【申し訳ありません】配送事故の対策
2025/12/30
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾いつもありがとうございます!
過去イチ忙しい年末を過ごしております💦イチゴが爆売れしております😂普段は都会に出てるけど、年末は帰省して騒がしく・楽しくなるお家に、『寺本果樹園のイチゴ』としてご一緒できるのが、本当に嬉しいです🍓
さて、今日は「【申し訳ありません】配送事故の対策」についてお話しさせて下さい。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
…と言いたいところなのですが、現在、あまりにもたくさんのご注文をいただき、新規のご注文受付を一時ストップさせていただいております🙇♂️
クリスマスシーズンを目前にストップしてしまい、本当に申し訳ありません💦
再開の目処が立ち次第、またお知らせします!
(※お届けをお待ちのお客様、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください!)
【お客様からの1通のご連絡】
先日、オンラインショップでイチゴをご購入いただいたお客様から、1通のご連絡をいただきました。
「イチゴ、とても美味しかったです!…ただ、少し白っぽく?なった状態で届きました。」
添付されていた写真を見て、僕は血の気が引きました。
そこには、真っ赤でおいしそうなイチゴの表面の一部が、白っぽく変色し、少し凹んで柔らかくなっている様子が写っていました。
腐っているわけではありません。カビが生えているわけでもありません。
これは、農家用語で**「オセ(押し)」**と呼ばれる状態です。
イチゴがパックの底や隣のイチゴと接触し、配送中の揺れや荷重がかかり続けることで、その接触面が白く変色してしまう現象です。
味自体は大きく変わらないことも多いですが、見た目は悪くなりますし、何より食感がグズっとしてしまいます。
「一番おいしい状態で食べてほしい」
そう思って、朝早くから収穫し、一粒一粒丁寧に選別して箱詰めしたイチゴが、お客様の手元に届く頃には傷ついてしまっていた。
お客様は、決して安くないお代金を支払い、ご到着を今か今かと待ってくださっていたはずです。
それを、寺本果樹園の力不足で曇らせてしまった。
本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
【「大丈夫」だと思っていた慢心】
実は、去年も同じようなご意見をいただいたことがありました。
その時も「これではいけない」と猛反省し、梱包資材を見直したり、詰め方を工夫したりして改善を図ったつもりでした。
「これでもう大丈夫だ」
「今年の梱包なら、トラックの揺れにも耐えられるはずだ」
心のどこかで、そう思っていたのだと思います。
でも、現実は違いました。
僕の「大丈夫」は、ただの慢心でした。
今回のご連絡を受けて、「他のイチゴはどうだだったのか?」と他のお客様にも状況を確認してみました。
すると、一部のお客様から
「実は、何個か白くなっていました…」
「そういえば白くなっていたけど、全然きにしないよー!」
というお声をいただきました。
おそらくですが、僕たちに気を遣って言わずにいてくださったのかなと思いました。
その優しさに触れて、余計に胸が締め付けられました。
言わずに飲み込ませてしまった「残念な気持ち」が、どれだけあったんだろう。
本当に申し訳ありませんでした。
【なぜ「オセ」が起きるのか?】
言い訳をするつもりはありませんが、これからの対策のために原因を突き詰めて考えました。
寺本果樹園のイチゴ「かおり野」は、果肉が柔らかく、ジューシーなのが特徴です。
さらに、僕たちは「一番おいしい状態」で食べていただきたいので、スーパーに並ぶものよりもギリギリまで畑で熟させます。
いわゆる「完熟収穫」です。
完熟したイチゴは、糖度が高く香りも強いですが、その分、衝撃に対して非常にデリケートになります。
これが、トラックの長距離輸送の振動にさらされます。
高速道路の継ぎ目、山道のカーブ、荷物の積み下ろしの衝撃。
