農家直売 鴨のお肉屋さん 加藤貴也の投稿一覧

私たち最上鴨の飼育は、「鴨にとって本当に快適な環境とは何か?」という問いから始まりました。かつては、自然に近い屋外での放し飼いが理想だと信じていましたが、現実は違いました。

屋外で飼った鴨たちは、常に警戒し、夜も落ち着いて眠れず、次第に体調を崩していきました。鳥インフルエンザの感染リスクや、濡れた地面による足の病気、わずかな音や光によるストレスなど、人が“自然で良い”と思っていた環境が、家禽である鴨たちにとっては過酷だったのです。

野生の鴨は雨にも強く、敏捷に飛び回れるよう進化してきましたが、私たちが育てる最上鴨(チェリバレー種)は、食用に改良された“別の生き物”。その特性に合わせた環境設計こそが、本来あるべき姿だと気づかされました。

だからこそ、私たちの鴨舎は平飼いで、鴨が自由に動ける空間を確保しつつ、静かな音環境、柔らかい床、新鮮な水、そして適切な照明を整えています。

さらに「腸を育てて、鴨を育てる」という理念のもと、黒麹や米ぬか、牡蠣殻などを配合した特製の飼料で、免疫と肉質を高めています。

もちろん、現在の鴨舎にも課題はあります。防疫優先の構造ゆえに自然光が入りにくく、これからは光と安全性を両立させた鴨舎設計に取り組みます。

効率よりも、鴨が穏やかに過ごすこと。その“鴨らしさ”を尊重することが、最終的には美味しさや栄養価へとつながっていく──そんな思いで、私たちは日々の飼育に向き合っています。
コメント(0)
チェリバレー種の鴨肉は、現代人にとって非常に価値の高い食材です。オレイン酸をはじめとした良質な不飽和脂肪酸を多く含み、血管や腸内環境の健康維持に役立つだけでなく、美容面でも注目されている成分が豊富に含まれています。

ビタミンB1・B2、A・E・K・Dなどをバランスよく含み、特にビタミンDは鶏肉にはほとんど含まれず、現代人に不足しがちな栄養素を自然に補うことができます。ビタミンEやオレイン酸は抗酸化作用が高く、細胞の老化を防ぎ、肌のハリやツヤを保つ働きがあることから、美容と健康を意識する方にもおすすめの成分です。

さらに、鉄分(2.7mg/100g)や銅を豊富に含み、吸収率の高いヘム鉄の形で摂れるのも大きな利点。赤身肉に近い栄養バランスで、貧血予防やエネルギー代謝のサポートにも貢献します。

脂質はやや多めですが、全体の約65%が不飽和脂肪酸で、その質の高さが特徴です。また、調理方法によってカロリーや脂質はコントロール可能で、皮を除いたり、グリルやスチーム調理を活用すればヘルシーに楽しむことができます。味わい深さと健康的な要素を兼ね備えた万能な食材です。

2024年からは「腸活」に注目し、黒麹・オリゴ糖・籾殻付き飼料米・軟質多孔性古代海洋腐植質などを飼料に取り入れ、腸内環境の改善と栄養吸収の向上に取り組んできました。その結果、脂の融点が下がり、口どけと旨味が格段にアップ。健康にも美味しさにもこだわる最上鴨の進化を、ぜひご体感ください。
コメント(0)
コメント(0)
コメント(0)
コメント(0)

この投稿をした生産者