よしむら農園では、化学的に合成された農薬や肥料を使わない「有機農業」で野菜類を栽培しています。
野菜の持つ力は自然に近い栽培によってこそ、その本来の力を発揮してくれます。
私たちは化学的に合成されたものは使わずに、自然・天然由来の安全なものだけを必要最小限の量だけ栽培に使用しており、国の規格である「有機JAS」の認証を受けています。
もう一つ、最も大切な「水」は、土器川の「伏流水(=地下水)」を使っています。
「伏流水」の井戸がある飯山農場はもちろんですが、離れた場所にある農場でも側を流れている用水路の「農業用水」は使わず、飯山農場から「伏流水」をタンクに積んで運び、水やりを行っています。
これは、用水路の農業用水だと上流で使われた生活排水、化学肥料や除草剤が混じっている可能性があるためです。
よしむら農園では単に「土作り」をするのではなく「土を健康な自然の状態に戻す」ことを考えています。
土は多様な微生物の宝庫で、悪い微生物も居ますが、良い微生物も居てバランスが取れています。
健康な状態では善悪同居していても善玉菌が優勢で病気にはなりません。
化学肥料や化学農薬などでバランスの壊れた土を「健康な自然の状態に」に戻すためには、まず草などの有機物をせっせと土に鋤き込みます。これが基本で、全てです。
そして栽培の都度、微生物のいっぱいいる発酵有機物肥料を土の状況の応じて、できるだけ少なく入れていきます。
2年ほどこれを繰り返すことで、土はかなり良い状態になってきます。
土が健康な状態であれば、作物を植えた後、人間がすることは限られます。
土という自然が野菜を育ててくれるのです。