パックの中でイチゴがほんの数ミリ動くだけで、あるいは自重がかかるだけで、柔らかい果肉にはダメージが蓄積されていきます。
「完熟のおいしさ」と「輸送への耐久性」。
この二つは、ある意味で相反する要素です。
でも、僕たちはそのどちらも諦めたくありません。
「通販だから、少し硬めの(未熟な)イチゴを送ろう」
とはしたくないんです。それは寺本果樹園のイチゴじゃないから。
だからこそ、梱包でカバーするしかない。
今回の失敗を受けて、僕たちは梱包方法を抜本的に見直し、3つの新しい対策を導入することにしました。
【改善策①:イチゴを守る「ふかふかベッド」】
まず一つ目の対策は、「パックの底にクッション材を敷く」ことです。
これまでは、プラスチックのパックに直接イチゴを詰めていました。
パックに入れることで、イチゴがあっちこっちに動いて傷んでしまうことはありませんが、パックは硬い素材です。トラックの揺れでイチゴがパックに打ち付けられると、どうしても衝撃が伝わります。
そこで、イチゴを詰める前に、パックにクッション材を敷くことにしました。
これにより、イチゴは硬いプラスチックではなく、ふかふかのベッドの上に寝かされることになります。
下からの突き上げや振動を、このクッションが吸収してくれます。
資材代はかかりますし、手間も増えますが、そんなことを言っている場合ではありません。
イチゴが傷つくリスクを少しでも減らせるなら、迷わず導入です。
【改善策②:段ボール底の「くしゃくしゃ新聞紙」作戦】
二つ目の対策は、「段ボールの底に、新聞紙を2枚くしゃくしゃにして敷き詰める」ことです。
元々、段ボールの底には新聞紙を1枚、平らに折って敷いていました。
正直「1枚・平置き」では衝撃吸収力はほぼありませんでした。
そこで思い出したのが、秋の「シャインマスカット」の時のことです。
実はシャインマスカットの発送でも、「底が硬くて、当たっている粒がつぶれちゃっている」といったご意見をいただいたことがありました。
その時に実践したのが、この「新聞紙2枚くしゃくしゃ作戦」でした。
新聞紙をわざと「くしゃくしゃ」にして、空気を含ませた状態で段ボールの底に敷き詰めます。
すると、新聞紙のシワがバネ(スプリング)のような役割を果たし、段ボール全体が「サスペンション」を持った構造になるんです。
見た目は少しアナログで、「新聞紙かよ」と思われるかもしれませんが、衝撃吸収のために導入しました。
トラックのガタン!という大きな衝撃を、この「くしゃくしゃ」が分散してくれます。
シャインマスカットで導入したこの手法を、イチゴにもそのまま採用することにしました。
「綺麗に敷く」よりも「守るためにくしゃくしゃにする」。
見た目より実利を取りました。
【改善策③:「この荷物は特別だ」と伝えるシール】
三つ目の対策は、「注意書きシールの強化」です。
これまでも、送り状の横に「イチゴ在中」といったシールは貼っていました。
でも、それだけでは不十分でした。
ここで、お客さんからご助言を頂きました。
その方は、ご自身でジュエリー(宝石)を扱っておられる方で、その方がこう教えてくれたんです。
「うちは発送するとき『ガラスケースが入っています』っていうシールを貼るんですよ。そうすると、ドライバーさんが『おっ、これは割ったらヤバいぞ』って思って、丁寧に扱ってくれるんです」
なるほど!!と思いました。
運送会社のドライバーさんは、毎日何百、何千という荷物を扱っています。
時間との戦いですし、正直なところ、いちいち全ての荷物を「お姫様扱い」なんてしていられません。
どうしても、扱いが雑になってしまう瞬間はあるはずです(現に、僕が集荷に来たドライバーさんに荷物を渡した時、ちょっと「ポンッ」と投げられるように置かれてヒヤッとしたことがあります💦)。
そんな忙しいドライバーさんの目に留まり、「おっ、これは気をつけなきゃ」と一瞬でも思ってもらうにはどうすればいいか。
そこで、従来のシールに加えて、「割れ物注意」「天地無用」「取扱注意」といった目立つシールを、今まで以上に目立つように、数も増やして貼ることにしました。
「中身は宝石(イチゴ)です。割れます。慎重にお願いします!」
というメッセージを、段ボールの外側から全力でアピールします。
