環境にも生産者さんにも優しい、新たな米づくり「乾田直播米」のすすめ

2025/10/21 更新

サスティナブルな「乾田直播」を知っていますか?


▲水田ではなく乾いた土から稲を育てます

新たな米作りが、だんだんと広がっています。
それが、田植えをせず種をまく注目の新技術  「乾田直播(かんでんちょくは)」

乾田直播とは、水田をいったん乾かした状態にしてから、稲の種もみを直播(じかまき)する栽培方法。
従来は苗を育ててから田植えをするため、乾いた田んぼに直接まく点が大きな違いです。この方法で生産者の労働や環境負担が軽減され、消費者である私たちにとっても将来的にメリットがある栽培方法だと言われています。

現場の生産者は、手間を減らしつつ品質を守り、持続可能な農業のために一歩ずつ前へ進んでいます。
私たちの食卓を守ることにもつながる、 サスティナブルな米作りをのぞいてみませんか。

嬉しい3つのポイント

1: 「環境にやさしい」お米


▲土から稲を発芽させて育てている様子

  • 温室効果ガス(メタン)を大きく抑制
    従来の栽培方法に比べて、水を張る期間を短くできるため温室効果ガス(メタン)の排出削減にも効果があります。
    石川県で行われた実証実験では、乾田直播によってメタンガスが通常の栽培方法に比べ累計65%減(※1)という結果が出ています。

  • 水をきれいに
    乾田直播は「代かき(※2)」を行わないため、春先に問題になる代かき濁水をほぼ出しません
    代かきをすると土中の泥が水に舞い上がり、濁水(にごった水)が排水路や川に流れやすくなります。土壌の肥料成分などが溶け出し、水質汚濁の原因になることも。濁水や過剰な栄養塩は、河川や湖でアオコの発生や生態系の悪化を招く原因にもなります。
    代かきによる水質汚染を防ぐのも、乾田直播の魅力です。

※1 引用元「石川県農林水産研究成果集報 第 27 号(2025)」
『V 溝乾田直播栽培における水田からのメタン排出量の削減効果』

※2 代かきとは?
田植えをする前に田んぼに水を張り、土をやわらかくほぐして平らにする作業です。こうすることで水がもれにくくなり、苗がすくすく育ちやすくなります。

2:生産者にやさしい、「持続的なお米」

  • 労働時間は約2割減
    苗づくり・田植え・代かきが不要になる分、労働時間は約2割減!さらに、収穫期が10日〜2週間ほど後ろにずれることで、作業ピークの分散が可能に。結果としてお米の安定供給にもつながります。

  • コストの削減
    生産コストは10aあたり約1割減と言われています。苗箱や育苗ハウス、移植機の維持費などが不要になり、資材費・燃料費が減少します。また、機械化がしやすく、1ヘクタール(1万㎡)規模などの大きな区画の圃場や法人経営にも適しています。

生産者さんの高齢化が進み、担い手不足のいま、作り続けやすいお米は、今後ますます重要になっていきます。

3:「ふだんのお米と同じおいしさ」

<<炊き立てご飯の湯気が立ち上っていておいしそうな画像を入れる>>

環境や生産者さんにやさしいのはわかったけれど、やっぱり「おいしさ」も気になります。

  • 淡泊であっさりした味わい
    さらっとしていてあっさりした味わい。
    おかずの味を邪魔せず、素材本来のおいしさを味わいたい料理などにぴったりです。

  • 粒立ちが良い
    しっかりした粒感なので、チャーハンや丼物にも最適です。

  • 品種の特性がそのまま出やすい
    育苗時の管理がなく、比較的シンプルな環境で育つため、品種本来の風味や特性が表れやすいのが特徴です。

乾田直播「ヒノヒカリ」の現地試験では、総合食味評価が改善傾向との報告が!年次・気象で差はあるものの、適切な管理で十分おいしくなることが分かっています。

「乾田直播」を行う食べチョクの生産者さん

食べチョクに販売している「乾田直播」を行う生産者さんをご紹介します。

秋田県 みずほガーデンさん

「世界中のみんなを笑顔にしたい」という想いで、秋田の美味しい農産物を作る生産者さん。田んぼに水位センサーを設置して水の管理をするスマート農業も取り入れています。

新潟県 戸頭農場さん

『土づくりは、農づくり。』を合言葉に、特にコシヒカリやこがねもちの栽培では、農薬を5割、化学肥料を5割削減しており、環境に優しい持続可能な農業を実践している生産者さんです。

