我が家にぴったりなお米が見つかる!今年のお米は品種で選ぼう!

2024/10/03 更新

食欲の秋、収穫の秋、豊作の秋―。
秋といえば様々な食材が収穫期となり旬を迎えますが、その筆頭といえばやはりお米

農家さんが1年かけて大切に育てた稲穂に米がたわわに実り、今にも弾けそうに膨らんだ新米が収穫されます。

そんなお米、実は様々な秘密を秘めていることをご存じでしょうか。今日はその起源から選び方、おいしくいただくコツまで、100倍おいしく楽しむ情報をお教えします。

お米の起源

稲作は古代の歴史でも重要なキーワード。日本の国力を支えてきた重要な作物ですね。

その起源は約6500年前で、インドのアッサム地方から中国の雲南省にかけての山間という説が濃厚です。

板付遺跡

▲約2400年前の水田跡が見つかった福岡市 板付遺跡

日本には縄文時代の終わりに伝わり、約2400年前の板付遺跡から水田跡が見つかっています。

我が家にピッタリなお米と出会おう!

いざ、お米を買おうとすると、コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなど多種多様な品種と出会います。

でも「うちに合った品種って何だろう?」「正直どの品種でも同じじゃない?」そんなことを思ったことはありませんか?

そんなあなたへ、好みに合わせてピッタリのお米が見つかる「お米チャート」をお届けします!

このチャートは縦軸が甘さ、横軸が食感の特徴で並んでいます。特に注目すべきは横軸。

このさらさら-もちもちの違いはお米のでんぷん質に含まれる「アミロース」という成分。その量が粘りの強さに影響し、差分が生まれるのです。

食感別にお米をご紹介!

アミロースの割合が少ないと粘りが強いもちもち米に、逆に多いと粘りが少ないさらさら米になります。

あなたのお好みの食感で品種を選んでみてくださいね。

もぐもぐ食べよう「もっちり米」

ゆめぴりか

▲もっちり米の1品種、ゆめぴりか

もっちり米はアミロースの含有量が少ない「低アミロース米」と言われるお米です。よく粘り、つやっと柔らかくておいしい品種が集まります。

また、もっちり米は冷めても硬くなりにくいため、お弁当やおにぎりなどでいただくのもおすすめです。

もちっと甘い「もち甘米」

コシヒカリ

▲もち甘米の1品種、コシヒカリ

もっちりした適度な粘りとほどよい硬さのバランスと甘みが特徴の米。皆さんご存じのコシヒカリやあきたこまちもこのグループに入ります。

もちっ!だけど粒感も感じる「もち粒米」

ひとめぼれ

▲もち粒米の1品種、ひとめぼれ

つややかで柔らかい中に、つぶれることのない適度な硬さがあるもち粒米。普段なかなか見かけない品種も多数ございます。

さらさら好きへ「粒立ち米」

ササニシキ

▲粒立ち米の1品種、ササニシキ

さらさらとした触感で粘りが少なめの粒立ち米。炊くとパラパラした炊きあがりになるため、ピラフやチャーハン、パエリアなどに適したお米です。

コラム:昔話によく出る「おにぎり」はいつ生まれた?

おにぎり

おにぎりの起源は平安時代の「頓食(とんじき)」という食べ物だと言われています。頓食は宮で働く下仕えのお弁当で、『源氏物語』にもその名が登場しているのだとか。

今のような海苔で巻かれた形が一般的になったのは江戸時代で、それまでは塩むすびの形が普通だったようです。

おいしいお米の見分け方

ここからは生産者さんに聞いたお米を最大限おいしくいただく方法をご紹介!まずはおいしいお米の見分け方。

粒の大きさとつやをチェック!

  • 粒の大きい艶のあるお米は、美味しいかと思います。(銀山 博之さん)

「精米したて」を食べてほしい!

今回質問した農家さんの8割以上が口をそろえて言ったのは「精米したてで食べてほしい!」ということ!その理由と併せてお聞きしました。

  • 精米した日付が新しい方が鮮度が良い(しま田だもんさん)
  • 精米して何日以内に発送しているか サイトに記載している農家さんなら、安心できそうです。忙しくとも新鮮なものを食べてもらおうと思っている証拠なので。(奈良おおの農園さん)
  • りんごの皮を剥くのと同じく、お米も精米してから酸化が始まる。出来るだけ精米日が近いお米がオススメ。(高田農園さん)

保存のコツは?

つい日常的に常備しているため忘れてしまいがちですが、お米も生鮮食品の一つ。保存方法でそのおいしさが大きく変わります。

お米が生鮮品ってどういうこと?

胚芽米

実はお米は生鮮品!玄米は生きているので呼吸をしています。生きている証拠に30℃ぐらいのお湯に24時間浸けておくと芽が出てきます。

玄米も呼吸をしており、そのエネルギーとして胚乳の中のデンプンを消費するので味が落ちてきます。出来るだけ呼吸を抑えるには冷暗所に保管することです。冷蔵庫の野菜室に空きがあればココがベストです。(菜の花米 盛盛さん)

可能であれば玄米で購入!

玄米

お米は精米後からどんどん鮮度が落ちていきます。手間はかかりますが、玄米で購入し、家庭用精米機で数日分を精米するのが良いでしょう。玄米をまとめ買いできるのでコスパも良いと思います。(小場農園さん)

精米後の状態で買ったら「冷暗所」で!

ペットボトル入りの米

精米した米は、ペットボトルに脱気材をいれ、米をいれ蓋をして、冷蔵庫の野菜室で保管すると味が変わりにくいです。(夢千考房さん)

おいしい食べ方は?

玄米(1) 塩麹と炊く!