物理的な防御(クッション・新聞紙)だけでなく、人の心理に訴えかける防御です。
【最後に】
以上の3点。
①パック内クッション
②段ボール底のくしゃくしゃ新聞紙
③注意書きシールの強化
これらを、今回のご指摘を受けてすぐに実行に移しました。
もちろん、これで「100%絶対に大丈夫」とは言い切れないかもしれません。
輸送というのは、僕たちの手を離れた瞬間にブラックボックスに入ってしまうものだからです。
でも、「仕方ない」で済ませたくありません。
お客様が箱を開けた瞬間、ガッカリする顔なんて絶対に見たくありません。
もし、これらの対策をしてもなお、配送事故が起きてしまった場合は、どうか遠慮なくご連絡ください。
何度でも、何度でも改善します。
新しい資材を探し、梱包方法を変え、運送会社さんと話し合い、解決策を探し続けます。
この度は、せっかくのイチゴを万全の状態でお届けできず、本当に申し訳ありませんでした。
そして、貴重なご意見をくださったお客様、本当にありがとうございました。
皆様の声が、寺本果樹園を成長させてくれます。
失敗を隠さず、正直に、そして泥臭く改善を積み重ねていく。
それが僕のやり方です。
どうかこれからも、厳しい目で見守っていただければ幸いです。
というわけで、「【お詫びと改善】届いたイチゴが傷んでいた…。『オセ』という配送事故と、それを防ぐために僕たちが講じた3つの対策について」というお話でした。
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
正直な話、「イチゴの配送がこんなに難しいとは…」と再認識させられました。
実はこの件以外にも、「年末の渋滞でお届け日時にイチゴが届かなかった」というお話もいただきました。
イチゴは繊細なので、出荷から丸2日経ってしまうと品質がガタンと落ちます💦
梱包について…運送会社のドライバーさんに気づいてもらうためには…お届け日時も詰めきるか…配送エラーをなくすためには…
考えることが多すぎて、いっぱいいっぱいになってしまいました。
今回の件で、夜中に考えて考えて考えすぎてしまって、「もう全部やめちゃおっかな!!!!」と自暴自棄になった夜がありました😂
でも実際に悲しい思いをされたのは、寺本果樹園を信頼してくださったお客さんで、そのお客さんの思いを無視するのは絶対にダメだなと思いました。
「僕の傷は置いといて、まずはお客さんに誠実に。」
失敗を隠して「おいしいですよ!」とだけ宣伝するのは、僕の性分に合いません。
失敗も含めて「寺本果樹園」という農家のリアルだと思っています💪
配送の「ラストワンマイル」。
僕がどれだけ畑で愛情を注いでも、最後の配送でお客様の手に渡るまで、責任は持てない…なんてことはありません。
届いて、箱を開けて、口に入れて「おいしい!」となる瞬間までが、僕の仕事です。
ドライバーさんを責めるつもりはありません。ドライバーさんがいなければ、全国の寺本果樹園を好きでいてくださってるお客さんに届きません。
だからこそ、「運びやすい」「丁寧に扱いたくなる」荷姿を作るのも、寺本果樹園の責任です。
くしゃくしゃの新聞紙、見た目はちょっと不格好かもしれませんが、
「これが必死に考えたサスペンションか(笑)」
と笑って受け取っていただければ嬉しいです😆
というわけで、『“失敗は成功の母”にするのも仕事』という僕の感想でした!
本当に寒くなりましたので、みなさん暖かくしてご自愛ください。
過去イチ忙しい年末を過ごしております💦イチゴが爆売れしております😂普段は都会に出てるけど、年末は帰省して騒がしく・楽しくなるお家に、『寺本果樹園のイチゴ』としてご一緒できるのが、本当に嬉しいです🍓
さて、今日は「【申し訳ありません】配送事故の対策」についてお話しさせて下さい。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
…と言いたいところなのですが、現在、あまりにもたくさんのご注文をいただき、新規のご注文受付を一時ストップさせていただいております🙇♂️
クリスマスシーズンを目前にストップしてしまい、本当に申し訳ありません💦
再開の目処が立ち次第、またお知らせします!
