大和川ファームの投稿一覧

ちょっと世の中が狂ってるんですよね。。。
2月というのに先月の4倍の売上(昨年比だと食べチョクに限れば15倍ほど…)。
8月のコメ騒動の時よりお米が売れてしまっています。

在庫の事情もありますし、何よりこれからは米作りの時期。
私たちは7人で回している小さな会社でありこのペースでの販売を続けることは様々な面から困難な状況であります。

コシヒカリの購入ページの設定を公開から限定公開に設定の変更を行いました。
販売履歴にコシヒカリがある方のみ購入が可能な状態です。購入をご希望でひとめぼれやミルキークイーンのみ購入いただいていたお客様はURLをお教えしますのでお尋ねください(正直このような設定をしたことがなくこちらも理解ができていない状態ではありますので間違いがあるかもしれません。)。

ミルキークイーンの購入につきましては過去に8回以上購入を目安に販売可能な状態を模索しています。
本日棚卸して在庫の状況を数えなおしましたので今しばらくお待ちください。

今年は昨年の反省を活かし例年より3日短く浸漬
先週の金曜までにほとんど芽の反応が見られず内心焦っていましたが11日間の浸漬でも間に合うようです。
あとはこれ以上芽が出ないように乾燥
今年は浸漬から種播きまでの期間が短く芽の出揃いの向上に期待ができます!

土は水を染み込むが田んぼには水が満たされている。
よくよく考えると不思議な光景です。

田んぼの底の部分に関しては「代かき」の説明のときに譲るとして今日は田んぼの横の水漏れを防ぐ「畔塗り」について

畦とは田んぼと田んぼや農道・水路などを隔てる境界の土盛りを指す言葉です。
結論としてはそこに泥を塗る。
このことで水漏れを防いでいます。

手順としてはトラクターの後ろに円盤がついた写真のような作業機をつけて写真のホウキの下の部分にある刃で耕し、円盤で耕された部分を塗り固めています。

最後に水を張るのは収穫の1ヶ月ほど前。
それから半年以上経過した春先はヒビやモグラの穴、雑草の根で水は抜け放題。

春先は全ての田んぼの畦の補修から農作業が始まります。

大和川ファームでは山田錦のみ種採りを行い次年度の作付けに利用しています。

なんて書き出せば聞こえは良いのですが隣県に山田錦の種生産者が皆無なんですよね。

福島で初めて、恐らく東北で初めて山田錦の栽培を始めたのが大和川ファームと大和川酒造の契約栽培生産者団体。
県の銘柄米になる前より栽培を始めており、幸いにもここ数年は栽培も安定してまいりました。

しかし山田錦の生産の中心は今でも播州兵庫県。
基本的に西の品種であり種の供給も西日本。徳島や福井から種の購入は行っていますが栽培が滞ることのないよう保険をかけて種の保存を行っています。

とはいえ種採り農家には種採り農家の技術があるらしく市販のものには及びませんね。
雑草の種や茎などが入り混じっておりますが目視で取り除けるものは取り除き塩水選で選抜し工夫しながら利用しています。
収穫後の乾燥など自らの種採り方法を改善していくとともに県内や隣県での種の供給体制が確立されることも切望します。

雪はまだ田んぼを覆っておりますが田植えまでの日にちも迫ってまいりました。
種籾はまずは温湯消毒、それから浸種→種播きへと移るわけですが今日から数日はネット袋に籾を分ける作業。
通常はネット袋に4-5kgずつ分けていくのですが今年はあらかじめ2kgで調整してみようと思います。
というのは4-5kgだとどうしても播種前の乾燥にムラが出る。
ムラが出ると芽の出方にも差が出てしまい苗箱での発芽にも差が出てしまう。最終的には円滑な田植えにも支障が出てしまう。そのためその対策として少量で分けて入れていく作戦です。
通常の4-5kg袋では小まめに袋をひっくり返すのが定石なのですが弊社の場合は1度に600kg以上の種を蒔くためひっくり返すだけで一苦労。ひっくり返す数を減らしなおかつ乾燥ムラを少なくする計らいです。
実のところ2年ほど前から乾燥のみ2キロに分けていたのですが種まき直前の猫の手も借りたくなる時期に分けていたのでは仕事が回らないという事情もあります。
支障といえばネット袋が余計に必要になるくらいと今は考えていますが吉と出るか。
年を追うごとに小さなところを改善しています。
今年の収穫もご期待ください!