長野県 細田農産さん

「農作物を生産する安曇野の人と環境を守ること」を理念に、化学農薬・化学肥料を極力使用しない栽培に心がけている生産者さん。自社のもみ殻と稲わら、米ぬかを発酵させたもみ殻堆肥で土づくりをして、自家製の有機ぼかしで作物を育てています。

愛知県 清須ライスセンターさん

栽培期間中農薬を一切使用しない、お米の栽培をしている生産者さん。米ぬかを田んぼに撒くことで除草をし、化学肥料を使わずに栽培しています。

兵庫県 森田農場さん

コウノトリが生息する自然豊かな場所で、一級水系の本流円山川の水源でお米を育てる生産者さん。"環境にやさしい製品作り"がモットーのRedox社の土壌改良剤や肥料を使用して、ていねいに稲を育てています。

岡山県 オノファクトリー.さん

「体に入るものだからこそ、こだわりを持って安心して食べれる美味しいお米を作りたい」という想いを持つ生産者さん。ワラ、籾がら、米ぬかなど、米以外のものを大地に還元した土作りや、籾種をお湯で消毒する温湯消毒を導入しています。

岡山県 ふるいち農園さん

岡山県で先祖代々から続く米と麦の生産者さん。作物が本来もつ力を最大限に引き出すことのできる栽培方法を日々研究しながら、環境に配慮した特別栽培米を生産しています。

鳥取県農事組合法人宮市さん

「自分たちの農地は自分たちで守ろう!」という目標を掲げ、鳥取県江府町・宮市集落の農業者の高齢化対策として設立された農事組合法人宮市。標高1200mに広がるブナの原生林に浸透した日本有数の天然水で特別栽培米を生産する生産者さんたちです。

ご紹介した生産者さんの商品はこちら

他の乾田直播米を探す>

未来の田んぼを守る一票を。

ただ食べて消費するだけではなく、生産現場の保持や環境保護にも一役買うサスティナブルな「乾田直播」。

気候変動による不安定な生産や、生産者の後継者問題、コストの上昇など現在問題が山積みのお米の生産現場。さらに環境問題も子どもたちの未来に向けて考えるべき課題です。乾田直播は、そういった問題解決の糸口になると期待されています!

これからは未来につながる栽培方法を、新しい選択肢の一つに加えてみませんか?

乾田直播米を日常の“いつものお米”として選ぶことが、生産者さんの挑戦と環境に確かな後押しになります。気になる銘柄から、まずはお試ししてみてくださいね。

「乾田直播」を行う生産者さんにインタビュー

現在「乾田直播」を行っている生産者さんに、直接お話をお聞きしました。
乾田直播をはじめたきっかけや、乾田直播米を食べてほしい理由、普通のお米と比べて味わいに違いがあるのかなど、現場の声をお届けします!

インタビューは後日公開予定です、お楽しみに♪

食べチョクの取り組み

一部の販売店で価格高騰や在庫欠品が発生しているという報道が増えています。

農水省によると、昨年の猛暑の影響で販売できるお米の量が減少したことや、他の食料品と比較し値上がりが緩やかだったことなどが要因で、お米の需要が高まったことが予想されています。

その影響もあり、 食べチョクでは2024年7月のお米の流通金額が昨年対比1.5倍に増加しました。

より多くの方に生産者のこだわりのお米を楽しんでいただきたいという思いから、食べチョクユーザーからの評価が高いお米や定期購入ができる商品などをまとめた特集ページを開設しました。

「食べチョクアワード2023」を受賞した生産者のお米や令和6年産の新米予約商品、生産者直伝「お米の鮮度を保つための保存方法」や「おすすめな食べ方」などを紹介しています。

米農家さんに聞いた!<米から見た地球>

令和の米騒動はなぜ起きたのか。食べチョクに登録している約100軒の米生産者さんへのアンケートから見えてきた、地球環境の変化についてまとめました(2024年8月末時点)

<米から見た地球>記事を読む

食べチョク厳選!数量限定の新米食べ比べ便

▼【合計6kg】新米3種食べ比べセット(食べチョク公式)【限定100セット】

食べチョクで大人気の生産者から届く、厳選した新米3種類を食べ比べできる特別セット!
「コシヒカリ」「ミルキークイーン」「ササニシキ」間違いなしの人気銘柄3種!
各地域の特色を反映した新米を通じて、日本各地の風味をご自宅で堪能できます。
それぞれの味わいを比べながら、美味しい新米を堪能してみませんか?