(※お届けをお待ちのお客様、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください!)
【お客様からの1通のご連絡】
先日、オンラインショップでイチゴをご購入いただいたお客様から、1通のご連絡をいただきました。
「イチゴ、とても美味しかったです!…ただ、少し白っぽく?なった状態で届きました。」
添付されていた写真を見て、僕は血の気が引きました。
そこには、真っ赤でおいしそうなイチゴの表面の一部が、白っぽく変色し、少し凹んで柔らかくなっている様子が写っていました。
腐っているわけではありません。カビが生えているわけでもありません。
これは、農家用語で**「オセ(押し)」**と呼ばれる状態です。
イチゴがパックの底や隣のイチゴと接触し、配送中の揺れや荷重がかかり続けることで、その接触面が白く変色してしまう現象です。
味自体は大きく変わらないことも多いですが、見た目は悪くなりますし、何より食感がグズっとしてしまいます。
「一番おいしい状態で食べてほしい」
そう思って、朝早くから収穫し、一粒一粒丁寧に選別して箱詰めしたイチゴが、お客様の手元に届く頃には傷ついてしまっていた。
お客様は、決して安くないお代金を支払い、ご到着を今か今かと待ってくださっていたはずです。
それを、寺本果樹園の力不足で曇らせてしまった。
本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
【「大丈夫」だと思っていた慢心】
実は、去年も同じようなご意見をいただいたことがありました。
その時も「これではいけない」と猛反省し、梱包資材を見直したり、詰め方を工夫したりして改善を図ったつもりでした。
「これでもう大丈夫だ」
「今年の梱包なら、トラックの揺れにも耐えられるはずだ」
心のどこかで、そう思っていたのだと思います。
でも、現実は違いました。
僕の「大丈夫」は、ただの慢心でした。
今回のご連絡を受けて、「他のイチゴはどうだだったのか?」と他のお客様にも状況を確認してみました。
すると、一部のお客様から
「実は、何個か白くなっていました…」
「そういえば白くなっていたけど、全然きにしないよー!」
というお声をいただきました。
おそらくですが、僕たちに気を遣って言わずにいてくださったのかなと思いました。
その優しさに触れて、余計に胸が締め付けられました。
言わずに飲み込ませてしまった「残念な気持ち」が、どれだけあったんだろう。
本当に申し訳ありませんでした。
【なぜ「オセ」が起きるのか?】
言い訳をするつもりはありませんが、これからの対策のために原因を突き詰めて考えました。
寺本果樹園のイチゴ「かおり野」は、果肉が柔らかく、ジューシーなのが特徴です。
さらに、僕たちは「一番おいしい状態」で食べていただきたいので、スーパーに並ぶものよりもギリギリまで畑で熟させます。
いわゆる「完熟収穫」です。
完熟したイチゴは、糖度が高く香りも強いですが、その分、衝撃に対して非常にデリケートになります。
これが、トラックの長距離輸送の振動にさらされます。
高速道路の継ぎ目、山道のカーブ、荷物の積み下ろしの衝撃。
パックの中でイチゴがほんの数ミリ動くだけで、あるいは自重がかかるだけで、柔らかい果肉にはダメージが蓄積されていきます。
「完熟のおいしさ」と「輸送への耐久性」。
この二つは、ある意味で相反する要素です。
でも、僕たちはそのどちらも諦めたくありません。
「通販だから、少し硬めの(未熟な)イチゴを送ろう」
とはしたくないんです。それは寺本果樹園のイチゴじゃないから。
だからこそ、梱包でカバーするしかない。
今回の失敗を受けて、僕たちは梱包方法を抜本的に見直し、3つの新しい対策を導入することにしました。
【改善策①:イチゴを守る「ふかふかベッド」】
まず一つ目の対策は、「パックの底にクッション材を敷く」ことです。
これまでは、プラスチックのパックに直接イチゴを詰めていました。
