玉手農場は北海道のルスツ村にあるじゃがいも「キタアカリ」発祥の農場です。
「キタアカリ」は、1975年に農林水産省北海道農業試験場が男爵とツニカで交配育成した品種(北海63号)です。当農場ではこの品種を1983年から試験栽培を始め、その味の良さ、火の通りの速さ、肥料・農薬を少なくして栽培ができる点に着目し、2年後から「VIP」の名称で販売を始め今に至ります。
当時、農林水産省ではこの品種を他の兄弟品種より収穫量が少なく、調理でも煮崩れが激しいという理由で種苗登録されない予定でした。しかし、当農場が先行販売し、翌年には他農場も販売を始めたため1987年に「キタアカリ」という名前で種苗登録され、現在では日本各地で味の良いジャガイモとして広まっております。
他農家は緑肥をしても作物の収穫後に種まきして冬前には鋤きこむような短期ですが、
当農場では丸々1年は緑肥のために使います。
その分収穫できる畑の面積は減りますが畑自体を休ませます。この緑肥は輪作によって回るので4,5年に一度は必ずなります。
また通常は20㎝程度の天地返しですが、当農場では最大で60㎝起して作物が根を張りやすく、水はけもよい土壌を整えます。また肥料もできる限り少なく作物の成長をサポートするくらいにとどめ、農薬はできる限り使わず栽培しております。