【食べチョク実食レポート|柑橘編】こんなに違う!?個性豊かな柑橘
ひとくちに「柑橘」と言っても、品種や生産地によって、多種多様な味わいが楽しめます。
さっぱり爽やかなタイプから、濃厚ジューシー系、はたまた香り高い個性派まで。
旬の柑橘を食べ比べてみると、それぞれの“らしさ”がぐっと感じられます。
お気に入りのひとつを見つけるもよし、家族や友人と感想を言い合いながら味わうもよし。
このページでは、そんな“味わう体験としての柑橘”を楽しむヒントをたっぷりご紹介します!
今日の柑橘試食ラインナップ
私たちが手にする柑橘のひとつひとつには、気候に向き合いながら
試行錯誤を重ねてきた、生産者さんたちの物語があります。
そんな丹精込めてできた大切な柑橘を、食べ比べさせて頂いた生産者さんはこちらです!
◾️愛媛県SEKIZEN FARMさん
甘夏
◾️熊本県むらかみくだものさん
河内晩柑
◾️愛媛県新口農園さん
八朔・甘夏・河内晩柑
◾️和歌山県紀の川雑草レモン農園さん
日向夏
◾️愛媛県三代目みかんさん
河内晩柑・甘夏
◾️和歌山県小澤農場さん
黄金柑・スウィーティー
甘夏

◾️写真:SEKIZEN FARMさん
ぷりっとした果肉をかじると、口いっぱいに広がるさわやかな果汁!
ちょっぴり感じる酸味がどこか懐かしく、昔ながらの味が安心感さえ感じさせる甘夏。
果肉はサラダやドレッシングの材料としても、皮はピールにすると丸ごと頂けます。
◾️味わい
甘みと酸味のバランス◎
◾️果肉
ぷりっと固めでしっかり
◾️香り
スッキリとさわやか
◾️試食の感想
今回お取り寄せした甘夏は、実がぎゅっと締まり、これまでの甘夏のイメージを覆すほどジューシー!甘みと酸味のバランスが絶妙なタイプや、さっぱりとしたオレンジジュースのような味わいのものもあり、「子どもの頃から食べ慣れた味でほっとする」といった声も寄せられました。
八朔

◾️写真:新口農園さん
シャキっとした歯応えに、ほろ苦さとさわやかな酸味!
甘さ控えめでさっぱりとした後味が、柑橘の奥深さを感じられる八朔。
むいた瞬間に柑橘の芳醇な香りが広がるので、朝食のヨーグルトやデザート、仕事のブレイクタイムにも最適です。
◾️味わい
甘さが強くほろ苦さあり
◾️果肉
さっくりと歯切れよい
◾️香り
みかんよりもビターな香り
◾️試食の感想
甘夏と比べると甘さが強く、ほろ苦さがあったという新口農園さんの八朔。皮がとても厚くて、ほろ苦さがグレープフルーツを思わせる美味しさがありました。新口農園さんのものは、甘〜い香りが強い印象でした。
日向夏

◾️写真:紀の川雑草レモン農園さん
果汁はたっぷりでジューシーなのに、すっきりと軽やかな口あたりの日向夏。
実は厚めのワタも美味しく食べられるのが、他の柑橘にはあまりない特徴!
ふわふわの白くて甘いワタは、果肉と一緒に食べると美味しさがアップします。
◾️味わい
甘みが強い
◾️果肉
ぷるぷるでほどよい弾力
◾️香り
甘く優しいシトラス
◾️試食の感想
ぷるっぷるの甘〜い果肉がゼリーのような美味しさ!今回お取り寄せした紀の川雑草レモン農園さんの日向夏は、粒が大きく食べ応えのあるものでした。苦味がほとんどなく食べやすい、今回試食したなかで最も人気のあった柑橘です。
河内晩柑

◾️写真:三代目みかんさん
たっぷりの果汁でみずみずしく、上品な甘みとほろ苦さがクセになる!
やさしい味わいで和製グレープフルーツとも呼ばれている河内晩柑。
皮がやわらかくむきやすいので、忙しい朝のデザートやピクニックのおやつにもおすすめです。
◾️味わい
酸味からさわやかな甘み
◾️果肉
とろっとやわらかい
◾️香り
まろやかなグレープフルーツ
◾️試食の感想
一口食べると最初に酸味がきて、あとからさわやかな甘みがやってきた河内晩柑。
みずみずしくトロっとした果肉は、ほろ苦さもあり、香りはまさに和製グレープフルーツでした!
黄金柑

◾️写真:小澤農場さん
小ぶりながらも、香りと甘さがぎゅっと詰まった隠れた名柑橘!
レモンのようなさわやかな香りと、すっきりとした甘さが特徴の黄金柑。
クセもなく皮がやわらかいので、お子さんのおやつやお弁当にもおすすめです。
甘さと酸味のバランスが抜群なので、柑橘好きさんには一度は食べて欲しい品種。
◾️味わい
酸味と甘みのバランス◎
◾️果肉
ぷりっとして粒はしっかり
◾️香り
レモンのように強くシャープ
◾️試食の感想
最初に酸味のアクセントがあってあとからやさしい甘みで包み込まれる!小澤農園さんの黄金柑。皮の部分に甘さがありました。喉越しがよくてクセになる美味しさ!今回の試食で人気のあった品種です。
スウィーティー

◾️写真:小澤農場さん
見た目はクールなイメージだけど、実はぷりっとジューシーで甘〜い!
まろやかな味わいが多くのファンをとりこにしているスウィーティー。
文旦とグレープフルーツを掛け合わせた品種ですが苦味が少なく、その名の通り甘み自慢の柑橘です。果汁を絞ってソーダと合わせたスウィーティーソーダや、白ワインと合わせたサングリアにおすすめです。
◾️味わい
苦味がなくやさしい甘さ
◾️果肉
ぶりっと歯触りがよい
◾️香り
フレッシュで清々しい
◾️試食の感想
上品な香りでクセがなくあっさりとした味わい!まるでジュースを飲んでいるよう!苦味が全くなくて食べやすい小澤農園さんのスウィーティー。粒が細かくて食感もよく、お子さんも好きそうな印象を受けました。
柑橘を美味しく食べるには?
今回試食して感じたのは
ひとつひとつに違う驚きがあること。
甘夏のほろ苦い爽やかさ
八朔のシャキッとしたあと口
日向夏のとろける食感
河内晩柑の上品なジューシー感
黄金柑のレモンのような華やかな香り
スウィーティーのまろやかな甘さ
食べ比べてみると
「やっぱり甘みが一番」
「さわやかな酸味が好き」
など、好みもくっきり分かれます。
今が旬の品種を選ぶこと。
皮の厚さに合わせてカットを変えること。
を念頭に置いて、自分好みの柑橘を見つけてみてください。
食べるほどに広がる柑橘の世界を楽しんでくださいね。