2025/12/03
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾いつもありがとうございます!
ここ数年、姉弟ともに変に体調崩していなかったのが密かな自慢でしたが、見事に2人とも流行りのインフルエンザをやらかしました😂コロナの時も2人仲良く一網打尽だったので、大人しくしときます🤒といいつつ、現場を止めるわけにはいかないので現場に戻ります。
さて、今日は「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」についてお話しさせてください。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
実は、寺本果樹園のイチオシのイチゴなんです!厳しい寒さと腰まで積もる豪雪を乗り越えたイチゴは、おいしさと香りがギュッと詰まって格別な味です✨
邑南町のお店や畑で、またオンラインでもお買い求めいただけます!
オンラインでのお届けは、現在【12/8前後】になる見込みです📦
お待たせして申し訳ありませんが、最高においしい状態でお届けしますので、もう
少々お待ちください。
【今年のイチゴは絶好調!…のはずが?】
現在、寺本果樹園ではイチゴの収穫が始まっています🍓
今年のイチゴは、去年の反省(苗作り失敗など)をしっかり活かしたおかげで、今のところすこぶる順調です!!
去年同時期と比べても収穫量はUPしてるし、何よりイチゴの株が元気で大きい!
「よしよし、今年は勝ったな😎」とニヤニヤしておりました。
ですが、調子に乗るとすぐに足元をすくわれるのが農業。
実は、去年にはなかったミスを今年してしまいました。
それは…『カビ』の大発生です。
専門用語でいうと「灰色かび病(はいいろかびびょう)」というやつです。
早い話、この病気が広がると、イチゴの実がカビに感染して腐ってしまいます。
しかもそれだけじゃなく、葉っぱや茎にも感染して、放置してるとイチゴの株そのものが腐って死んでしまうという、めちゃくちゃ怖い病気なんです…!
【10年前のトラウマ】
実はこの「灰色かび病」、寺本果樹園にとってはただの病気じゃなくて『トラウマ』なんです。
寺本果樹園が一番初めにイチゴ栽培に挑戦したのは、今から約10年前のこと。
その時、この灰色かび病が大流行してしまって、なんとイチゴの株が全滅してしまいました。
どうすることもできず、腐っていくイチゴを見て、一度そこでイチゴ栽培を諦めてしまった…という過去があります。
(そこから数年後、リベンジして今に至るわけですが!)
その「悪夢」が、順調に見えた今年、また顔を出しました。
背筋が凍りました🥶
【原因は、「欲」と「焦り」】
なんでこんなことになったのか。
原因はいろいろありますが、一番の原因ははっきりしてます。
『イチゴに肥料をあげすぎて、元気にしすぎちゃったこと』です。
「え? 元気なのはいいことじゃないの?」と思いますよね。僕もそう思ってました。
でも、肥料が多すぎるとイチゴの株が巨大化して、葉っぱがワッサワサに茂ります。
すると、株元が密林みたいになって風通しが悪くなり、湿気が溜まって…カビにとって最高の環境ができあがっちゃったんです😇
さらに、肥料たっぷりでぬくぬく育ったイチゴは、「あ、肥料あるから頑張らなくてもいいや〜」と軟弱に育ってしまい、病気に対する抵抗力も弱くなってしまいました。
いわゆる「メタボでひ弱なイチゴ」にしちゃったわけです。
【先輩農家の教えは正しかった】
実は、イチゴ農家の先輩たちの間では、こんな教えがあります。
「たくさん肥料あげて大きくしすぎても意味ないよ。特に年内はコンパクトに育ててあげて。」
これ、よく言われてたんです。
でも正直、僕はこの意味があんまりわかってませんでした。
逆に、「寺本果樹園としては、特においしくなる冬(11月〜3月)にたくさん収穫したい!!」という欲がありました。
だから、
「コンパクト? いやいや、早く大きくなって!ジャンジャン収穫させて!!」
と焦って、肥料をドカンとあげてしまいました。
その結果が、カビ大発生です😭
カビにかかったイチゴの実や花は、他のイチゴに移らないように全部取り除かないといけません。
つまり、収穫量を増やそうとして肥料をやったのに、結局カビて捨てなきゃいけなくて、イチゴが減ってしまったんです。
しかも、「カビたイチゴを探して撤去する」という余計な作業まで増えてしまって…。
本当に、なにひとついいことありませんでした。
「急がば回れ」「過ぎたるは及ばざるが如し」。
長年農家さんが積み上げてきた技術や教えには、ちゃんと理由があったんだなぁと、痛い目を見てやっと身に沁みました。
これからは欲をかかず、肥料をあげすぎず、コンパクトに筋肉質なイチゴを育てようと誓いました🫡
【現在は…】
ご安心ください!
