陽だまりファームの投稿一覧



こんにちは。
陽だまりファームから、うれしいけれど少し切ないお知らせです。

今年も、小梅の収穫が始まりました。
昨年は天候不順の影響で小梅がほとんど実らず、梅のジュースを一切作ることができませんでした。
そして今年も…残念ながら豊作とは言えず、収穫量は限られています。

それでも、丁寧に育ててきた農薬不使用の小梅を、今年もひとつひとつ手作業で収穫し、
できるだけ多くの方に楽しんでいただけるよう、希少な梅ドリンクと梅シロップを製造中です。

体が喜ぶ、夏にぴったりの爽やかドリンク
私たちの梅ドリンクと梅シロップは、小梅の風味がぎゅっと詰まった、まさに自然の恵み。
暑い夏には、水や炭酸水で割っていただくだけで、疲れた体をすーっと癒してくれます。
クエン酸たっぷりで、熱中症対策や夏バテ予防にもおすすめですよ。

また、ヨーグルトにかけたり、かき氷のシロップとしても相性抜群。
キッチンでのアレンジも楽しい商品です。

農薬不使用の梅だからこそ、やさしい味わい
私たちの小梅は、農薬を一切使用せずに育てています。
自然のままの畑で、手間ひまを惜しまずに育てた梅は、皮がやわらかく香り高いのが特徴。
口に入れると、どこか懐かしい、やさしい味わいが広がります。

子どもから大人まで、安心して飲んでいただけるのが自慢です。

数量限定です。ご購入はお早めに
在庫はほとんどなく、今年製造する梅ドリンクと梅シロップも数量に限りがあります。
完売となり次第、次回の販売は来年の収穫までお待ちいただく形になります。

そのため、今年は「早めのご購入」をおすすめしております。

販売情報については、SNSやオンラインショップでも随時お知らせしてまいります。
自然のめぐみを大切にした、希少な梅ドリンク&梅シロップ、ぜひご賞味ください。


https://youtube.com/shorts/lWQkFcjxHO4
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5月下旬、みかんの花が静かにその役目を終え、枝先には小さな青い実が姿を現しはじめました。まだほんの数ミリほどの小さな命ですが、風に揺れるその姿に、私たち農家は何度でも心を打たれます。
毎年のことなのに、見つけた瞬間、つい顔がほころんでしまう――そんな大切な瞬間です。

みかん農家にとっては、ここからが本当の勝負どころ。収穫までは半年以上。毎日、畑に通っては木の状態を見守り、必要な手入れを重ねていきます。自然が相手の農業では、思い通りにならないことの方が多いものです。日差しが強すぎれば果皮が日焼けし、雨が続けば病気のリスクが高まります。風の強い日には、枝が折れたり、せっかく実った果実が落ちてしまうこともあります。

それでも、私たちはこの仕事が好きです。

草を刈り、病害虫の兆候を探し、枝を間引いて風通しを良くする。地味で地道な作業ばかりですが、その積み重ねがやがて一玉のみかんの味に変わっていくと信じています。私たちの農園では、有機肥料100%にこだわっています。土を育てるところから始まり、木が本来持つ力を信じて、余分な手は加えず、必要なときにだけしっかりと支えてやる。そんな自然のリズムに寄り添う栽培を心がけています。

もちろん、すべてが思い通りにいくわけではありません。台風が近づけば不安で眠れない夜を過ごすこともありますし、猛暑が続けば水の管理に頭を悩ませます。でも、「美味しかった」「また食べたい」――そんなお客様の一言が、何よりも励みになります。

農業は、結果が出るまでに時間がかかる仕事です。いま目の前にある小さな実が、皆さんの手に届くのはまだまだ先のこと。でも、だからこそ、その一粒に込められる想いは深く、強いのだと思います。一本一本の木に話しかけるような気持ちで、毎日畑に立っています。「今年もどうか、無事に実ってほしい」と願いながら。

農業は決して楽な仕事ではありません。でも、この仕事には、人の心を動かす力があります。自然と向き合い、みかんの木と対話しながら、私たちは今日も畑に立ちます。皆さんの食卓に、笑顔とともに届くように。小さなみかんの実と一緒に、私たちの挑戦も、また静かに始まっています。
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みかんの花が咲き始めました|春から始まる、実りへの第一歩
静岡県三ヶ日町、陽だまりファームでは、いまみかんの花が咲き始めています。
真っ白な花びらが枝先にぽつぽつと開き始め、畑一面にほんのり甘くやさしい香りが漂っています。この香りに包まれると、「今年も始まったな」と心が引き締まるのです。

この小さな花の一つひとつが、やがて青く小さな実になり、秋から冬にかけての収穫を経て、あのまるくて甘い三ヶ日みかんになります。けれど、実がなるまでは簡単ではありません。花が咲いた今が、実は農家にとってのスタートライン。これからの季節は、摘果や病害虫の防除、雑草管理、台風への備えなど、地道で大切な作業が続きます。

私たち陽だまりファームでは、「想いの語れる農産物を作り、働く人が笑顔となる持続的農業」を掲げ、一本一本の木と向き合いながら、みかん作りに取り組んでいます。見えないところにこそ手間をかけること。それが、味わったときに「おいしい」と言ってもらえるみかんにつながると信じています。

