シャインマスカットの『常識』を疑った方がいいかもしれない
2025/10/07
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園の寺本直人です🧑🌾いつもありがとうございます!
今年のシャインマスカットも無事終わりが見えてきてホッとしてます。終わりが見えるとは言っても10月いっぱいまではやるのでよろしくお願いします!
さて、今日は「シャインマスカットの『常識』を疑った方がいいかもしれない」についてお話しさせてください。
【シャインマスカット販売中!】
ちょっと本題の前にお知らせさせて下さい。
現在シャインマスカットの収穫の真っ只中!!もちろん販売もしております👍
よろしくお願いします!
【近年の天気は、シャインマスカット農家にとってベリーハード】
題名の通りです。近年の天気、とりわけ夏の強日射は、シャインマスカット農家にとってベリーハードです。
前のブログ記事では、「今のところ天気やばいですが、多分うちは大丈夫です😁」みたいなこと言ってた気がしますが、いざ収穫期を迎えてみると意見が180°変わりました🤣
前回の記事でお話しした「香り」について、実は香りのメカニズムについて分かったのはつい最近のことで、「この天気だったら糖度ガンガン上がるからいけるっしょ!」と楽観的に考えてました。
いざ蓋を開けてみたら、「糖度はあるけど、香りがいまいち」という感じでした💦
だからといって、去年みたいな管理をしてしまったら日焼けまみれになってしまう…。
「あれ?実は八方塞がり??」
近年の天気は、シャインマスカット農家にとってベリーハードです。
【常識を疑う。正確には、「お客さんの望むものを再考する」。】
ただ、昔から思ってたことがあるんです。
「黄色くなってしまうと、味は良くなるけど見た目が悪くなって価値が下がる。どうしてよりおいしくなるのに価値が下がるんだろう?おいしさが1番の価値ではないのか…?」
もちろん見た目も超大事です。
「見た目至上主義、味は二の次」の現状になんで??って思ってます。
見た目がどうでもいいというわけではないですよ!!(虫食いだらけでも美味しかったらオッケー👌とか極端なのはダメです🙅)
ただ、今の農業の市場では間違いなく『見た目>味』になってるなと思います。
そしてこの『見た目>味』という数式は、農業の常識かと思います。
けど、普段僕たちのことを良くしてくださってるお客さんは、『直接やりとりしてお届けする人』であって、この『農業の市場』では無いんですよね。
直接畑に来て買ってくれたり、オンラインを通じて買ってくれたり、道の駅や地元の産直市で買ってくれたりする人であって、『農業の業界という市場』では無いんですよね。
だったらこの『見た目>味』という数式は、実は僕にとっては違うんじゃないか?
常識と思ってたこの数式を疑うべきじゃないか?と思ってます。
具体的には、
・シャインマスカットの色は、綺麗なマスカットグリーンであるべき。
・シャインマスカットの最高の形とは、粒が隙間なく詰まっていて、シャインマスカット上部までしっかりと粒があること。そして、常にこの最高の形を目指すべき。
・シャインマスカットのカスリ症や黄変(過熟や日焼けなど)は、あってはならない。発生した場合、見た目の価値を損なうので、規格を落とすべき(=価格を落とすべき)。
・カスリ症や黄変の方が糖度が高くおいしくなる傾向だとしても、見た目のいいシャインマスカットよりは価値を下げるべき。
ざっとこんな感じです。
すこし表現を強めにしてます。不快に思われた方はごめんなさい。
上記のような、これまで僕が思ってた常識は、『農業の市場』に対する常識だったんですよね。
でも普段よくしてくださる地元のおっちゃんやお母さんや子どもたち、オンラインで買ってくれる皆さんにもこの常識を当てはめるべきかと問われたら、多分違う気がしてます。
「ちょっと黄色い方がおいしいんでしょ!」
「カスリ?おいしかったらええよ👍」
直接買ってくださるお客さんからは、よくこんなことを言われます。
こう言ってくれるみなさんに、『見た目>味』という数式が当てはまると思いません。
ここでもう一度しっかり考えるべきは、【「お客さんの望むものとは何か?」を再考すること】です。
『美味しいものを食べたい、美味しいものを大切な人とシェアしたい』というお客さんには、ちょっと黄色かったりカスリが出てても美味しいものをお渡しする方が良さそうです。
『進物用やギフトにしたい』というお客さん』には、綺麗な見た目で且つしっかりと美味しいものをお渡しする方が良さそうです。
『農業の常識』を第一に考えて農作業や管理をするのではなく、『お客さんが望むもの』を第一に考えて農作業や管理をするべきなんじゃないかと思うようになりました。
そう考えると、「意地でも日焼けさせない」と思ってシャインマスカットを作ってましたが、「ちょっとだけ黄色に日焼けさせて、見た目よりも味を求めてるお客さんにお渡ししよう」という考えでシャインマスカットを作るのもありなんじゃ無いかなと思ってます。
そして、「日焼けもありなんじゃないか?」と考えるようになると、ベリーハードな環境も、逆手にとって新たな価値に変えられるんじゃないか?と考えられます。
結局は考え方次第でしたね!
これからも、「求めるべきは『芸術品のような美しさと、感動するようなおいしさ』」という姿勢で栽培をしていきますが、あくまでこの考えは【『姿勢』であって『常識』ではない】ということを肝に銘じていきたいと思います🙌
話が長くなってしまいました…。
もうこんな時間。今日は寝不足確定です🥱
というわけで、「シャインマスカットの『常識』を疑った方がいいかもしれない」というお話でした!
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ここまで読んでいただきありがとうございます!