玄米は塩麹と一緒に炊くと、柔らかくて臭いも低減されて、消化もよくなりますよ。(YAMAICHI ALPSさん)

玄米(2) 酵素玄米に!

玄米はプチプチして硬くて食べにくいので嫌いという方が多いと思います。実は酵素玄米にすると、モチモチでとっても柔らかく頂けます。
普通の炊飯器でも玄米モードで炊いた後長時間保温することで酵素玄米別名ねかせ玄米は出来ます。酵素玄米専用の炊飯器と言う物もあって、うちはそれで超簡単に酵素玄米を頂いています。(菜の花米 盛盛さん)

かぼすおかかご飯

白ご飯にカボスを絞り、醤油を垂らしておかかを降って食べると絶品です!(とよくに農園さん)

押し寿司のようにしておやつ!

焼き海苔を型枠にひいて、それにお米、具材(青のりなど)を入れて上から固め、その後包丁で等間隔に切ります。出来上がりがお寿司のようで、食べやすく美味しい!おやつ替わりにもオススメです。(樋廻 昌彦さん)

一番お好みのお米をご自宅で!

おにぎり

ひとえにお米といっても、様々な品種があり、また様々なおいしい食べ方があることを知っていただけたでしょうか。

季節はいよいよ新米シーズン。ぜひあなたの一番「好き!」なお米をお楽しみくださいね。

食べチョクでお米を探す

この記事をシェアする

トップに戻る

最新のおすすめ記事

【この品種知ってる?】旬のさつまいも、注目のレア品種を徹底解説!

【この品種知ってる?】旬のさつまいも、注目のレア品種を徹底解説!

大人も子どもも大好きな“秋の味覚”さつまいもがいよいよ最盛期!炊き込みご飯に入れたり、天ぷらや煮物にも。ふかし芋は簡単ヘルシーなおやつに大活躍!!最近では『紅あずま』『紅はるか』『シルクスイート』など、人気の品種をスーパーで見かけるようになりました。食べチョクには、そんな有名品種以外にも、市場にはあまり出回らない絶品品種が…!「さつまいもが大好き!いろいろな味や食感を楽しみたい!」そんなお芋好きさんへ。知る人ぞ知る、希少なさつまいもをご紹介します。あまはづき▲ 田口 雄洋さんのあまはづきか...

2024/11/01 公開

3ヶ月間楽しめる「愛されトマトのフルコース便」

3ヶ月間楽しめる「愛されトマトのフルコース便」

お馴染みのトマトが、特別な体験に変わる!今だけの限定フルコース便をお見逃しなく!食べ比べ便ってどんなサービス?一度の注文で、3回に分けて異なる産地や時期ごとの厳選されたトマトをお届けするサービスです。食べチョクが選んだ美味しいトマトを、一律送料込でお手軽に楽しめます。毎回新鮮なトマトが届くので、料理のバリエーションも広がり、買い物の手間も省けます。異なる産地や栽培方法で育てられたトマトたちの微妙な味の違いを体験しながら、毎回新しい発見を楽しむことができます。価格:2,480/回(税込・送料...

2024/10/30 公開

梨農家さんへ聞いた!<梨からみる地球> 猛暑やゲリラ豪雨などの気候変動で梨がピンチ!?シャキシャキ食感を守ろう!

梨農家さんへ聞いた!<梨からみる地球> 猛暑やゲリラ豪雨などの気候変動で梨がピンチ!?シャキシャキ食感を守ろう!

食べチョクでは、2024年8月に、梨の農家さんに、『梨の栽培に関するアンケート』を実施しました。九州から山形まで、全国16軒の農家さんにご協力いただいています。「猛暑や台風などの気候による影響がある」 と答えた農家さんは約60%。半数以上の農家さんが、梨の栽培を通じて気候変動や地球環境の変化を感じているという結果になりました。また半数以上の農家さんが「環境変化の影響を受け、対策を講じている」という結果ともなりました。どうしても避けられない台風などにも頭を悩ませているようです。 ...

2024/10/29 公開

トマト農家さんに聞いた!<トマトからみた地球> 気候変動や環境変化でトマトの旬が変わる!?

トマト農家さんに聞いた!<トマトからみた地球> 気候変動や環境変化でトマトの旬が変わる!?

食べチョクでは、2024年9月に鹿児島~北海道までトマトを生産する農家さん44軒に生育環境についてアンケートを実施しました。栽培方法については8割方がハウス。浮き彫りになったのは、やはり気温上昇や異常気象による大きな影響でした。中には「温暖化によりいずれトマトの生産ができなくなる」と大きな危機感を感じる農家さんもいらっしゃるほど。トマト生産をめぐる現場で何が起きていて、どのような対策を講じているのか。農家さんの「いま」をまとめました。トマトと気候変動の今高温による着果率の低下や果実の品質の...

2024/10/29 公開

柿農家さんに聞いた!<柿からみた地球> 猛暑の強烈な日差しは柿にも影響があった!?

柿農家さんに聞いた!<柿からみた地球> 猛暑の強烈な日差しは柿にも影響があった!?

食べチョクでは、2024年6月に、柿の農家さんに『柿の栽培に関するアンケート』を実施しました。九州から青森まで、全国25軒の農家さんにご協力いただきました。前回の桃農家さんと同様に100%の農家さんが「気候変動や環境の変化を感じる」 と回答しました。柿の栽培を通じて、気候変動や地球環境の変化を感じているという結果になりました。「地球環境の変化の影響はなく、対策も必要ない」と答えた農家さんは、2軒のみ。それ以外の農家さんは、「環境変化の影響を受け、対策を講じている」という結果となりました。柿...

2024/10/29 公開

記事一覧