『うれしい悲鳴』を『本当の悲鳴』に変えてはならない
2025/12/17
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾いつもありがとうございます!
12月も後半戦。気づけばクリスマス直前🎄昔の僕は「クリスマスケーキ楽しみ🍰」と思ってましたが、今の僕は発送伝票とスケジュールのことでパンク寸前です🤯
さて、今日は「『うれしい悲鳴』を『本当の悲鳴』に変えてはならない」とお話しさせてください。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
…と言いたいところなのですが、現在、あまりにもたくさんのご注文をいただき、新規のご注文受付を一時ストップさせていただいております🙇♂️
クリスマスシーズンを目前にストップしてしまい、本当に申し訳ありません💦
再開の目処が立ち次第、またお知らせします!
(※お届けをお待ちのお客様、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください!)
【「予約なし」からのスタート】
まず、心からの感謝を伝えさせてください。
本当に、本当にありがとうございます!!
実は、去年のこの時期は「地獄」でした。
あらかじめ予約を受け付けていたのに、いざ本番になったらイチゴが全然無くて、泣く泣くお断りの連絡をさせていただく…という大失敗をしました。
その反省から、今年は「12月の予約は事前に取らない」と決めました。
12月が近づいて、「これなら絶対いける!」と確信してから、ようやく販売を開始しました。
つまり、「予約注文」という「売上の担保」がゼロの状態からのスタートでした。
めちゃくちゃ怖かったです。
にも関わらず!
蓋を開けてみれば、イチゴが足りなくなるくらいのご注文をいただきました。
「販路が決まってないから売れ残るかも…」なんて不安は杞憂でした。
これって当たり前のことじゃありません。みなさんが支えてくださっているおかげです。本当に実感しました😭
【「うれしい悲鳴」と「本当の悲鳴」】
さて、こうやって注文が殺到することを世間では「うれしい悲鳴」なんて言いますよね。
でも僕、今回の経験で思いました。
「ここの判断を見誤ると、『うれしい悲鳴』じゃなくて『本当の悲鳴』になるな」と。
判断というのは、「引き際(注文ストップのタイミング)」のことです。
注文が来るからといって、考えなしにバンバン受けていると、イチゴが足りなくなります。
特にお客さんの期待を裏切ることになります。
寺本果樹園は「日時指定可能」にしているので、特定の日(クリスマスや年末年始)に注文が集中します。
もしキャパを超えて受けちゃったら…パンクします。というか、今回パンクしかけました😱
逆に、ビビって早くストップしすぎると、せっかくあるイチゴが売れ残ってしまい、機会損失(売上の減少)になります。
「チキンレース」をしたいわけじゃないですが、売上は生活に関わるのでそこはシビアに見極めないといけません。
この「引き際」の判断が本当に難しい!!
今回は、ギリギリのところで「今だ!」と引きました。多分ベストタイミングだったと思います。
【なぜ農家の負担になる「日時指定」を受けるのか?】
ここで同業の農家さんなら思うかもしれません。
「日時指定なんてやめて、予約リスト順に『でき次第発送』にすればいいじゃん!」と。
実際、その方が合理的です。
機会損失もなくなるし、「〇〇日待ち」という希少性も出るし、何より農家のストレスが激減します。
それでも、僕が「日時指定可能」にこだわる理由。
それは、“お客さんの「不安」と「熱量」”のためです。
①「いつ届くかわからない不安」は「不満」に変わる
これ、去年のシャインマスカットで痛いほど学びました。
「シーズン中随時発送」として300件近い予約を受けた結果、後半のお客様から「いつ届くの!?」という不安の声をいただきました。
Amazonで「1〜7日で配送」ってなってて、明日届かなかったら「遅いな…」って思いませんか?僕は思います(笑)。
「いつ届くかわからない」という不安は、「いつになったら届くの」という不満に変わります。農家の皆様、ご参考ください。
(もちろんお客さん全てじゃないです!「農業は天気のものだから、いつでも待ってますよ〜」と仰って下さるお客さんもおられます。ご理解ご配慮いただきありがとうございます😭)
②「注文時の熱量」と「届いた時の熱量」のギャップ
これは僕の仮説なんですが…
注文ボタンを押した瞬間(お金を払った時)が、お客さんの“感情の熱量(楽しみ!)」”が一番高いときです。
そこから「いつ届くかわからない」まま2週間、3週間と経つと、熱量はどんどん冷めていきます。
そして忘れた頃に届いても、
「ん?なんの荷物だっけ? …あー、そういえば頼んでたな」
くらいのテンションになっちゃうんじゃないかと。
本音を言うと、「そうなると、寺本果樹園のファンにはなってくれないだろうな」と思うんです。
だから寺本果樹園は、あえてリスクを取って、自分の首を絞めてでも「日時指定可能」にしています。
「クリスマスに食べたい!」「誕生日に欲しい!」という、熱量が一番高いタイミングで届けたいから。
③お客さんに「日時指定できる農家さん少ないから助かる〜」と言われたから。
そのまんまです。
お客さんに喜んでいただけたからやる。
シンプルにそれだけ。
その分、「引き際」を見誤ると「本当の悲鳴(お客さんを裏切る地獄)」になるので、毎日胃がキリキリしてますが…😂
なんとか今回は無事に乗り切れそうです!
