(JAや集荷業者)→市場→卸→バイヤー(スーパーの人)→お客さん
こんな感じで、どうしても時間がかかってしまいます。

もちろんこのシステムは日本中に食べ物が不足することなく行き届く最高のシステムで、このおかげで僕たちは食べ物に困ることなく生活できてるのですが、『鮮度』という面ではやっぱり少し落ちちゃうかなと思います。

寺本果樹園では、『おいしさ』を重要視して農業してますので、『おいしさ』に密接に関係してる『鮮度』を無視するわけにはいかないと思い、販売方法を『直売』へとスタイルチェンジしました。


【『「採れたて新鮮!」←1番おいしい』と思ってたけど…】
農産物のおいしさに鮮度が深く関わってるのは間違い無いです。

ですが、ここ数年「採れたて新鮮!」が1番おいしいというのは、ちょっと違う気がしてきました。
僕の感覚のお話なので、話半分できいてください。

モノによっては、「採ってから次の日の方がおいしいな」と思うことがあります。
1番そう思うモノがトマトです🍅

採れたてのトマトは、酸味が強すぎて味が尖ってるように感じて少し食べにくいです。
収穫して1日置いたトマトは、この酸味がおとなしくなってて食べやすいです。

イチゴも同じで、採れたては少し酸味を感じて(モノによっては酸味が強くて)、1日置くと酸味がおとなしくなってより甘味を感じます。

どちらも僕の感覚でしか無いので正解かどうかは怪しいですが、トマトに関しては30年トマトを作り続けている父も同じことを言ってました。

ですが、多分ほうれん草とかキャベツとかは違う気がします。
果菜類(果実を食べる野菜)は1日置くほうがいい気がしますが、葉菜類(葉っぱをべ食べる野菜)はシナシナになっちゃうので採ってからすぐ食べる方がいい気がします。


【シャインマスカットが1番うまいのは、おそらく収穫して3日後】
仮説として聞いてください。
『シャインマスカットが1番うまいのは、おそらく収穫して3日後』です。

そう思ったエピソードが1つありまして。

寺本果樹園では、糖度チェックと併せてよく食味調査もします。
粒を一つ食べてみておいしいかどうかをチェックします。

すると、「これ糖度は高いのに、なんかおいしくないな…」と思うことがあります。

「なんかおいしくない」の具体的な内容として、
・香りが弱い
・味がぼやけている
・味が薄い
などがあります。

「これじゃ出荷できないな」と思って、とりあえず端の方に避けてシャインマスカットの作業の続きに入ります。

端の方に避けたシャインマスカットを次の日食べてみると、なぜかとてもおいしく感じました。

香りに関してはよくわからないですが、甘味に関してはガツンとくる甘さになってました。

果実の水分がとんだのか、収穫して樹から切り離されたことで果実内の物質の組成が変わったのか。
何かはわかりませんが、とにかく甘くておいしくなりました。

そして、これは房によってばらつきが大きいので断定は難しいですが、多分収穫して3日後が1番おいしいっぽいです。

モノによって次の日とか2日後とかありますが、「なにこれ!味がない!」と思ったシャインマスカットを1・2・3日後と食べ比べしてみたら、3日後が1番おいしくなってました。

おそらくこれ以上置くと、シャインマスカットのパリッとした食感が損なわれるので、3日ぐらいが丁度いいような気がします。

この仮説は正しいのか…。
みなさんもよかったら試してみてください😆


というわけで、「シャインマスカットが1番うまいのは、おそらく収穫して3日後」というお話でした!

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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
なんでもないはずなのに、「よっこいしょ」と言うことが増えてきました。もう若くないです。


さて、今日は「叶った夢を諦めた話と、諦めた夢がもう一度叶いそうな話。」についてお話しさせてください。


【お知らせ①】
ちょっと本題の前にお知らせさせて下さい。

現在シャインマスカットの収穫の真っ只中!!もちろん販売もしております👍
10月のシャインマスカットは、しっかりと熟してよりおいしくなってますので、ぜひ食べて見て下さい✨


【お知らせ②】
『生産者に聞く島根の魅力。しまねからのごちそう便ー実は果物もすごいんです!島根のフルーツを味わうー』
こちらのトークイベントにゲストとして参加します!!

東京でやりますので首都圏の方々や関東圏の方々、ぜひぜひ遊びにきてください✨めっちゃアツく語る予定です🔥
詳しくは、『タイトルをコピペ→検索で1番上のサイト』をチェックしてみて下さい!!