※10月6日(月)販売終了予定です。

新米3種食べ比べセットを見る

▼食べチョク厳選!人気銘柄を集めた「新米食べ比べ便(3ヶ月セット)」

一度の注文で、3回に分けて異なる産地・品種の旬の食材を楽しめるサービスです。
送料込みの定額でご利用いただけるため、気軽に“産地直送の美味しさ”を食べ比べできます。

※10月6日週より販売開始予定です。

新米食べ比べ便(3ヶ月セット)を見る

食べチョクのお米特集ページ

食べチョクでは全国250軒以上の米の生産者が販売しています。米の品種ごとの特徴に合わせた商品の紹介や米生産者のこだわりなどを紹介しています。

お米特集ページを見る

最新の米・穀類の特集記事

※販売終了しました※【数量限定】新米リレー定期便2025🌾人気銘柄の新米をお届け!

※販売終了しました※【数量限定】新米リレー定期便2025🌾人気銘柄の新米をお届け!

※こちらの商品は2025年12月9日(火)、販売終了しました※食べチョク厳選!人気銘柄を集めた「新米リレー定期便」が登場!食べチョクが全国の生産者さんと協力し、旬の人気銘柄米を2回に分けてお届けする特別な定期便をご用意しました。お届けするのは、ミルキークイーン、コシヒカリの人気銘柄2種!地域や品種によって異なる風味・食感を一度に楽しめるのが魅力です。大切に育てられた今年の新米を、産地から直送でお届けします。数量限定になりますので、ご注文はお早めに!【目次】 旬の食べ比べ便ってどんなサービ...

2025/09/30 公開

食味のプロが選ぶ!「お米グランプリ2025」最高金賞・受賞のお米を発表

食味のプロが選ぶ!「お米グランプリ2025」最高金賞・受賞のお米を発表

「食べチョクお米グランプリ2025」とは、お米の魅力と生産者の取り組みを発信することを目的とし、全国で特に質の高いお米を栽培している生産者を表彰するイベントです。今回の品評会は、食べチョクでも特に高い評価と信頼を得ているお米生産者19名を厳選し、ユーザーからのレビューなど複数の指標をもとに選出のうえ実施しました。王道品種やお米生産者が注目している新品種など約10品種のお米の審査を実施。質の高いお米を栽培する生産者さんや、次世代のトレンドになっていくことが期待される品種を表彰しました。食べチ...

2025/10/28 公開

【食べチョクで自分好みを探そう!】産地直送のお米特集

【食べチョクで自分好みを探そう!】産地直送のお米特集

いま、あらためて“お米”を選ぶという贅沢をお米の市場価格は、いま再び上昇の兆しを見せています。だからこそ、「価格が上がる前の今」が、じっくりと“おいしいお米”を見つける絶好のタイミングです。食べチョクの生産者たちは、土地や水、気候と向き合いながら、一粒ひとつぶに誇りを込めて育てています。そんなお米が、生産者から直接届くからこそ、同じ価格でも驚くほど豊かな味わい。5kgで5,000円前後──市場価格とほとんど変わらないのに、品質は圧倒的。新米の季節の今、これまで出会ったことのない“ごはんの感...

2024/08/08 公開

米・穀類の特集記事をもっとみる

食べチョクおすすめ

米・穀類の選び方

詳しくはこちら

最新のおすすめ特集記事

SAGA Farm to Table |中村和成シェフと佐賀のこだわり食材フェアを開催!

SAGA Farm to Table |中村和成シェフと佐賀のこだわり食材フェアを開催!