みかんの花は、香りも特別です。柑橘の花の中でもとくにやわらかく上品な香りで、「香りの女王」と呼ばれることもあります。この時期の畑では、花の香りに誘われてミツバチが元気に飛び回る姿も見られます。花粉を運ぶことで自然と実がつく――そんな自然の営みに、毎年のことながら胸を打たれます。

ちなみに、枝に咲いたすべての花がそのまま実になるわけではありません。自然に落ちるものもあれば、人の手で間引くものもあります。残された果実には、その分だけ栄養と太陽の恵みが注がれ、濃厚な味わいに育っていくのです。

三ヶ日みかんは、日照時間の長い土地と水はけのよい傾斜地、そして浜名湖から吹く風のおかげで、甘さと酸味のバランスが抜群。陽だまりファームでは、JGAP認証を取得し、安心・安全にも配慮した栽培を続けています。さらに近年は、みかんジュースやシロップ漬けといった加工品づくりにも力を入れ、6次産業化にも取り組んでいます。

春に咲いた花が、秋には実を結び、冬に皆さんの食卓へ。
その一連の流れの始まりが、まさにいま。
一年の営みを想像しながら、満開の花を見つめるこの季節が、私たちはとても好きです。
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こんにちは、陽だまりファームの高橋です。
農業を仕事にしている皆さん、「この先どう経営を続けていこうか」「人材育成ってどうすれば?」「もっと売上を伸ばしたい!」――そんな悩み、ありませんか?
実は、浜松市主催の【農業経営塾】が、まさにそういった農業者のための学びの場なんです。
ただいま第6期生の募集がスタートしています!
■ 農業経営塾ってなに?
浜松市が力を入れている農業者育成プロジェクトで、
・会計やマーケティングの基礎
・リーダーシップと人材育成
・ビジネスモデルの構築
・経営者としての思考法
など、実践的な内容を体系的に学べる全10回の講座です。
毎年、地元で本気の農業に取り組む仲間たちが集い、学び合いながら経営のヒントを掴んでいます。
■ 今年は、私も講師として登壇します!
ありがたいことに、今年は私も「経営実践者の成功・失敗事例」パートの講師として参加させていただきます。
輸出や6次産業化、スタッフの採用や定着、そしてSNSやネット販売による販路拡大など、
実際に私が現場で経験してきたリアルな話を包み隠さずお伝えする予定です。
もちろん、成功だけでなく失敗談も赤裸々に(笑)。
「農業は現場が全て」と思っていた私が、考え方を変え、経営者としてどう動いてきたのか――
そんな視点が、きっと参加者の皆さんにも役立つはずです。
■ こんな方におすすめ!
• 経営をもっと仕組み化したい
• 後継者として自信をつけたい
• 農業を“仕事”として伸ばしたい
• 同じ想いを持つ仲間とつながりたい
■ 詳細・お申込みはコチラ
👉 浜松市 農業経営塾公式ページ
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/nousei/portal/noukeieijuku.html
• 募集締切:2025年5月12日(月)
• 対象:浜松市在住・市内で営農中の農業者または後継者・従業員等
• 定員:15名
• 年間受講料:10,000円
私自身もこの場を通して、皆さんと出会えるのをとても楽しみにしています。
一緒に、これからの農業をもっと面白くしていきましょう!
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偶然が生んだ奇跡の果実──温州みかんのルーツと進化の物語
私たちが日常的に口にする「温州みかん」。その代表格である「青島みかん」や、さらに進化した「せとか」など、多くの柑橘品種のルーツをたどると、実は“偶然”に行き着きます。

温州みかんは「自然のいたずら」から生まれた⁉
温州みかんは、日本でもっとも多く栽培されている柑橘類。その起源は、なんと自然交雑から生まれた突然変異。偶然の組み合わせでできたこの果実が、鹿児島県で発見されたことが、品種改良の歴史の幕開けとなりました。

種ができにくい性質を持ち、食べやすさでも親しまれる温州みかんですが、交配には特殊な技術が必要。というのも、温州みかん自体は花粉をほとんど出さないため、交配する際には“花粉を出す”他の品種と組み合わせなければならないのです。

静岡発祥「青島みかん」もまた、偶然の出会いから
温州みかんの一系統である**「青島みかん」も、もとは枝変わり(枝だけが突然変異した状態)から誕生した品種。静岡県内の園地で偶然見つかり、選抜と育成を重ねていく中で、「甘くて大きい」みかんの代名詞**となりました。今や全国的にも有名なブランド品種です。

技術の進化が生んだハイブリッド「せとか」
一方、近年注目を集める**「せとか」は、人工交配の結晶。
「清見」×「アンコール」×「マーコット」という3つの品種を掛け合わせたハイブリッド**で、芳醇な香りと濃厚な甘さが特徴です。人工交配の技術があってこそ誕生した、まさに“人の手による奇跡の果実”とも言えるでしょう。

柑橘の未来は、偶然と必然の掛け算
偶然の中から選び抜かれ、人の技で磨かれてきた柑橘たち。その一粒一粒には、自然の神秘と人の情熱が込められています。
何気なく手に取るみかんの裏側に、こんなストーリーがあることを知れば、味わいもまた一層深まるのではないでしょうか。
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この投稿をした生産者

静岡県 浜松市浜名区三ヶ日町

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