早期に発見して、カビた葉っぱや実を取り除き、環境を整えたおかげで、今はカビはかなり落ち着きました👍
危機を乗り越えたイチゴたちは、今元気においしい実をつけてくれています!
ぜひ安心して食べてやってください🍓
というわけで、「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」というお話でした!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
今回の件で、「早く結果を出したい!」という焦りはロクな結果にならないなと痛感しました😂
「冬の間にたくさん売りたい!」という経営的な焦り(下心?)が、イチゴにとっては大迷惑だったわけです。
人間も一緒かもしれませんね。
栄養ドリンク飲みまくって無理やり元気にして仕事しても、結局体調崩して寝込んだら、トータルの仕事量は減っちゃう…みたいな。
つい先日僕も風邪をひいて、「でも仕事があるから!」と無理をしたところ、結局治るのに10日もかかっちゃったみたいな笑
「腹八分目」とか「コンパクトに」っていうのは、地味に見えるけど、長く健康に走り続けるための『最強の知恵』なのかもしれません。
10年前の全滅の時とは違って、今回はちゃんとリカバリーできたので、そこは成長したってことで!
(ポジティブに捉えないとやってられない🤣)
失敗を糧に、筋肉ムキムキのイチゴ作り頑張ります💪
というわけで、『メタボより細マッチョを目指そう』という僕の感想でした!
寒くなってきましたが、みなさんご自愛ください。
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
ここ数年、姉弟ともに変に体調崩していなかったのが密かな自慢でしたが、見事に2人とも流行りのインフルエンザをやらかしました😂コロナの時も2人仲良く一網打尽だったので、大人しくしときます🤒といいつつ、現場を止めるわけにはいかないので現場に戻ります。
さて、今日は「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」についてお話しさせてください。
【お知らせ】
2025年産寺本果樹園のイチゴ、ご予約受付中です🍓
実は、寺本果樹園のイチオシのイチゴなんです!厳しい寒さと腰まで積もる豪雪を乗り越えたイチゴは、おいしさと香りがギュッと詰まって格別な味です✨
邑南町のお店や畑で、またオンラインでもお買い求めいただけます!
オンラインでのお届けは、現在【12/8前後】になる見込みです📦
お待たせして申し訳ありませんが、最高においしい状態でお届けしますので、もう
少々お待ちください。
【今年のイチゴは絶好調!…のはずが?】
現在、寺本果樹園ではイチゴの収穫が始まっています🍓
今年のイチゴは、去年の反省(苗作り失敗など)をしっかり活かしたおかげで、今のところすこぶる順調です!!
去年同時期と比べても収穫量はUPしてるし、何よりイチゴの株が元気で大きい!
「よしよし、今年は勝ったな😎」とニヤニヤしておりました。
ですが、調子に乗るとすぐに足元をすくわれるのが農業。
実は、去年にはなかったミスを今年してしまいました。
それは…『カビ』の大発生です。
専門用語でいうと「灰色かび病(はいいろかびびょう)」というやつです。
早い話、この病気が広がると、イチゴの実がカビに感染して腐ってしまいます。
しかもそれだけじゃなく、葉っぱや茎にも感染して、放置してるとイチゴの株そのものが腐って死んでしまうという、めちゃくちゃ怖い病気なんです…!