【寺本直人は果樹農家じゃない】
現在寺本果樹園ではシャインマスカットを栽培しており、ぼちぼち畑の残弾も無くなってきて、10月いっぱいゆっくりやって終わるかなーと言ったところです。

シャインマスカットが終わったらひと段落…と見せかけてイチゴの準備が着々と進んでおります🍓

おそらくイチゴは11月半ばには収穫できそうな感じで、収穫のための段取りや畑と調整場の準備をしとかないといけません。
来週には最低気温が2桁を切るので、そのためのイチゴハウス改造もしないといけません。

シャインマスカット終わってもまだまだやるぞ🍓🍓🍓


という感じで果物栽培をやっておりますが、それは実は姉の話。
『寺本果樹園』の代表は寺本秋穂で、弟の寺本直人は、実はただのバイトです。

寺本直人の屋号は『寺本野菜園』で、本業は野菜農家です。
けど訳あって野菜はほぼほぼやっておらず、姉ちゃんの手伝いをやってます。


【野菜農家になるのはちっちゃい時からの夢だった】
元々僕は野菜農家でした。

どれくらい野菜農家だったかというと、
・大玉トマト 3000株
・ブロッコリー 20000株
・広島菜(漬物用白菜てきなやつ) 3000株
・ホウレンソウ 20000株くらい
をやってました。

ほかにも、キャベツを7000株やったり、白ネギを60000本やったり、サニーレタスやナスをやったこともあります。

野菜農家になる前は、農業高校と農業大学校(島根県は農林大学校)で野菜について座学・実習共に専門的に学んでました。
高校の時には、意見発表大会や検定競技大会という農業について語ったり知識を競う大会に出たりしました。大学の時にも意見発表大会に参加したり、農大の卒論が良い感じだったので島根県の代表になったりしました。(これは自営就農の準備が忙しかったので辞退しました。)
農大ではトマト栽培を手にして、卒論もトマトの研究をしてました。

学生で農業について勉強する前は、農家である両親の手伝いをしてました。
小学3年生の時からトマトの手伝いを始めて、5年生の時には夏休み毎日トマトの収穫や箱詰めのお手伝いして2万円もらい、高校生の時には朝5時からトマトやナスの収穫の手伝いをして学校に行く前まで畑作業をしてました。

小学3年生でお手伝いを始める前は、5歳の時に畑で姉ちゃんと鬼ごっこをしてたのを覚えてます。
夏の日のネギ畑で、雪が降る冬の日のハウスで。ある時は田んぼの畦に座って父がトラクターしてるとこをずっと見てました。

こんな感じで、物心ついた時からずーっと農業一色の人生です。
人によっては、「俺は農家なんか継がないからな!!」という方もおられます。けど僕は、自然と「僕も将来は農家になるんだろうなー」と思って農家になりました。

何か強い初期衝動があったわけではありませんが、自然と農家になる!と思ってました。けどこの想いが薄れたことはなかったです。

そして月日が経って、寺本直人は20歳の時、晴れて野菜農家になりました。


【野菜農家をやめると決めた25歳】
20歳から農家になり、5年ほどは野菜栽培をしていました。

今もしっかり儲かっているとは程遠くなんとか生活できてるといったくらいですが、
野菜栽培をしていたときはもっと悲惨でした。

売り上げは500万円ほどで、肥料やら出荷ダンボールやら経費を引いたら利益は100万残るかどうかでした。

自分1人では生産量が限られる中、野菜の市場単価は悪く、『安いけど大量生産』『少量生産だけど高単価』どちらの戦い方もできず、八方塞がりでした。

そうやって悪戦苦闘してる中、隣で果樹栽培をしている姉は売り上げ800万円ほどで、経費を引いた利益は400万円くらいでした。

仕事してる時間は同じくらいか、野菜の方が多いくらいでした。
果樹は野菜ほど時間かからず、売り上げは倍近くて、経費は半分くらい。

どっからどう考えても姉の果樹栽培の方が優秀でしょ。
「すぐにでも野菜やめて僕も果樹をするべき!!」

合理的に考えれば当たり前ですが、僕は悔しくて悔しくてたまらなくて、「野菜は悪くない。野菜栽培のポテンシャルを引き出せない僕が悪い。負けないぞ!頑張るぞ!」と5年目が終わる時まで頑張ってました。

ですが、頑張っても頑張っても結果は出ず、農業関係者からは「今よりブロッコリーを15000株増やさないとだめだね」といったようなことを言われ、「直人くんもブドウ栽培をしよう」と言われ、「自分だったらもう農業やめるね」とも言われました。

そんなことやあんなことが色々とあって、25歳のとき僕は野菜農家をやめました。
農家になって5年、農家を目指して20年、僕は野菜農家をやめました。
野菜農家をやめて果樹農家になりました。