ご注文いただいたみなさん、楽しみにしていてくださいね🍓
というわけで、「『うれしい悲鳴』を『本当の悲鳴』に変えてはならない」というお話でした!
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
「日時指定」って、農家にとっては本当に諸刃の剣です⚔️
天気予報とにらめっこしながら、「この日は雪だから収穫量が減るかも…でも注文が…」と毎日パズルをしてます。
でも、指定した日に届いて「クリスマスケーキに乗せました!」「誕生日に間に合いました!」って写真が送られてくると、「あぁ、頑張ってよかったな」って報われるんですよね。
効率や合理性も大事だけど、やっぱり僕はお客さんのことを考えたい。
しかも非効率で非合理の方がなんかかっこよくない?笑
それが「寺本果樹園らしさ」かなと思ってます。
ちょっと甘ちゃんな考えかもしれませんが、ちょっとしたこだわりです✌️
というわけで、『かっこいい方がいい!』という僕の感想でした!
寒くなってきましたが、みなさんご自愛ください。
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
12月も後半戦。気づけばクリスマス直前🎄昔の僕は「クリスマスケーキ楽しみ🍰」と思ってましたが、今の僕は発送伝票とスケジュールのことでパンク寸前です🤯
さて、今日は「『うれしい悲鳴』を『本当の悲鳴』に変えてはならない」とお話しさせてください。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
…と言いたいところなのですが、現在、あまりにもたくさんのご注文をいただき、新規のご注文受付を一時ストップさせていただいております🙇♂️
クリスマスシーズンを目前にストップしてしまい、本当に申し訳ありません💦
再開の目処が立ち次第、またお知らせします!
(※お届けをお待ちのお客様、最高においしい状態でお届けしますので、もう少々お待ちください!)
【「予約なし」からのスタート】
まず、心からの感謝を伝えさせてください。
本当に、本当にありがとうございます!!
実は、去年のこの時期は「地獄」でした。
あらかじめ予約を受け付けていたのに、いざ本番になったらイチゴが全然無くて、泣く泣くお断りの連絡をさせていただく…という大失敗をしました。
その反省から、今年は「12月の予約は事前に取らない」と決めました。
12月が近づいて、「これなら絶対いける!」と確信してから、ようやく販売を開始しました。
つまり、「予約注文」という「売上の担保」がゼロの状態からのスタートでした。
めちゃくちゃ怖かったです。
にも関わらず!
蓋を開けてみれば、イチゴが足りなくなるくらいのご注文をいただきました。
「販路が決まってないから売れ残るかも…」なんて不安は杞憂でした。
これって当たり前のことじゃありません。みなさんが支えてくださっているおかげです。本当に実感しました😭
【「うれしい悲鳴」と「本当の悲鳴」】
さて、こうやって注文が殺到することを世間では「うれしい悲鳴」なんて言いますよね。
でも僕、今回の経験で思いました。
「ここの判断を見誤ると、『うれしい悲鳴』じゃなくて『本当の悲鳴』になるな」と。
判断というのは、「引き際(注文ストップのタイミング)」のことです。
注文が来るからといって、考えなしにバンバン受けていると、イチゴが足りなくなります。
特にお客さんの期待を裏切ることになります。
寺本果樹園は「日時指定可能」にしているので、特定の日(クリスマスや年末年始)に注文が集中します。
もしキャパを超えて受けちゃったら…パンクします。というか、今回パンクしかけました😱
逆に、ビビって早くストップしすぎると、せっかくあるイチゴが売れ残ってしまい、機会損失(売上の減少)になります。
「チキンレース」をしたいわけじゃないですが、売上は生活に関わるのでそこはシビアに見極めないといけません。
この「引き際」の判断が本当に難しい!!