【10年前のトラウマ】
実はこの「灰色かび病」、寺本果樹園にとってはただの病気じゃなくて『トラウマ』なんです。
寺本果樹園が一番初めにイチゴ栽培に挑戦したのは、今から約10年前のこと。
その時、この灰色かび病が大流行してしまって、なんとイチゴの株が全滅してしまいました。
どうすることもできず、腐っていくイチゴを見て、一度そこでイチゴ栽培を諦めてしまった…という過去があります。
(そこから数年後、リベンジして今に至るわけですが!)
その「悪夢」が、順調に見えた今年、また顔を出しました。
背筋が凍りました🥶
【原因は、「欲」と「焦り」】
なんでこんなことになったのか。
原因はいろいろありますが、一番の原因ははっきりしてます。
『イチゴに肥料をあげすぎて、元気にしすぎちゃったこと』です。
「え? 元気なのはいいことじゃないの?」と思いますよね。僕もそう思ってました。
でも、肥料が多すぎるとイチゴの株が巨大化して、葉っぱがワッサワサに茂ります。
すると、株元が密林みたいになって風通しが悪くなり、湿気が溜まって…カビにとって最高の環境ができあがっちゃったんです😇
さらに、肥料たっぷりでぬくぬく育ったイチゴは、「あ、肥料あるから頑張らなくてもいいや〜」と軟弱に育ってしまい、病気に対する抵抗力も弱くなってしまいました。
いわゆる「メタボでひ弱なイチゴ」にしちゃったわけです。
【先輩農家の教えは正しかった】
実は、イチゴ農家の先輩たちの間では、こんな教えがあります。
「たくさん肥料あげて大きくしすぎても意味ないよ。特に年内はコンパクトに育ててあげて。」
これ、よく言われてたんです。
でも正直、僕はこの意味があんまりわかってませんでした。
逆に、「寺本果樹園としては、特においしくなる冬(11月〜3月)にたくさん収穫したい!!」という欲がありました。
だから、
「コンパクト? いやいや、早く大きくなって!ジャンジャン収穫させて!!」
と焦って、肥料をドカンとあげてしまいました。
その結果が、カビ大発生です😭
カビにかかったイチゴの実や花は、他のイチゴに移らないように全部取り除かないといけません。
つまり、収穫量を増やそうとして肥料をやったのに、結局カビて捨てなきゃいけなくて、イチゴが減ってしまったんです。
しかも、「カビたイチゴを探して撤去する」という余計な作業まで増えてしまって…。
本当に、なにひとついいことありませんでした。
「急がば回れ」「過ぎたるは及ばざるが如し」。
長年農家さんが積み上げてきた技術や教えには、ちゃんと理由があったんだなぁと、痛い目を見てやっと身に沁みました。
これからは欲をかかず、肥料をあげすぎず、コンパクトに筋肉質なイチゴを育てようと誓いました🫡
【現在は…】
ご安心ください!
早期に発見して、カビた葉っぱや実を取り除き、環境を整えたおかげで、今はカビはかなり落ち着きました👍
危機を乗り越えたイチゴたちは、今元気においしい実をつけてくれています!
ぜひ安心して食べてやってください🍓
というわけで、「イチゴを「元気」にしすぎたら、逆に「病気」にしてしまった…。」というお話でした!
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
今回の件で、「早く結果を出したい!」という焦りはロクな結果にならないなと痛感しました😂
「冬の間にたくさん売りたい!」という経営的な焦り(下心?)が、イチゴにとっては大迷惑だったわけです。
人間も一緒かもしれませんね。
栄養ドリンク飲みまくって無理やり元気にして仕事しても、結局体調崩して寝込んだら、トータルの仕事量は減っちゃう…みたいな。
つい先日僕も風邪をひいて、「でも仕事があるから!」と無理をしたところ、結局治るのに10日もかかっちゃったみたいな笑
「腹八分目」とか「コンパクトに」っていうのは、地味に見えるけど、長く健康に走り続けるための『最強の知恵』なのかもしれません。
10年前の全滅の時とは違って、今回はちゃんとリカバリーできたので、そこは成長したってことで!
(ポジティブに捉えないとやってられない🤣)
失敗を糧に、筋肉ムキムキのイチゴ作り頑張ります💪
というわけで、『メタボより細マッチョを目指そう』という僕の感想でした!
寒くなってきましたが、みなさんご自愛ください。
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