摘粒(てきりゅう)。シャインマスカットの『価値』を決める、1番大事なお仕事
2025/06/17
お世話になります、島根県邑南町(おおなんちょう)の寺本果樹園・寺本直人です🧑‍🌾ありがとうございます!

2025年6月17日、突然暑くなりました。梅雨の中晴れでカッと晴れて、余裕で30℃超え。
なんとか早起きして、昼はなるべく外に出ずおうちで涼んでます☀️

さて今日は、「摘粒(てきりゅう)。シャインマスカットの『価値』を決める、1番大事なお仕事」についてお話しさせてください。



🍇【ご予約状況について】

寺本果樹園では、9/10〜お届けのシャインマスカットのご予約を承っています!
今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。

現在のご予約状況
・9/10:残り4件
・9/11:残り23件
・9/12:残り21件

・9/13〜9/20:coming soon

今年は【時期指定・数量限定・先着順】でご予約受付中です。



✂️【摘粒(てきりゅう)とは?】

摘粒とは、“粒を摘みとる作業”。つまり、いらない粒を落とす作業です。

この摘粒で、シャインマスカットの形が決まり、美しさが決まり、価値が決まる。
それくらい、重要な仕事です。

目指すのは、
👉「粒と粒の隙間がなく、形が整った、綺麗な房」
そのために、“必要な粒”を残し、“いらない粒”を落としていきます。



❓【どんな粒を落とすの?】

ここで疑問。「いらない粒」ってどんな粒なのか?

実はこれ、僕にはわかりません!!

寺本果樹園でこの摘粒ができるのは、姉ちゃん(寺本秋穂)だけです。
弟・直人には、できません❌

姉ちゃんにやり方を聞いても「なんとなく」と返ってきて、もうお手上げです🙌



🔍【唯一のヒント:いらない粒の種類】

言語化できるとしたら、この3つ:
①飛び出し果(飛び出してる粒)
②下向き果(下に向いた粒)
③傷ついた粒(虫や処理ミスによる傷)

この辺は比較的わかりやすい。
でも、難しいのはここからです。



🚫【なぜ僕にはできないのか?】

言語化されてても、摘粒がめちゃくちゃ難しい理由――
それは、【ぶどうの未来の形が見えない】からです。

例えば:
•傷ついた粒は今わかるから簡単に落とせる
•でも「飛び出すかも」「下から抜け出せるかも」みたいな粒は未来予測が必要
摘粒しながら、頭の中ではこんなことを考えてます:

「ここの空間はこの粒で埋めて、飛び出し果は形が悪くなるから落として…空いたとこにはあの粒を置いて…」

これ、空間把握能力 × 未来予測 × 配置センスの塊なんです。
だから、できない。僕はできない。姉ちゃんしかできない。



🙆‍♀️【姉ちゃんの技術】

姉ちゃんは、このめちゃくちゃ難しい摘粒を、1房30秒くらいでこなします。
僕は何分もかかるし、どうしても形が崩れてしまう。

さらにすごいのは、「これ綺麗になる?」っていうぐちゃぐちゃな房も、
姉ちゃんの手にかかれば綺麗に整うこと。

まるで、彫刻家が石から形を掘り出すような感覚。
ぶどう農家は“芸術家”だと本気で思ってます。



😓【僕がやってみた結果】

僕も何度か挑戦してみました。
でも1時間経っても「何がいらないのか」すら判断できず、
スピードも遅くて、「作業効率的に迷惑かけてるな…」と泣きそうになりました🥲

もう無理だと、完全に諦めてます。



🎨【摘粒は芸術】

どの房も、形が違う。バランスも、粒の位置も、毎回違う。

それでも姉ちゃんは、「美しい房」に仕上げてくる。

だから、僕は心から思ってます。
ぶどう農家は“芸術家”。摘粒は“デザイン”。房は“作品”です。



🙌【最後に】

摘粒は、ただの作業じゃない。
“価値をつくる”という意味で、ものすごく尊い仕事です。

そして僕にはできない。だからこそ、リスペクトしてます。
全国のぶどう農家さん、ほんとにすごいです。尊敬してます!



👍【読んでくれてありがとう!】

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!
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ありがとうございました👩‍🌾🧑‍🌾

この投稿をした生産者

島根県 邑智郡邑南町中野小原迫900

寺本果樹園

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