【「君のためを思って言ってるんだよ」風に諭したり「なんだ直人野菜やめたんだ」みたいな冗談言ってたけど、20年間積み上げてきたものを捨てる痛みをお前ら分かってんのか】
25歳の時にこれまで積み上げてきたもの全部捨てて果樹農家兼姉のお手伝いになりました。

文字にしてたった42文字。たった2行の文章で終わる話です。
ですが、時間にすると実に20年間です。

5歳の時から農業に触れて、小学3年生から農業の手伝いをして、高校と大学で農業を勉強して、晴れて20歳の時になって野菜農家になって。
それを全部捨てて僕は果樹農家になったんです。

葛藤や苦しみが無いわけないじゃん!!
ここまで本気になって野菜栽培に取り組んできてようやく野菜農家になったのに合理的判断だけでスパッとやめられるわけないじゃん!!

なのに「君が今からどうやったらなんとかなるか考えてるんだよ」とかあたかも諭してる風な話で優越感たっぷりの顔で頭上から話してきたり、それでいざ野菜やめて果樹始めたら「直人もう野菜やめたんだ」とか冗談混じりに言ってきたり。

全部うるせー!!

みたいなことが色々とあって、歯軋りしながら諦めるように野菜農家をやめて果樹農家になりました。
今では果樹も楽しいなと思いながら農家やってます。

ですが「野菜農家をやめる」と決心した時、実は考えてたことがありました。
野菜農家を『やめる』のではなく、『休む』ことにしよう。そう考えてました。

「今はまだ時じゃない。野菜栽培ではうまく行かなかったけど、果樹をやって技術や経験、資金や人脈とか実力をつけてからまた野菜栽培をしよう。僕は野菜農家を『やめた』んじゃなくて、野菜農家を『休んで』るんだ。」

そう考えて、20年積み上げてきたものを捨てて果樹農家の道を進みながら、いつか時が来るのを待ちずっと牙を磨くことにしました。


【思ったよりも早く時が来そう。諦めた夢がもう一度叶うかもしれない。】
そんな中、思ったよりもはるかに早く時がきました。
新しい道の駅、「道の駅邑南の里」です。

先日の記事でもお話ししましたが、邑南町では新しい道の駅がオープンし、毎日繁盛しております。

繁盛の反面、「モノがない」という課題も抱えております。

『自分でしっかり価格を決められる「道の駅邑南の里」で、とても繁盛してよくモノが売れる状態で、でもモノが少なくて道の駅も困ってる。』

時はきました。
野菜栽培の生き残る道が見えてきました。

「道の駅邑南の里」めがけて野菜栽培すれば、しっかり売り上げも立ちそうです。しかも、「道の駅邑南の里」もとにかく出荷してほしいとのこと。

まさかこんなに早く野菜農家に戻れそうな時が来るなんて思っていませんでした。
あと10年はかかると思ってました。

もちろん今のブドウやイチゴや大玉トマトやメロンがある中で、すぐに野菜農家に戻れるわけではありません。
両立するために人手を募ったり、どういった野菜を栽培するのか計画もしっかりしないといけません。

ですが、「一度諦めた野菜農家を、もう一度やれるかもしれない」という希望は、今の僕には十分過ぎるほどです。

道のりはまだ遠く、歩みは一歩ずつゆっくりですが、絶対にもう一度夢を叶えます。
絶対やってやるぞ💪🔥✨


というわけで、「叶った夢を諦めた話と、諦めた夢がもう一度叶いそうな話。」というお話でした!

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お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾いつもありがとうございます!
ブドウが少しずつ落ち着いてきて、また天気も過ごしやすくなってきたので、プライベート時間がちょっとずつ充実してきました。久しぶりに筋トレできてスッキリしました💪


さて、今日は「地元に新しくできた道の駅、「道の駅邑南の里」、寺本果樹園もお手伝いしたい!」についてお話しさせてください。


【お知らせ①】
ちょっと本題の前にお知らせさせて下さい。

現在シャインマスカットの収穫の真っ只中!!もちろん販売もしております👍
10月のシャインマスカットは、しっかりと熟してよりおいしくなってますので、ぜひ食べて見て下さい✨

ご購入できる場所はブログ1番下に記載しております!絶対チェックして!!


【お知らせ②】
『生産者に聞く島根の魅力。しまねからのごちそう便ー実は果物もすごいんです!島根のフルーツを味わうー』
こちらのトークイベントにゲストとして参加します!!

東京でやりますので首都圏の方々や関東圏の方々、ぜひぜひ遊びにきてください✨めっちゃアツく語る予定です🔥
詳しくは、『タイトルをコピペ→検索で1番上のサイト』をチェックしてみて下さい!!


