ちりめん網元は一般的な漁師とは違い加工までが仕事。
男が沖で命がけで獲り、女は丘で暑い寒い言わず、寸暇を惜しんでいいものに仕上げる。
この連携がいいちりめんづくりには必須なのです。
それを幼いころから見てきてこの仕事に就きたいと言いたいのですが…。
両親はしっかり勉強して来い!と高等専門学校に出してくれ、もっと勉強したいといえば大学にも行かせてくれました。
おかげさまで、体験したことのない業界に就職。大都市で頑張ってそれを生かして新規創業のコンサル会社にも勤務しました。
結婚を機に忽然と、人のことよりも自分の一番大切なもの自信を持っているものを伝えたい、届けたいと実家に戻りました。
2児の子育てをしながら、ちりめんを伝え届けることを行なっています。
ここ数年は海藻の商品化にも力を入れてひじき、アカモクも製造しています。
私のモットーは、「食卓に笑顔を」という会社のモットーとは他に、ほかにできない価値を作り出すことです。
ちりめん漁に従事する船は4艘
指揮船は常に全体の安全の監視、漁場の選定、全体を見て動かします。
ちりめん漁は漁労船2艘で漁をします。
ちりめんに特化した長い網を使用し、他の魚が獲れない分、海に優しく、小さくデリケートなちりめんも大きな魚に
押しつぶされることなくおいしいものが水揚げされます
。
他の二艘は
鮮度のいいうちに水揚げたらその都度、加工場に直行する運搬船1艘。
潮の満ち引きがある瀬戸内は加工場に船をつけるのが困難。
鮮度のためスピード勝負なので化工場の沖のいかだから専用ホースですぐ水揚げします。ホース内を1分足らずで加工場に
中には80代の高齢者から20代の脱サラスタッフなど、年齢、経験にこだわるのではなく、やる気!!があることが石野水産の条件。
スタッフの力を借りつつ、足りない部分を補いながら社長が束ね、おいしいもの漁獲しています。
ちりめんの加工は茹でて乾かすだけ、混ぜ物がない分素材を
どう生かすかがおいしさの肝!
鮮度のいいちりめんは100度に沸騰した釜にすぐに入るのですが
ちりめんの大きさなどを見つつ、ゆで時間を調節します。
ちりめんは小さいですが釜には2トンの海水一匹ずつ芯からゆで上げるので、しっかりと火が入り生臭さが飛びます。
釜茹することで甘み、うまみが逃げません。
乾燥は2段階です。
1段階目は菌の繁殖防ぐため自動化。2段階目の乾燥は人の目が届きしっかり保存ができ、なおかつ硬すぎない絶妙なものとなります。
海の恵みをいただくお仕事であり、海の美しさを守るには山
代々伝わる段々畑で農作業もしています。
石垣の段々畑でできる農作物は石垣の暖かさと潮風、海からの光でおいしさも詰まったおいしい作物ができます
またパッケージも無駄に小分けせずにというのが理想ですが
量販店さんへの卸は小袋を使ったり、少人数のご家族、ギルにしたい方いろいろな要望がありますので小袋も使用してますが
徐々にサトウキビのかすから作った、エコ素材に切り替えをすすめています。
冷凍、冷蔵品が多いですが、冷凍、冷蔵で届く旨を運送会社に確認し発泡スチロール、保冷材など不要なものは排除
事故防止に、プチプチでくるみ段ボールに入れてお届けしています。
用途によってはギフト用の紙箱に入れます。
魚を、海藻を取って届けるだけでなく、
せっかくの限られた恵み他にない工夫、加工、手間暇でお取り寄せする
価値のある品としています。