令和の米騒動はなぜ起きた? 米農家さんに聞いた<米から見た地球>

2025/06/10 更新

「近所のスーパーに行ったらお米が売り切れ。近くの店もまわったけどどこも在庫なし」。

2024年8月、一般消費者がSNSの「X」に「お米がスーパーや小売店に在庫がなく購入できない」と投稿したところ、これに対し「うちの地域も」と多数のリプライが寄せられ「全国的な米不足」への懸念が広がりました。

一連の投稿は「令和の米騒動」として各種メディアで取り上げられ、全国のスーパーでお米が売り切れになっていることが報じられると、農林水産省から「いずれ供給が追いつくため買いだめは控えてほしい」と、公式発表が出される事態になりました(※1時事ドットコムニュース)。

いったい、日本の食を支えるお米に何が起きているのかー。

食べチョクでは、8月上旬より、登録いただいている全国の米の生産者さんと、会話を重ねてまいりました。独自に実施した『米の栽培に関するアンケート』には、全国99軒の生産者さんにご協力いただきました。そちらを中心に、米づくりの現場から見えてきた、日本の台所の未来について、レポートします。

米から見た地球の「いま」

「令和の米騒動」はなぜ起きた? 

事の発端となったお米の在庫切れ。農林水産省の公式発表によると、2024年6月末の時点のお米の在庫量は、記録を取り始めた平成11年以降で最も少なく、前の年に比べて約2割にあたる41万トン程度、減少したと報告されています。つまり、2024年8月現在、実際に日本に流通しているお米の量は少なくなっているのです。

今回の令和の米騒動を引き起こした要因は、「収穫量の減少」に加え、「お米の需要増」だと言われています。

例年の異常な暑さで、収穫量が減少

年々過酷になっていく夏の暑さ。クーラーが手放せなくなるなど、私たちの暮らしも変化するなか、その暑さの影響は日本の農業にもおよんでいます。
米どころで有名な新潟や秋田では、去年5月の日照不足や猛暑の影響で、お米の害虫であるカメムシが大量発生し、不良米が続出。結果として、お米の収穫量そのものが減少しました。(※3秋田県農林水産部

生産者アンケートによると、生産者の約4割が「気温の上昇」や「雨の少なさ」を実感していることが判明しました。なおかつ、暑さを受けて作物の収穫量が少なくなっているとの報告が約4割を占め、全国的な生産量の低下が懸念されます(※2NHK NEWS WEB)。

パンや麺類の値上げラッシュと健康志向の高まり

収穫量が減った一方、お米に対する需要が上昇しています。農林水産省のまとめでは、今年6月までの1年間で、お米の消費量がじつに10年ぶりに増加に転じました。日本では長年、パン食の普及にともないお米の消費量は減少傾向にありましたが、食品の値上げラッシュが続く今、お米の販売価格の安定性が見直され始めているようなのです。(※4NHK首都圏ナビ

さらに価格面では、お米は物価高の影響をあまり受けていない品目でした。価指数で見るとロシアによるウクライナ侵攻や円安などの影響で、小麦を使った「パン」や「麺類」は6月時点で4年前に比べて20%ほど値上がりしているのに対し、「米類」は、6%程度の値上がりにとどめています。(※5農林水産省

さらに、米の生産者アンケートからは「健康のためにお米を選ぶ人が年々増えていると感じる」との声もうかがえました。
身近で、価格も手頃。お腹もいっぱいになり、体にもいい。私たち日本人の主食であるお米が、再び急激に注目を集めたのです。

外食も復活、お盆中の災害警報も拍車か

加えて、コロナ禍が世界的に落ち着き、日本に海外からの観光客が戻ってきたことや、国内の外食文化が堅調なことも、お米の消費量に拍車をかけたとみられています。

さらに、農林水産省の調査では、今月8月に南海トラフの巨大地震への注意を呼びかける「臨時情報」が発表された後、備蓄用にお米の購入が相次いだとの報告も。在庫の消費に拍車がかかったものとみられています。(※6NHK NEWS WEB

私たちの考える、「米のこれから」

安心してください。お米はあります

前述の理由から、昨年収穫されたお米の流通量は少なくなっているものの、米生産者さんの元にお米はあります。また、8月末から今年の新米が出回り始めています。こうした米不足は一時的な現象と見られています。9月以降からは新米の出庫もあり、各小売店の店頭在庫もゆるやかに解消される見込みです。安心してください。

美味しいお米が食べられなくなるかも?

いち消費者である私たちが心配すべきことがあります。それはお米の「味」です。約2割の生産者が、連日の暑さでお米が乳白米となり、味の変化を懸念しているといいます。乳白米は通常のお米より白っぽくなった生育不良のお米で、食べても健康には問題はありません。ですが、お米の中に乳白米が混じる割合が増えると、味が落ちるとされています。

日本の地球温暖化傾向が進む中、全国の生産者さんはこの状況にただ手をこまねいているわけではありません。生産者さんからは、「もう10年ぐらい前から平均気温は上がり続けてるので、高温障害は起きて当たり前」「それをどうやって回避するかが、各農家の腕の見せどころ」との熱い声もうかがえました。

「食べて応援」が農家の安定につながる


地球変動への対策は、国家レベルでの取り組みと政府主導での政策の実施、各自治体や関係団体との連携が必要不可欠ですが、当然ながらこれには時間がかかります。では、私たちいち消費者ができることはなんでしょうか。一つの答えとして、「独自の取り組みをしている米農家さんを購入する」ことがあげられます。皆さんの購入による収益の安定化が、明日の農業の発展に向けてがんばる農家さんを支えます。

農業に手間暇をかけ、安定的にお米を届けるシステムをこれからも維持するために、食べチョクではこだわりの農家さんのお米をご紹介しています。

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最後に

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食べチョクでは、全国のこだわりの農家さんのお米が揃っています。はじめて聞く品種や、懐かしいあの品種など、「お米」を考えるきっかけにしていただけたらと思います。

農業に手間暇をかけ、安定的にお米を届けるシステムをこれからも維持するために、食べチョクではこだわりの農家さんのお米をご紹介しています。
米からみる地球、を考えながら、思いを馳せながら、ごはんをいただいてみていただければと思います。

食べチョクでは、今後も「農家からみた地球」について、シリーズでお伝えしていきたいと思います。私たち食べチョクや農家さん、食卓で、今できることを長い目線で考えていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

「米から見た地球」以外にも、お米に関する「知らなかった」「なるほど!」な情報を集めた特設サイトも公開中。今年は、食べチョクと一緒に、お米をめいっぱい楽しみましょう。

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