おもしろかった!という方は、ぜひ「いいね」を👍
コメントいただけますと、すごく嬉しいしめちゃくちゃやる気が出ます💪
フォローもぜひお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました👩🌾🧑🌾
今年のシャインマスカットも無事終わりが見えてきてホッとしてます。終わりが見えるとは言っても10月いっぱいまではやるのでよろしくお願いします!
さて、今日は「シャインマスカットの『常識』を疑った方がいいかもしれない」についてお話しさせてください。
【シャインマスカット販売中!】
ちょっと本題の前にお知らせさせて下さい。
現在シャインマスカットの収穫の真っ只中!!もちろん販売もしております👍
よろしくお願いします!
【近年の天気は、シャインマスカット農家にとってベリーハード】
題名の通りです。近年の天気、とりわけ夏の強日射は、シャインマスカット農家にとってベリーハードです。
前のブログ記事では、「今のところ天気やばいですが、多分うちは大丈夫です😁」みたいなこと言ってた気がしますが、いざ収穫期を迎えてみると意見が180°変わりました🤣
前回の記事でお話しした「香り」について、実は香りのメカニズムについて分かったのはつい最近のことで、「この天気だったら糖度ガンガン上がるからいけるっしょ!」と楽観的に考えてました。
いざ蓋を開けてみたら、「糖度はあるけど、香りがいまいち」という感じでした💦
だからといって、去年みたいな管理をしてしまったら日焼けまみれになってしまう…。
「あれ?実は八方塞がり??」
近年の天気は、シャインマスカット農家にとってベリーハードです。
【常識を疑う。正確には、「お客さんの望むものを再考する」。】
ただ、昔から思ってたことがあるんです。
「黄色くなってしまうと、味は良くなるけど見た目が悪くなって価値が下がる。どうしてよりおいしくなるのに価値が下がるんだろう?おいしさが1番の価値ではないのか…?」
もちろん見た目も超大事です。
「見た目至上主義、味は二の次」の現状になんで??って思ってます。
見た目がどうでもいいというわけではないですよ!!(虫食いだらけでも美味しかったらオッケー👌とか極端なのはダメです🙅)
ただ、今の農業の市場では間違いなく『見た目>味』になってるなと思います。
そしてこの『見た目>味』という数式は、農業の常識かと思います。
けど、普段僕たちのことを良くしてくださってるお客さんは、『直接やりとりしてお届けする人』であって、この『農業の市場』では無いんですよね。
直接畑に来て買ってくれたり、オンラインを通じて買ってくれたり、道の駅や地元の産直市で買ってくれたりする人であって、『農業の業界という市場』では無いんですよね。
だったらこの『見た目>味』という数式は、実は僕にとっては違うんじゃないか?
常識と思ってたこの数式を疑うべきじゃないか?と思ってます。
具体的には、
・シャインマスカットの色は、綺麗なマスカットグリーンであるべき。
・シャインマスカットの最高の形とは、粒が隙間なく詰まっていて、シャインマスカット上部までしっかりと粒があること。そして、常にこの最高の形を目指すべき。
・シャインマスカットのカスリ症や黄変(過熟や日焼けなど)は、あってはならない。発生した場合、見た目の価値を損なうので、規格を落とすべき(=価格を落とすべき)。
・カスリ症や黄変の方が糖度が高くおいしくなる傾向だとしても、見た目のいいシャインマスカットよりは価値を下げるべき。
ざっとこんな感じです。
すこし表現を強めにしてます。不快に思われた方はごめんなさい。
上記のような、これまで僕が思ってた常識は、『農業の市場』に対する常識だったんですよね。
でも普段よくしてくださる地元のおっちゃんやお母さんや子どもたち、オンラインで買ってくれる皆さんにもこの常識を当てはめるべきかと問われたら、多分違う気がしてます。
「ちょっと黄色い方がおいしいんでしょ!」
「カスリ?おいしかったらええよ👍」
直接買ってくださるお客さんからは、よくこんなことを言われます。
こう言ってくれるみなさんに、『見た目>味』という数式が当てはまると思いません。
ここでもう一度しっかり考えるべきは、【「お客さんの望むものとは何か?」を再考すること】です。
『美味しいものを食べたい、美味しいものを大切な人とシェアしたい』というお客さんには、ちょっと黄色かったりカスリが出てても美味しいものをお渡しする方が良さそうです。
『進物用やギフトにしたい』というお客さん』には、綺麗な見た目で且つしっかりと美味しいものをお渡しする方が良さそうです。
『農業の常識』を第一に考えて農作業や管理をするのではなく、『お客さんが望むもの』を第一に考えて農作業や管理をするべきなんじゃないかと思うようになりました。
そう考えると、「意地でも日焼けさせない」と思ってシャインマスカットを作ってましたが、「ちょっとだけ黄色に日焼けさせて、見た目よりも味を求めてるお客さんにお渡ししよう」という考えでシャインマスカットを作るのもありなんじゃ無いかなと思ってます。
そして、「日焼けもありなんじゃないか?」と考えるようになると、ベリーハードな環境も、逆手にとって新たな価値に変えられるんじゃないか?と考えられます。
結局は考え方次第でしたね!
これからも、「求めるべきは『芸術品のような美しさと、感動するようなおいしさ』」という姿勢で栽培をしていきますが、あくまでこの考えは【『姿勢』であって『常識』ではない】ということを肝に銘じていきたいと思います🙌
話が長くなってしまいました…。
もうこんな時間。今日は寝不足確定です🥱
というわけで、「シャインマスカットの『常識』を疑った方がいいかもしれない」というお話でした!
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