パックに入れることで、イチゴがあっちこっちに動いて傷んでしまうことはありませんが、パックは硬い素材です。トラックの揺れでイチゴがパックに打ち付けられると、どうしても衝撃が伝わります。
そこで、イチゴを詰める前に、パックにクッション材を敷くことにしました。
これにより、イチゴは硬いプラスチックではなく、ふかふかのベッドの上に寝かされることになります。
下からの突き上げや振動を、このクッションが吸収してくれます。
資材代はかかりますし、手間も増えますが、そんなことを言っている場合ではありません。
イチゴが傷つくリスクを少しでも減らせるなら、迷わず導入です。
【改善策②:段ボール底の「くしゃくしゃ新聞紙」作戦】
二つ目の対策は、「段ボールの底に、新聞紙を2枚くしゃくしゃにして敷き詰める」ことです。
元々、段ボールの底には新聞紙を1枚、平らに折って敷いていました。
正直「1枚・平置き」では衝撃吸収力はほぼありませんでした。
そこで思い出したのが、秋の「シャインマスカット」の時のことです。
実はシャインマスカットの発送でも、「底が硬くて、当たっている粒がつぶれちゃっている」といったご意見をいただいたことがありました。
その時に実践したのが、この「新聞紙2枚くしゃくしゃ作戦」でした。
新聞紙をわざと「くしゃくしゃ」にして、空気を含ませた状態で段ボールの底に敷き詰めます。
すると、新聞紙のシワがバネ(スプリング)のような役割を果たし、段ボール全体が「サスペンション」を持った構造になるんです。
見た目は少しアナログで、「新聞紙かよ」と思われるかもしれませんが、衝撃吸収のために導入しました。
トラックのガタン!という大きな衝撃を、この「くしゃくしゃ」が分散してくれます。
シャインマスカットで導入したこの手法を、イチゴにもそのまま採用することにしました。
「綺麗に敷く」よりも「守るためにくしゃくしゃにする」。
見た目より実利を取りました。
【改善策③:「この荷物は特別だ」と伝えるシール】
三つ目の対策は、「注意書きシールの強化」です。
これまでも、送り状の横に「イチゴ在中」といったシールは貼っていました。
でも、それだけでは不十分でした。
ここで、お客さんからご助言を頂きました。
その方は、ご自身でジュエリー(宝石)を扱っておられる方で、その方がこう教えてくれたんです。
「うちは発送するとき『ガラスケースが入っています』っていうシールを貼るんですよ。そうすると、ドライバーさんが『おっ、これは割ったらヤバいぞ』って思って、丁寧に扱ってくれるんです」
なるほど!!と思いました。
運送会社のドライバーさんは、毎日何百、何千という荷物を扱っています。
時間との戦いですし、正直なところ、いちいち全ての荷物を「お姫様扱い」なんてしていられません。
どうしても、扱いが雑になってしまう瞬間はあるはずです(現に、僕が集荷に来たドライバーさんに荷物を渡した時、ちょっと「ポンッ」と投げられるように置かれてヒヤッとしたことがあります💦)。
そんな忙しいドライバーさんの目に留まり、「おっ、これは気をつけなきゃ」と一瞬でも思ってもらうにはどうすればいいか。
そこで、従来のシールに加えて、「割れ物注意」「天地無用」「取扱注意」といった目立つシールを、今まで以上に目立つように、数も増やして貼ることにしました。
「中身は宝石(イチゴ)です。割れます。慎重にお願いします!」
というメッセージを、段ボールの外側から全力でアピールします。
物理的な防御(クッション・新聞紙)だけでなく、人の心理に訴えかける防御です。
【最後に】
以上の3点。
①パック内クッション
②段ボール底のくしゃくしゃ新聞紙
③注意書きシールの強化
これらを、今回のご指摘を受けてすぐに実行に移しました。
もちろん、これで「100%絶対に大丈夫」とは言い切れないかもしれません。
輸送というのは、僕たちの手を離れた瞬間にブラックボックスに入ってしまうものだからです。
でも、「仕方ない」で済ませたくありません。
