葉っぱ1枚か2枚か?その『判断』が100万円の差になるお話
2025/06/12
👆シャインマスカット予約受付中!
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾ありがとうございます!
「農家の朝は早い」とはよく言われますが、朝が苦手な僕にはとても辛いです。高校生の時から農家である親の手伝いだったり、農業大学での実習作業だったり、10年以上前から朝5時起き→農作業をしております。これだけやってもいまだに朝は辛くて、最近はもう6時起きになってます。今日は7時に起きてしまったので、明日からまた5時起き頑張ります。姉ちゃんは4時半に起きてます。
さて、今日は「シャインマスカットの『副梢(ふくしょう)管理』。いらない枝を切り落とす✂️」についてお話しさせてください。
現在寺本果樹園ではシャインマスカットを栽培しており、9月上旬くらいに収穫予定です。予約もできますが、去年の失敗を改善するために、時期指定・数量限定・先着順となっております。
詳しくは商品ページをご覧ください🙇♂️
そんなシャインマスカットですが、今はジベレリン処理を終えて『摘粒』(いらない粒を落とす)までの日々の管理として、『副梢(ふくしょう)管理』をしています。
副梢(ふくしょう)とは、葉っぱの付け根から出てくる枝葉のことです。家庭菜園をやっている方であれば、「わき芽」といえばなるほど!となるのではないでしょうか。
そんな副梢(ふくしょう)ですが、これを残しているとシャインマスカットの栄養が副梢(ふくしょう)にどんどん取られていって、肝心の実に栄養がいかなくなるので、適度に切り落とす必要があります。
ここで大事なのが、『適度に』切り落とすことです✂️
もし副梢を全く切らなければ、副梢が伸びて枝葉がモサモサに茂ってしまってしまいます。この副梢を根本からバッサリ切り落としてしまえば、めちゃくちゃスッキリして、風通しも良くなって光も通りやすくなります。
ですが、基本的にはこの副梢を葉っぱ1枚残しで切り落とします。
これは、副梢の葉っぱを活用してシャインマスカットの光合成を最大化するためです☀️🌱
そして寺本果樹園では、副梢を1枚ではなく『2枚』残して切り落としてます。
これは目的が2つあって、
①早く葉っぱを最大まで増やして(果樹農家的には「棚を埋める」と言います!)、光合成能力を最大まで高めたい
②近年の夏が暑すぎてシャインマスカットが日焼けしてしまうので、葉っぱで「傘」を作りたい
と言った感じです。
特に②が本当にやばくて、去年はガッツリと日焼けしてしまって真っ黄色なシャインマスカットになってしまいました。
(けど皆さんにガッツリ助けていただきました🙇♂️本当にありがとうございます!!)
ただこの2枚残しもデメリットはあって、
①『副梢の副梢(副梢からもまた副梢がでます😂)』を切り落とす手間が、1枚残しの倍かかる
②もし梅雨が長引いたり、冷夏であまり晴れなかったりした場合、シャインマスカットの実に光が当たらなくて糖度が低くなる
①は気合いでなんとかできますが、②は天気と相談なので本当に判断が難しいです。
シャインマスカットは、果実に太陽光があたれば糖度が上がりやすくなるという性質があります。
果実に太陽光を当てれば、糖度が上がりやすい反面日焼けをしやすくなります。逆もまた然りで、太陽光を当てなければ日焼けはしづらくなりますが糖度は上がりにくくなります。
このバランスを取るのが『副梢管理』で、「夏が厳しい!」と判断すれば今のまま2枚残しで、「梅雨がながい、、、」「夏なのに曇ってばっか、、、」となればすぐに1枚または完全に切り落とします。
この『副梢管理』。いらない枝葉を切り落とすという単純な作業ですが、実はシャインマスカットの果実品質を左右する大事なお仕事で、実はめっちゃ奥深い作業です😎
簡単そうに見える仕事も、めちゃくちゃ奥深い。
農業は、【職人技が光るかっこいい仕事】なんだぜ😎💪✨
というわけで、「シャインマスカットの『副梢(ふくしょう)管理』。いらない枝を切り落とす✂️」というお話しでした!
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
この副梢管理、作業自体は「枝葉を切り落とす」と単純ですが、「2枚残しか?1枚残しか?完全に切るか?」など判断が本当に難しいです。
実際去年は、8月10日時点で糖度が目標まで達してなかったので、その時に「2枚から1枚にしよう」と判断して実行しました。
結果、その後酷暑となり猛烈に晴れ、結果糖度は上がったけどガッツリ日焼けしました😭
こんな感じで、副梢管理、マジで奥深いです。葉っぱ1枚の判断ミスで100万くらいの損害になったります。やべー
あとちょっと関係ないですが、副梢管理はめちゃくちゃ体力使います。
普段の日常生活ではあまりない、「上を見上げながら」の作業になって、慣れてないと首と肩がめっちゃ痛くなります。あとなんか首がグーっとなって頭も痛くなります。
さらに地面が高いところがあれば普通に立ってると頭がブドウを超えてしまうので、腰を屈めて上を見上げるか、めっっっちゃ足を広げて上を見上げて副梢管理をします。
それを1日中なので、かなり体力使います。
シャインマスカットは高級品で、さながらお嬢様や上流階級の貴族のように華やかな
イメージですが、そんなお嬢様に仕上がるまでは『筋肉』と『体力』で育てています。
「優雅に水面を揺蕩う白鳥も、水面下でめっちゃバタ足で泳いでる」的なやつ、、、
農業は、やっぱり【筋肉と体力な泥臭い仕事】🦢けどかっこいいよ!
というわけで、『奥深い副梢管理は、結局筋肉と体力』という僕の感想でした!
