中田農園の投稿一覧

当地のみかん山のほとんどには、スプリンクラーが設置されており、夏場の潅水に使用しています。
その水は、先の西日本豪雨で甚大な被害をもたらした原因のひとつに上げられる野村ダムからのものです。
みかん山は、文字どおり山にありますが、その山のてっぺんまで水は来ています。野村ダムと当地の高低差による水圧を利用して通水されています。南予用水と言います。野村ダムとは直線距離でも20㎞以上離れていますが、水は届きます。途中、ポンプで圧力をかけてはいません。不思議な感じです。
今も昔もこれからも、水は高いところから低いところに流れるのです。自然の力とそれを利用した先人の頭脳に感謝です。

四国地方も梅雨明けしました。いわゆるカラ梅雨です。
夏場の水不足が心配されます。ミカン農家は、これから水やり作業が発生します。台風によるまとまった雨が必要ですが、風と豪雨は要りません。
ところで、東京では電力不足が言われています。まだ、四国電力管内では心配は要りません。
節電協力や節電ポイント付与とか言っていますが、肝心な供給をどうするのか、つまり原発や火力発電所の稼働については、投票が近いためタブー視され、各政党はもとよりTVでも取り上げません。「原発再稼働」の一言で落選するのでしょうから。でもそこまで国民は馬鹿じゃないと思いますが。
コンセントを抜くより、EVを推進するより、太陽光を推進するより、もっと根本から議論すべきではないのでしょうか。
百姓が騒いでも仕方ないのですが・・・。

特別栽培農産物とは、特に定義はありませんが、後述する慣行栽培の概ね50％以下に化学肥料や農薬を抑えた栽培方法で栽培された農産物を言います。農水省のガイドラインに基づき、各地方自治自体が天候等を考慮して基準は決めます。
慣行栽培とは、普段から行っている栽培方法で、国やＪＡ等から指導されて肥料や農薬等を基準どおり使用して栽培する方法です。言わば、昔からの栽培方法です。
一方、有機農法とは、有機農業推進法に基づいて栽培する農法です。化学合成肥料や遺伝子組み換え技術を採用せず、環境負荷をできる限り抑えた栽培方法です。
個人の意見ですが、環境負荷は、慣行＞特別＞有機となり、栽培の難しさは有機＞特別＞慣行の順になると思います。
先日呟いた、天然物と養殖物を比べた際の間違った判断と同じような気がします。
マスコミが本当に意味を知って報道しているのか疑問です。
考え方が早く改められればいいと思います。
報道の仕方には一次産業従事者は少し納得がいきません。
当農園のミニトマト「姫ほのか」は、特別栽培農産物です。

今日、今年初めてのセミの声を聞きました。
四国地方も梅雨明け間近の様子。
ですが、ウグイスもまだ鳴いています。
セミとウグイス、どちらが早いの遅いの？
暑苦しいセミの声と春のようなウグイスの声、季節感をどれにすればいいのでしょうか？

「相葉まなぶ」では、トマトの甘みを増すには、ストレスを与えるのがいいと伝えていましたが、一般的な栽培方法ではないと思います。
現在の栽培方法では、水分管理と栄養管理によって甘さは決まると思います。水分を控えれば甘さは増すのは当たり前です。ただし、皮が固くなります。
ノーストレスで栽培するのが一番です。
「姫ほのか」出品中です。ぜひ、ご賞味ください。