佐賀県のこだわりの食材の魅力を、より多くの方へ届けたい。そんな想いから、都内の人気フレンチレストラン LA BONNE TABLEにて、中村和成シェフとともに、佐賀の食材フェア 「SAGA Farm to Table」 を開催します! このフェアの特徴は、単なる産地直送ではありません。今回のメニュー開発にあたり、東京都にあるフレンチレストラン「ラ・ボンヌターブル」の中村和成シェフが自らが産地を訪問。佐賀の畑へ実際に足を運び、生産者の声に耳を傾け、実際に味わって確かめ、佐賀の風土と...

2026/02/02 公開

SAGA Farm to Table|中村シェフとめぐる佐賀県食材の産地 ~一皿の裏側を訪ねて~

SAGA Farm to Table|中村シェフとめぐる佐賀県食材の産地 ~一皿の裏側を訪ねて~

生産の現場を訪れ、生産者と向き合い、そこで育った食材を味わう。ラ・ボンヌターブルの中村シェフにとって初めての佐賀県訪問は、食材の背景にある風土や人の営みを、改めて肌で感じる時間となりました。畑や漁港で見た景色、交わした言葉、手に取り、口にした瞬間の印象。そのすべてが、料理の輪郭を少しずつ形作っていきます。今回のSAGA Farm to Tableフェアで提供される料理は、そうした現地での体験を起点に生まれたもの。佐賀の土地と生産者の想いに触れたこの訪問が、料理として形を変え、皆さまのもとへ...

2026/02/02 公開

SAGA Farm to Table|投稿プレゼントキャンペーン!
佐賀県 渋田いちご園さんの紅白いちごセットが当たる🍓

SAGA Farm to Table|投稿プレゼントキャンペーン! 佐賀県 渋田いちご園さんの紅白いちごセットが当たる🍓

佐賀県産品商品購入後、「届いたよ!を投稿」または「作ったよ!を投稿」してくださったお客様の中から、抽選で15名様に、「渋田いちご園」さんのいちご商品が当たるキャンペーンを実施中!投稿をして生産者さんを応援しよう!「渋田いちご園」の紅白いちご食べ比べセットが抽選で15名様に当たる🍓最高鮮度でお届けする紅白いちごの食べ比べセットです。パールホワイト&赤いちごから1種類、お届けします。穏やかな天候と、天山山系がもたらす清らかな水が特徴の佐賀平野で栽培。20年研究した自家製肥料に加え安心安全を心が...

2026/02/02 公開

🍓第1回 埼玉いちごスイーツグランプリ🍓
埼玉オリジナル品種のいちごを使用したスイーツのグランプリ審査結果発表!

🍓第1回 埼玉いちごスイーツグランプリ🍓 埼玉オリジナル品種のいちごを使用したスイーツのグランプリ審査結果発表!

開催概要埼玉いちごの魅力を、スイーツを通して伝える「埼玉いちごスイーツグランプリ」🍓いま話題の埼玉県オリジナル品種を使用したスイーツが集まりました!埼玉県・東京都内のパティスリーやカフェなど、さまざまな店舗が参加し、それぞれが「埼玉いちごだからこそできる表現」を追求。個性豊かないちごスイーツがそろいました。本グランプリは埼玉県主催のもと、元老舗果物専門店のバイヤーやスイーツWEBメディアの編集者、フルーツ・いちごの専門家やライター等、複数名の審査員による試食を含む審査を実施。味・おいしさ、...

2026/01/30 公開

【産地の数だけ、美味しさがある】産地で選ぶみかん特集

【産地の数だけ、美味しさがある】産地で選ぶみかん特集

どのみかんを買うか迷ったら「産地」に注目!みかんの個性は、その土地の風土と歴史が作り上げています。地域ごとの特徴を知って、あなたのお気に入りの「みかんの産地」を見つけませんか?関東・中部近畿中国・四国関東・中部地方静岡県 浜松市三ヶ日町温暖な気候や日照時間の多さ、特有の丘陵地形による昼夜の寒暖差で、江戸時代から質の良いみかんが栽培されている静岡県 浜松市三ヶ日町。品種は、大ぶりで皮が少し厚めの「青島温州」が主体で、保存性が高く熟成させることで味に深みが増します。貯蔵により酸味が抜け、糖度と...

2026/01/27 公開

すべての特集記事をみる

この記事をシェアする

サイトトップにもどる