今回は、ギリギリのところで「今だ!」と引きました。多分ベストタイミングだったと思います。
【なぜ農家の負担になる「日時指定」を受けるのか?】
ここで同業の農家さんなら思うかもしれません。
「日時指定なんてやめて、予約リスト順に『でき次第発送』にすればいいじゃん!」と。
実際、その方が合理的です。
機会損失もなくなるし、「〇〇日待ち」という希少性も出るし、何より農家のストレスが激減します。
それでも、僕が「日時指定可能」にこだわる理由。
それは、“お客さんの「不安」と「熱量」”のためです。
①「いつ届くかわからない不安」は「不満」に変わる
これ、去年のシャインマスカットで痛いほど学びました。
「シーズン中随時発送」として300件近い予約を受けた結果、後半のお客様から「いつ届くの!?」という不安の声をいただきました。
Amazonで「1〜7日で配送」ってなってて、明日届かなかったら「遅いな…」って思いませんか?僕は思います(笑)。
「いつ届くかわからない」という不安は、「いつになったら届くの」という不満に変わります。農家の皆様、ご参考ください。
(もちろんお客さん全てじゃないです!「農業は天気のものだから、いつでも待ってますよ〜」と仰って下さるお客さんもおられます。ご理解ご配慮いただきありがとうございます😭)
②「注文時の熱量」と「届いた時の熱量」のギャップ
これは僕の仮説なんですが…
注文ボタンを押した瞬間(お金を払った時)が、お客さんの“感情の熱量(楽しみ!)」”が一番高いときです。
そこから「いつ届くかわからない」まま2週間、3週間と経つと、熱量はどんどん冷めていきます。
そして忘れた頃に届いても、
「ん?なんの荷物だっけ? …あー、そういえば頼んでたな」
くらいのテンションになっちゃうんじゃないかと。
本音を言うと、「そうなると、寺本果樹園のファンにはなってくれないだろうな」と思うんです。
だから寺本果樹園は、あえてリスクを取って、自分の首を絞めてでも「日時指定可能」にしています。
「クリスマスに食べたい!」「誕生日に欲しい!」という、熱量が一番高いタイミングで届けたいから。
③お客さんに「日時指定できる農家さん少ないから助かる〜」と言われたから。
そのまんまです。
お客さんに喜んでいただけたからやる。
シンプルにそれだけ。
その分、「引き際」を見誤ると「本当の悲鳴(お客さんを裏切る地獄)」になるので、毎日胃がキリキリしてますが…😂
なんとか今回は無事に乗り切れそうです!
ご注文いただいたみなさん、楽しみにしていてくださいね🍓
というわけで、「『うれしい悲鳴』を『本当の悲鳴』に変えてはならない」というお話でした!
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
「日時指定」って、農家にとっては本当に諸刃の剣です⚔️
天気予報とにらめっこしながら、「この日は雪だから収穫量が減るかも…でも注文が…」と毎日パズルをしてます。
でも、指定した日に届いて「クリスマスケーキに乗せました!」「誕生日に間に合いました!」って写真が送られてくると、「あぁ、頑張ってよかったな」って報われるんですよね。
効率や合理性も大事だけど、やっぱり僕はお客さんのことを考えたい。
しかも非効率で非合理の方がなんかかっこよくない?笑
それが「寺本果樹園らしさ」かなと思ってます。
ちょっと甘ちゃんな考えかもしれませんが、ちょっとしたこだわりです✌️
というわけで、『かっこいい方がいい!』という僕の感想でした!
寒くなってきましたが、みなさんご自愛ください。
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他
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¥3,900
島根県邑智郡邑南町中野小原迫900
寺本果樹園
正月に誕生日を迎える父に、実家に家族が集まるタイミングで、大好きなフルーツが到着するように注文できて嬉しかったです。日時指定、大変だと思いますが、楽しみに待っています。