お客様が箱を開けた瞬間、ガッカリする顔なんて絶対に見たくありません。
もし、これらの対策をしてもなお、配送事故が起きてしまった場合は、どうか遠慮なくご連絡ください。
何度でも、何度でも改善します。
新しい資材を探し、梱包方法を変え、運送会社さんと話し合い、解決策を探し続けます。
この度は、せっかくのイチゴを万全の状態でお届けできず、本当に申し訳ありませんでした。
そして、貴重なご意見をくださったお客様、本当にありがとうございました。
皆様の声が、寺本果樹園を成長させてくれます。
失敗を隠さず、正直に、そして泥臭く改善を積み重ねていく。
それが僕のやり方です。
どうかこれからも、厳しい目で見守っていただければ幸いです。
というわけで、「【お詫びと改善】届いたイチゴが傷んでいた…。『オセ』という配送事故と、それを防ぐために僕たちが講じた3つの対策について」というお話でした。
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
正直な話、「イチゴの配送がこんなに難しいとは…」と再認識させられました。
実はこの件以外にも、「年末の渋滞でお届け日時にイチゴが届かなかった」というお話もいただきました。
イチゴは繊細なので、出荷から丸2日経ってしまうと品質がガタンと落ちます💦
梱包について…運送会社のドライバーさんに気づいてもらうためには…お届け日時も詰めきるか…配送エラーをなくすためには…
考えることが多すぎて、いっぱいいっぱいになってしまいました。
今回の件で、夜中に考えて考えて考えすぎてしまって、「もう全部やめちゃおっかな!!!!」と自暴自棄になった夜がありました😂
でも実際に悲しい思いをされたのは、寺本果樹園を信頼してくださったお客さんで、そのお客さんの思いを無視するのは絶対にダメだなと思いました。
「僕の傷は置いといて、まずはお客さんに誠実に。」
失敗を隠して「おいしいですよ!」とだけ宣伝するのは、僕の性分に合いません。
失敗も含めて「寺本果樹園」という農家のリアルだと思っています💪
配送の「ラストワンマイル」。
僕がどれだけ畑で愛情を注いでも、最後の配送でお客様の手に渡るまで、責任は持てない…なんてことはありません。
届いて、箱を開けて、口に入れて「おいしい!」となる瞬間までが、僕の仕事です。
ドライバーさんを責めるつもりはありません。ドライバーさんがいなければ、全国の寺本果樹園を好きでいてくださってるお客さんに届きません。
だからこそ、「運びやすい」「丁寧に扱いたくなる」荷姿を作るのも、寺本果樹園の責任です。
くしゃくしゃの新聞紙、見た目はちょっと不格好かもしれませんが、
「これが必死に考えたサスペンションか(笑)」
と笑って受け取っていただければ嬉しいです😆
というわけで、『“失敗は成功の母”にするのも仕事』という僕の感想でした!
本当に寒くなりましたので、みなさん暖かくしてご自愛ください。
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こんにちは👋😃ラビットです。12月23日に届けて頂き投稿したあとに、イチゴ🍓4パックの表側は、傷ひとつないのですが、裏側は、4パックともピンク色のキズが数ヶ所有り、正直言ってガックリ😖⤵️しました。寺本さんが、こんなキズだらけのイチゴ🍓を送られて来るはずがないと思いながら、寺本さんに知らせようか知らせまいかと迷っている時にこのお便りが入り良かったです。
寺本さんの梱包のやり方それは、完熟のイチゴ🍓は、繊細なので、裏側にキズがあるのは、クッションを引いていないのが、欠点ですね。味は、美味しく去年より、できがいいのに梱包のやり方を考えた方がいいですね。それとコストの関係もあるのでしょうが、新聞を敷くのは、せっかくの美味しいイチゴ🍓の価値が落ちるので、見た目も必要だと思います。
生意気なことを言ってごめんなさい。でも寺本さんのイチゴ🍓ファンだから言わせてもらいました。早急に改善されることを願っています。頑張って✊😃✊