害虫を捕獲しながら思うこと
2021/05/21
ブドウスカシクロバの成虫が発生のピークを迎えています。
畑を飛び回り、あちこちで交尾しているのを見かけます。
ブドウスカシクロバと言えば幼虫が葉を食い荒らして大変なので、
アカガネサルハムシの次はこ奴の捕獲・駆除に努めています。
棚の針金によくとまっています。

反応がそれほど敏感ではないので素手で捕獲しています。
慣行農業をやっておられる方からすれば、殺虫剤を散布すれば済むことなんでしょうが、
ふくじろうでは殺虫剤を一切使用しないので、地道にマンパワーで駆除しています。

少し前に、息子が国語の音読でイースター島の森林について読んでいました。
モアイ像で有名なあの島ですが、ポリネシア人が上陸する西暦400年ごろまでの
約3万年もの間は豊かな森林におおわれていたようです。
それが人間の森林伐採や食用で持ち込まれたラットが樹の芽を食べつくして
今のような森林がほとんどない島へと変貌させたそうです。
約1000年ほどの間に。

殺虫剤は効果の良し悪しはあるものの様々な虫を殺します。
それは害虫だけでなく無関係な虫たちも。
殺虫剤を使用するとミクロ的ではありますが、生態系を一気に破壊しています。
化学農薬が使用されてどれぐらいがたつのでしょうか。
せいぜい100年ぐらいだと思うのですが、世界的に急激に虫が減少しているそうです。
イースター島の森林が破壊された1000年に比べれば猛烈に早いスピードではないでしょうか。

などということを害虫を捕獲しながら考えたりするのです。




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