天気が安定せず暑いのか寒いのかよくわかりませんが、みなさんご自愛ください。
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
シャインマスカットも予約受付中です!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾ありがとうございます!
「農家の朝は早い」とはよく言われますが、朝が苦手な僕にはとても辛いです。高校生の時から農家である親の手伝いだったり、農業大学での実習作業だったり、10年以上前から朝5時起き→農作業をしております。これだけやってもいまだに朝は辛くて、最近はもう6時起きになってます。今日は7時に起きてしまったので、明日からまた5時起き頑張ります。姉ちゃんは4時半に起きてます。
さて、今日は「シャインマスカットの『副梢(ふくしょう)管理』。いらない枝を切り落とす✂️」についてお話しさせてください。
現在寺本果樹園ではシャインマスカットを栽培しており、9月上旬くらいに収穫予定です。予約もできますが、去年の失敗を改善するために、時期指定・数量限定・先着順となっております。
詳しくは商品ページをご覧ください🙇♂️
そんなシャインマスカットですが、今はジベレリン処理を終えて『摘粒』(いらない粒を落とす)までの日々の管理として、『副梢(ふくしょう)管理』をしています。
副梢(ふくしょう)とは、葉っぱの付け根から出てくる枝葉のことです。家庭菜園をやっている方であれば、「わき芽」といえばなるほど!となるのではないでしょうか。
そんな副梢(ふくしょう)ですが、これを残しているとシャインマスカットの栄養が副梢(ふくしょう)にどんどん取られていって、肝心の実に栄養がいかなくなるので、適度に切り落とす必要があります。
ここで大事なのが、『適度に』切り落とすことです✂️
もし副梢を全く切らなければ、副梢が伸びて枝葉がモサモサに茂ってしまってしまいます。この副梢を根本からバッサリ切り落としてしまえば、めちゃくちゃスッキリして、風通しも良くなって光も通りやすくなります。
ですが、基本的にはこの副梢を葉っぱ1枚残しで切り落とします。
これは、副梢の葉っぱを活用してシャインマスカットの光合成を最大化するためです☀️🌱
そして寺本果樹園では、副梢を1枚ではなく『2枚』残して切り落としてます。
これは目的が2つあって、
①早く葉っぱを最大まで増やして(果樹農家的には「棚を埋める」と言います!)、光合成能力を最大まで高めたい
②近年の夏が暑すぎてシャインマスカットが日焼けしてしまうので、葉っぱで「傘」を作りたい
と言った感じです。
特に②が本当にやばくて、去年はガッツリと日焼けしてしまって真っ黄色なシャインマスカットになってしまいました。
(けど皆さんにガッツリ助けていただきました🙇♂️本当にありがとうございます!!)
ただこの2枚残しもデメリットはあって、
①『副梢の副梢(副梢からもまた副梢がでます😂)』を切り落とす手間が、1枚残しの倍かかる
②もし梅雨が長引いたり、冷夏であまり晴れなかったりした場合、シャインマスカットの実に光が当たらなくて糖度が低くなる
①は気合いでなんとかできますが、②は天気と相談なので本当に判断が難しいです。
シャインマスカットは、果実に太陽光があたれば糖度が上がりやすくなるという性質があります。
果実に太陽光を当てれば、糖度が上がりやすい反面日焼けをしやすくなります。逆もまた然りで、太陽光を当てなければ日焼けはしづらくなりますが糖度は上がりにくくなります。
このバランスを取るのが『副梢管理』で、「夏が厳しい!」と判断すれば今のまま2枚残しで、「梅雨がながい、、、」「夏なのに曇ってばっか、、、」となればすぐに1枚または完全に切り落とします。
この『副梢管理』。いらない枝葉を切り落とすという単純な作業ですが、実はシャインマスカットの果実品質を左右する大事なお仕事で、実はめっちゃ奥深い作業です😎
簡単そうに見える仕事も、めちゃくちゃ奥深い。
農業は、【職人技が光るかっこいい仕事】なんだぜ😎💪✨
というわけで、「シャインマスカットの『副梢(ふくしょう)管理』。いらない枝を切り落とす✂️」というお話しでした!
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ここからは関係のない『僕の雑談・感想』です。
この副梢管理、作業自体は「枝葉を切り落とす」と単純ですが、「2枚残しか?1枚残しか?完全に切るか?」など判断が本当に難しいです。
実際去年は、8月10日時点で糖度が目標まで達してなかったので、その時に「2枚から1枚にしよう」と判断して実行しました。
結果、その後酷暑となり猛烈に晴れ、結果糖度は上がったけどガッツリ日焼けしました😭
こんな感じで、副梢管理、マジで奥深いです。葉っぱ1枚の判断ミスで100万くらいの損害になったります。やべー
あとちょっと関係ないですが、副梢管理はめちゃくちゃ体力使います。
普段の日常生活ではあまりない、「上を見上げながら」の作業になって、慣れてないと首と肩がめっちゃ痛くなります。あとなんか首がグーっとなって頭も痛くなります。
さらに地面が高いところがあれば普通に立ってると頭がブドウを超えてしまうので、腰を屈めて上を見上げるか、めっっっちゃ足を広げて上を見上げて副梢管理をします。
それを1日中なので、かなり体力使います。
シャインマスカットは高級品で、さながらお嬢様や上流階級の貴族のように華やかな
イメージですが、そんなお嬢様に仕上がるまでは『筋肉』と『体力』で育てています。
「優雅に水面を揺蕩う白鳥も、水面下でめっちゃバタ足で泳いでる」的なやつ、、、
農業は、やっぱり【筋肉と体力な泥臭い仕事】🦢けどかっこいいよ!
というわけで、『奥深い副梢管理は、結局筋肉と体力』という僕の感想でした!
天気が安定せず暑いのか寒いのかよくわかりませんが、みなさんご自愛ください。
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