葡萄畑ふくじろうの投稿一覧

一昨日、大寒波の襲来によりふくじろうでも
この冬初めて積雪し畑は一面真っ白の世界になりました。
昨日もうっすらと積雪し、今朝はガッツリと霜が降りていました。
おかげで足の指先が霜焼けです。

収穫したブドウのうち選果落ちしたブドウの中で
裂果などでカビが生じているようなものは、
自家製たい肥の原料となり畑へと還元されます。
着色不良などで選果落ちした食べることができるブドウは
加工用として冷凍保存しています。
毎年、シーズンオフにジャムなどを作って楽しんでいたのですが、
収穫量が増えるに従い、この冷凍ブドウの量も増えてきました。

なので、来年からはこの冷凍ブドウを販売できないかと
思案しているところです。
販売にあたっては、どんな風にジュースやジャム作りが
できるかご提案できるように、
昨日から２日間にわたって試作をしてみました。
昨年まで作っていたジュースは苦みや臭みのようなものがあった
のですが、今回作ったジュースはそんな雑味は一切なく、
スッキリとした濃厚な味わいのジュースに仕上がりました。

山口県が推奨する化学農薬の使用量を90％以上削減し、
添加物等が一切入っていない自家製ジュースとジャム。
来年は皆さんも作ってみませんか？

昨日から寒波がやってきました。
今日は冷え込みも一気に本格化してきましたが、
服装を完全な冬仕様に変えて作業をしているので、
そこまでの寒さは感じられませんでした。

青空が見えたかと思うと、すぐさま雪雲が覆いつくすの繰り返し。
凍ったわんこたちの水飲み場に雪が舞い降りていました。

雪の舞う中で作業をしていると、
気分的にも冬の仕事が始まったという感じがします。
ただ、始めたばかりの剪定作業なんですが、
若干、焦りを感じるのは１月に作業をしていると
感覚的に錯覚してしまっているせいでしょうか。
それとも、年末がすぐそこまできているせいでしょうか。

そんな焦りに負けることなく樹との対話をしっかりと行い、
来年も美味しいブドウを実らせてもらうためにも
樹の調子を万全な状態にもっていけるように剪定していきたいと思います。

土着微生物、特にキノコ菌などの糸状菌の採取を
目的に裏山で集めた落ち葉。
今年もたっぷり回収することができたので、
樹の周辺に散布しました。

有機質肥料まいているときの臭さとは大きく違うところで、
落ち葉をまいていると枯葉の良い香りがして気持ち良い。
人工的な手を加えずに自然界にあるものを循環させること
というものはこういうことなんだろうなと考えたりします。
自家製たい肥をまいた後も、しばらくはアルコールの香りが
漂っていて酵母菌の働きを感じて心地よい感じだったですしね。

この心地よさにつられてか、モンキードッグも
落ち葉の周りにやってきてくつろいでいました。

自然界の山には多種多様な樹々が生い茂っています。
それに比べると、ふくじろうの圃場はぶどうの樹しか植わっていません。
ということは、圃場に棲む微生物もぶどうの樹を好むものに
偏ってしまっているはず。

圃場の裏山は、幸い杉山ではなく様々な樹々が生い茂っています。
その落ち葉を圃場に入れることで微生物の偏りを
少しでも解消しようと考えています。
そして、裏山に生息する微生物は土着の微生物。
土着の微生物はここの気候や風土に合った微生物なので、
ふくじろうにも一番合った微生物と思っています。

裏山沿いの道路にたまった落ち葉をかき集め回収します。
様々な種類の落ち葉が集まります。
後日、圃場に散布するのですが、道路の落ち葉を集めることで
道路自体もきれいになるので一石二鳥。
本格的な紅葉が終わった頃にもう一度採取しようと思います。

今年もたくさんの落ち葉を裏山から頂きました。
これも大切な自然界からの恵みです。

豊かな土壌を作り出すには豊富な微生物が生息していることが大事です。

その中の酵母菌。糸状菌が小さくした有機物を分解しアミノ酸などを作り出します。
このアミノ酸には、生物の成長に必要な窒素や炭水化物が含まれています。
酵母菌は野生果実などに多く含まれています。

そこで、ふくじろうでは選果落ちしたブドウを使って自家製たい肥を
作り多くの酵母菌を圃場に還元しています。
昨年まではしっかり熟成させた方が酵母菌が繁殖するのではと思い
秋に仕込んで春先に圃場にまいていました。
しかし、自然の摂理を考えるとブドウが土にかえるのは自然落下する秋。
そこで、今年は今の時期にまいてみることにしました。

9月に仕込んでおいた自家製たい肥。
酵母菌は糖をアルコールに変えたりたんぱく質をアミノ酸に分解するのですが、
アルコール臭がするので酵母菌がしっかり活動しているのが確認できます。

この自家製たい肥を樹のまわりにまいていきます。
酵母菌が圃場に根付いてしっかり活動してくれると良いですね。
来年も美味しいぶどうを実らせてくれますように！