【「道の駅邑南の里」がイケイケ】
ひとつ前の記事でもお話ししましたが、邑南町に新しくできた「道の駅邑南の里」がイケイケでやばいです。

オープンから2ヶ月経ちますが、客足が全く衰えることなく連日お客さんで繁盛してます✨

スタッフの方から何度も「今日は過去一大変だった…」と聞いてます。お客さんの数なのか売り上げなのか、過去一を何回も更新してるらしく、いち邑南町民としても盛り上がってるのはとても嬉しく思います😊

そんな「道の駅邑南の里」は、もちろん農家的にもとても助かっております。

お客さんがたくさん来てくださるということは、その分農家が作った野菜や果物や地域の特産品が売れるということ。
寺本果樹園もその恩恵を大いに受けており、シャインマスカットが爆売れしております🍇✨

寺本果樹園も連日過去一を更新しており、ニヤニヤが止まらなくなっております🥴


【全国の道の駅が抱えている課題】
とは言ったものの、やはり課題は抱えているそうです。

僕は農家であって道の駅運営者ではないので、道の駅が抱えている課題を把握できているわけではないですが、農家から見ても明らかにわかる課題があります。

それは、『品薄問題』です。

道の駅は普通のお店とは違って、『農家の人が自分とこの農産物を持ち寄って商品にしている』という、少し特殊な構造になっています。

道の駅だから当たり前っちゃ当たり前ですが、おそらく運営者側からすれば不安要素がかなり大きいとこだと思います。

普通のお店であれば、
・棚が空けばそこに商品を置く。
・置く商品が無くなれば仕入れをする。
というった具合に、基本的に商品がなくなることはなく、棚が空くことは少ないかと思います。
(ちなみに、僕は高校時代スーパーのバイトで青果部門のバックヤードをやっており、時間があれば棚を確認して、少なくなっていれば商品を出すように指導をされてました。)

しかし道の駅では、
・農家が持ち寄り棚に商品を置く。
・農家が来なければ、棚が空いたまま。
という具合に、棚の空き具合は農家依存になってるかと思います。

実際には道の駅も仕入れをしておりますが、あまり道の駅が仕入れ品に頼ってると「道の駅なのに地元産の野菜がないとは何事だ!!」とお客さんも農家も思ってしまうそうです。

そうやって棚がガラガラになってしまうと『もの悲しさ』が道の駅に漂います。
この『もの悲しさ』はお客さんもガッツリ感じとって、お客さんの満足度低下、ひいては道の駅の売り上げに大きく影響してしまいます。

そしてこの課題は、全国の道の駅が直面しているそうです。


【道の駅運営者ではなく、道の駅出荷者である寺本果樹園ができること】
こういった課題以外にも、農家には見えない多くの課題を道の駅は抱えていると思います。

正直な話、僕は運営者ではないので課題があったとしても直接何かをできることはありません。

ですが、農家として寺本果樹園として『お手伝い』できることはあります。
【農家としてしっかり農産物を作って、道の駅に出荷すること】です。

シャインマスカットをしっかり作って出荷する。
イチゴをしっかり作って出荷する。
大玉トマトもメロンもしっかり作って出荷する。

農家としての職務を全うして、道の駅に貢献できるのであればしっかりと果たしたいと思います。

もちろん至らないところはたくさんあります。
主に、出荷時期に穴ができてしまうとか。

シャインマスカットは9〜10月。
イチゴは11〜5月。
大玉トマトは6〜7月。
メロンは7〜8月。
こう見ると1〜12月まであって穴がないように見えますが、6〜8月はシャインマスカットの準備で多くは作れません。また、11〜3月の冬場はイチゴの収穫量が十分ではなく多くは作れません。何より、品目数が少なすぎます。

そこで姉と相談しているのが、「野菜栽培をしよう」ということ🥦🥬🥒🍆
いろんな野菜を栽培することで、道の駅の棚を豊かにしようという作戦。

キャベツ、ブロッコリー、大根、白菜、長ネギ、にんじん、ほうれん草、小松菜、水菜………。
パッと思いつくだけでもこんなにあります。

一つ一つが少なくても良いので、品目数を増やすことで道の駅の棚の見た目が少しでもよくなったら良いなって思います。

野菜栽培するにしても課題は山積みですが、まぁなんとかします💪
いきなり100%フルスロットルは無理でも、できる範囲からちっちゃく始めていきたいと思います✌️

とにかく!!
「道の駅邑南の里」に、寺本果樹園もお手伝いしたい!!そのためにも、ちょっとずつ野菜栽培頑張ります💪


というわけで、「地元に新しくできた道の駅、「道の駅邑南の里」」というお話でした!

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島根県 邑智郡邑南町中野小原迫900

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