ここ数ヶ月、福岡県からわたしの自然栽培の田んぼを見に来られる方がいらっしゃいます。
今はお父さまが米づくりをされていますが、「自分の家族が食べる分くらいは、自然栽培のお米を育てたい」と、やさしい笑顔でお話しくださいました。
その姿に、未来への希望を感じます。

ただ、ブロックローテーションの仕組みで減反をされているとのこと。
けれど、現在の農林水産大臣・小泉氏は米の増産に前向きな姿勢を示されていますので、減反がなくなる日もそう遠くないかもしれません。
そうなれば、意欲を持った農家さんがますます増えていくことでしょう。

もし災害や有事があれば、輸入に頼る日本は食料不足に陥る危険があります。
だからこそ、いまから国産の食べ物を育て、守っていくことが大切なのだと思います。

人は苦しい出来事に直面して、初めて気づくことが多いもの。
けれど、こうして自然栽培に関心を持ち、実際に足を運んでくださる方がいることは、すでに小さな希望の芽が育っている証拠です。

その芽が大きな木となり、やがて多くの人に「安心できる食べ物」として実を結んでいくように、今日も感謝を込めて田んぼに立ち続けたいと思います。

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