寺本果樹園の望む農業像
2026/01/04
明けましておめでとうございます!
島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑‍🌾
新年明けましておめでとうございます🎍本年もどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♂️
寺本果樹園は早速今日から仕事初めです!リハビリがてら、イチゴ収穫と雪かきをしましたよー💪ほんとはもっと休みほしい!!!


さて、今日は「寺本果樹園の望む農業像」についてお話しせてください。


【新年の抱負の前に語りたい「2つの理想」】
「今年は〇〇を頑張る!」という新年の抱負も大事ですが、その前に、僕たちがどこに向かっているのか、「寺本果樹園の望む農業像」について整理しておきたいと思います。
(整理したあと、豊富について語らせてください!)

僕たちが目指しているのは、大きく分けてこの2つです。
① お客さんに「おいしい」を届けること
② 農業で生活できること

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この2つを両立させるのは、実はめちゃくちゃ難しいんです。

【理想①:効率を捨ててでも「おいしい」を届ける】
まず一つ目。これは僕たちの「理念」です。

ブログでも何度もお話ししていますが、僕と姉ちゃんはやっぱり「おいしいものを作りたい!」という思いが強いです。

今の農業界の常識で言えば、これは「非効率」そのものです。

一般的に、農作物は市場の原理で動いています。

「味はそこそこでいいから、病気に強くて、大量に収穫できて、輸送で傷まない硬い品種」を、「マニュアル通りの肥料で効率よく」作り、「JAや市場にドカンとまとめて出荷」する。

これが、経済的にも、労力的にも、最も賢くてスマートな「正解」です。僕もそれはわかっています。

でも、僕たちはその「正解」を選びませんでした。
・収量は減るけど、味が良い栽培をする。
・肥料コストはかかるけど、甘くなるものを厳選する。
・傷みやすいリスクはあるけど、ギリギリまで完熟させてから収穫する。
・手間はかかるけど、お客さん一人一人に直接お届けする。

どれもこれも、経営コンサルタントが見たら「バカじゃないの?」と怒られそうなほど非効率です笑

でも、「効率」を優先して「味」を二の次にするのは、僕たちのやりたい農業じゃないんです。

これからも寺本果樹園は、
「非効率だけど・小規模に・お客さん一人一人にお届け」
このスタイルを貫いていこうと思います。

それが、お客さんからの「おいしい!」という言葉に繋がると信じているからです。


【理想②:農業で飯を食う(=持続可能性)】
そして二つ目。こっちは「現実」の話です。

いくら「おいしいものを作りたい!」と理想を語っても、生活できなければ意味がありません。

お金がなければ生きていけないし、やりたい農業もできない。
つまり、「生活できない=死=おいしいをお届けできない」ということです。

「お金なんかいらない!みんなの笑顔があれば幸せなんだ!」
というのは美しい言葉ですが、経済的自立、ひいては持続可能性がなければ、後に待っているのは地獄です。

ここ数年、僕はこの「経済性」について死ぬ気で考えてきました。

昔の寺本果樹園は、とにかく「がむしゃら」でした。
毎日10時間以上、泥だらけになって働いて、働いて、働いて。

それでも、手元にお金が残らない。
「なんでこんなに頑張ってるのに…」と、心身ともに不健康で、常に焦燥感に追われていました。

でも今は違います。

お客さんが何を求めているのか(ニーズ)、いくらなら買っていただけるのか(単価)、原価はいくらで利益はどれくらい残るのか。

そういった計算をして、戦略を立てて仕事ができるようになりました。

最近では、「マーケティング」とか「価格弾力性」なんていう、ちょっと難しそうな言葉もカジるようになりました(使ってみたいだけです😆)。

その結果、どうなったか。

結論から言うと、今の寺本果樹園は、
「口に糊(のり)をして生活すれば、僕も姉ちゃんも生きていける」
くらいのレベルにはなりました。

大儲けはしていませんが、昔のような「働いても働いても貧乏」という絶望的な状況からは脱出できました。

今は少しだけ、心にも体にも余裕を持って、健康に、そして楽しく農業ができています。

ここだけの話、ここ数年寺本直人の年収はずっと「0円」でした。
それがやっと、人並みとは言えませんが、自分の稼ぎでご飯が食べられるようになりつつあります。

「まぁ、よかったなぁ」としみじみ思います。

【気づけば「理想」の場所に立っていた】
こうやって書き出してみると、ふと気づきました。

「あれ? 意外と『寺本果樹園の望む農業像』になれてるんじゃない?」

「おいしさ」をお届けしたくて、あえて非効率なイバラの道を選び、試行錯誤して実践する。そして、その道で(十分とは言えないまでも)生活ができている。

「やりたい農業で、飯が食えてる」

これって、すごいことですよね。
数年前の絶望していた僕が見たら、泣いて喜ぶと思います。

ここ数年、僕も姉ちゃんも、本当によく頑張ったんだなと、自分たちを褒めてあげたいです👏


【でも、まだまだ足りない!!】
…と、綺麗にまとめようとしましたが、最後に本音を言わせてください。

それでもやっぱり、お金は足りない!!正直言って全然足りない!!

今の「生活できる」というのは、あくまで「実家暮らし」という最強のセーフティーネットがあるからです。

もし僕が一人暮らしをしたら?
今の稼ぎじゃカツカツです。

さらに言えば、(今は相手もいませんが)結婚なんて、今の経済状況じゃ夢のまた夢です!
家族を養うなんて、逆立ちしても無理です😭

「やりたい農業」はできていますが、「豊かな生活」にはまだ程遠い。
理想の農業を続けながら、ちゃんと稼いで、いつかは胸を張って結婚できるくらいの男になりたい!

だから、2026年も立ち止まっている暇はありません。
「おいしい」を追求しつつ、しっかり稼ぐ。
この貪欲な姿勢で、泥臭く頑張っていこうと思います💪

そして、新たな抱負と目標もあります!!
キーワードは3つ。

①姉ちゃん、ビッグな農業をしたい
②直人、新しい武器が欲しい
③寺本果樹園、農業を諦めてしまう人を救えるくらい強くなりたい

この3本建てで次の記事を作ります😆
新年の抱負というより、「寺本果樹園のネクストステージ」的な??


というわけで、「寺本果樹園の望む農業像」というお話でした!
改めまして、本年も寺本果樹園をよろしくお願いいたします!!

この投稿をした生産者

島根県 邑智郡邑南町

寺本果樹園

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