ネギの辛みは、なぜ人の心を掴むのか?
2025/06/06
「おいしい」=「幸福感」なのに、なぜ“辛み”や“刺激”のような“苦”を求めるのか?


「ネギが好きって、どんな人たちだろう?」
ふと、そう思って調べてみた。
…というのも、

白ネギの栽培に携わり売っている私自身が、

以前から気になっていたからだ。





薬味どころか、

ネギそのものを主役とした満足感と多様な楽しみ方。


山盛りにして、

目を潤ませながら

「これだよ、これ!」って頬張る姿。


どうしてそんなにネギに惹かれるのか?

 その奥に何があるのか?



最初は単なる興味だった。

でも調べているうちに、

だんだん違う景色が見えてきた。





だっておかしいでしょ。
「おいしい」って本来、

幸せな感覚のはずなのに。
ネギのあの辛みって、

涙が出たり、

鼻にツンときたり、

もはや**“痛み”に近い刺激**。





実は、

あのピリッとした辛みは**“痛覚”を刺激してる**んだよ。
ネギに含まれる硫化アリル。
それがワサビや唐辛子みたいに、

口腔や鼻腔に軽いストレスを与える。



でも、ここで面白い逆説がある。





▶ 脳はそのストレスを、「報酬系」で打ち消す。





つまり――
ピリッとくる → 「うまっ」 → スカッとする。
その一連の流れが、擬似的なカタルシスになってるんだ。



まるで、心の奥にたまっていた何かが、
ひと噛みで解放されていくような…。





そんな刺激を、

人はなぜわざわざ求めるのだろう?



生きるうえで、

必要不可欠なものじゃないはず。


でも、“あえて”それを欲しがる。
しかも産地にこだわり、

部位にこだわり、

食べ方にもこだわる――





それって結局、

“味”じゃなくて、“感覚”を追っているんだと思った。



感じたい。

揺さぶられたい。

刺激を感じたい!


「存在証明」みたいな?







そして思う。

ネギの辛みに惹かれる人は、
きっと“味”だけを求めているんじゃない。





刺激の奥に、感情を。
痛みの中に、実感を。




日常の曖昧さを突き破ってくれる、

何か確かなものを探してる。





「これだ」と思える一本に出会いたくて、
その一本に、自分の存在を重ねたくて――
人は、こだわるのではないだろうか?




最後までお読みいただき、

ありがとうございました。



思い付きでしたが、
AIを使って亡き主人と共演をしました。
あなたも大切な人との思い出を
大事にしてくださいね。
後悔のない関わり方をしてみてください。


なぜかと申しますと、
喪失感がないからです。
後ろ髪惹かれることなく

前に進めるからです。

この投稿をした生産者

静岡県 磐田市小島

後藤農園

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