地球の異変 〜生産現場から届く声〜
雨の少ない梅雨、暑すぎる夏、そして突然の雷雨や雹・台風や大雪などの自然災害。地球温暖化や気候変動の影響がじわじわと迫っています。
なかでも深刻なのは、農作物の生産現場です。異常気象が続けば、当たり前に食べているものが手に入らなくなる日も、そう遠くないのかもしれません。
私たち食べチョクは、未来の食を守るために、まず「今」を知ることが大切だと考えました。生産現場のリアルな声を集め、今起きている変化をお伝えします。
食べチョク 生産現場から
生産量の変化や不作を防ぐための工夫など、現場の“今”ついて、生産者さんに直接お話をうかがいました。
気候変動などにより変わりゆく環境の中で、どのような取り組みが行われているのか。リアルな声をお届けします。
クマ被害

2025年、収穫直前の2tのラフランスがクマによって食い荒らされる・・・
「いつどこにクマが潜んでいるかわからない状況の中で、畑仕事をしているのは、本当に命と隣り合わせ」
深刻化するクマ被害、本当に必要なサポートについて、山形県上山市で果樹を栽培する生産者さんにお話を伺いました(取材時期 2025年11月)
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梅

2024年の歴史的な大凶作や、2025年の収穫が行われる直前に襲った雹害、そして未来に続く梅しごとについて。
日本一の梅の郷と言われる、和歌山県みなべ町の生産者さんにお話をうかがいました。(取材時期:2025年5月)
さくらんぼ

さくらんぼは、なぜ年々高額になっているのでしょうか。
さくらんぼの名産地である山形県東根市の生産者さんに、不作の原因や、受粉に欠かせないミツバチ、品種の変化など、その原因についてお話をうかがいました。(取材時期:2025年6月)
いちご

新品種が続々と出ているいちご業界のなかでも、昔ながらの品種「さちのか」を守り続ける徳島県の生産者さん。
大きく育ちすぎたものや奇形など、猛暑による被害についてお聞きしました。(取材時期:2025年1月)
みかん

「買って、食べてもらう」ことが、産地の地域の山や自然環境が守られるという、愛媛県の生産者さん。
実の数が少ない裏年に酷暑による日焼けや水分不足、さらにカメムシによる被害を受けても、農家を続ける理由はそこにありました。(取材時期:2025年1月)
卵

2022年に起きた「エッグショック」とは?
価格高騰や鳥インフルエンザ⋯需要と供給のバランスが崩れる卵業界で戦う、大分県久住市の生産者さんにインタビューしました。(取材時期:2025年1月)
<生産者から見た地球>
自然と向き合いながら作物を育てる生産者さんにとって、地球温暖化の影響は私たち以上に深刻です。
実際にどんな影響が出ているのか、そして未来に向けてどのような対策を講じているのか——生産現場のリアルな声をお届けします。
りんご

春の気温がぐんぐんと上がり、開花が早く収穫も前倒しに⋯
そんな地球温暖化が進むなか、おいしいりんごづくりには冷涼な地域が適しているという常識にも変化が訪れています。
梨

梨の収穫シーズンに生産者さんを襲う台風。その影響は強い風による落果だけではなく、カメムシも引き寄せてしまうそう。
さらに梨の美味しさを左右するシャキシャキ食感が、損なわれてしまう被害も多発しているようです。
ぶどう

ぶどう栽培で重要視されている「色づき」。温暖化よって昼夜の寒暖差が少なくなると、巨峰などが色の濃いぶどうの色づきが悪くなるようです。また、強烈な猛暑の対策として、生育時期が早まることを見越した対策をしている生産者さんについてまとめました。
さくらんぼ

人生をかけてさくらんぼを栽培している生産者さんに聞く高温被害とは。
温暖化で猛スピードで生育したさくらんぼの悲しい結末・・・「さくらんぼが人生」である生産者さんをはじめとする、地元への恩返しについてお話をお聞きしました。
桃

芳醇な甘い香りとやわらかくてジューシーな味わいが特徴の桃。甘い香りに誘われるのは人だけではなく、害虫も同じ・・・温暖化により害虫の越冬が桃に深刻な状況を与えています。全国の桃の生産者さんによるアンケート結果を元に、リアルな現状をお伝えします。
柿

体が堪えるほどの猛暑は、人だけではなく柿も同じ。また、強烈な日照りで、柿も人間同様に真っ黒に日焼けしてしまいます。さらに木が折れるほどの強い台風の被害や、落果。また、春の急激な気温低下による霜対策に予断を許さない東北地方の生産者さんもいます。
トマト

大人気のトマトも暑さによる被害が目立ちます。裂果(実が割れる)やグリーンバック(実の上が緑のままになる)、過熟が早くぶよぶよになる実・・・生育を守るための生産者さんの努力について注目です。
米

令和の米騒動はなぜ起きたのか、そして日本の台所の未来はどうなるのか・・・全国99軒のお米の生産者さんにアンケート調査を実施。
*お米の生産者さんが感じる、お米に対する消費者の変化や、猛暑による味の変容**についてレポートしました。
牡蠣

地球温暖化は気温だけにとどまらず、海水の温度も年々上昇しています。それは「牡蠣の旬」にも大きな影響を及ぼしていました。食べチョクが独自に行った、牡蠣漁師さんへのアンケート調査の結果をお伝えします。
花

生活に彩りを与えてくれる花にも、地球温暖化の魔の手は伸びています。暑さに弱いものは成長に伸び悩み、異常な猛暑で枯れてしまう花、軟弱になってしまう品種。母の日の定番であるカーネーションも危機に直面しています。
「今」あなたにできることを少しずつ
気候変動や自然災害の影響は、私たちの暮らしや健康、そして食卓を支える作物も広がっています。
異常気象による不作や品質の低下、生産者の負担増など、今まさに「当たり前」が変わりつつある現実があります。
だからこそ、私たち一人ひとりが、今何が起きているのかを知ることが大切です。
そして、地球と未来の世代のために「できること」から始めていく。その気づきや行動が、きっと次の希望につながっていくはずです。
この記事が、未来の子どもたちの食卓を守るために、今できることを考えるきっかけになれば幸いです。