サップグリーン農場の投稿一覧

今シーズンも残念ながら鳥インフルエンザが各地で感染拡大しています。
私たちサップグリーン農場も鶏がいるエリアや鶏舎などを『衛生管理区域』と定めて、その中にウィルスを持ち込まない、持ち込ませない対処を徹底しています。

いろんなところでお伝えしておりますが、自然養鶏というものは人が鶏を飼う時点で自然ではないということが言えますよね。つまり人工的な自然による養鶏なのか、自然に近い形での養鶏なのか、実際のところは農場のやり方によって大きく違いがあると思っています。
平飼いスタイルで、1羽あたりの飼養面積が広ければそれだけで「平飼い」と認められているけど、安価な配合飼料を食べていていいのか、とか。
もちろんビジネスとして循環させないといけない現実はあるんですが、消費者として見えない部分がたくさんあると思いませんか?

鳥インフルエンザもうちには関係ないという養鶏場もたくさんあるように思っています。残念ながら平飼いや放し飼いによる自然養鶏スタイルを行なっている農場ほど、しっかりとした対策はされていないと感じます。

「うちは消毒なんてしないよ。だって自然にいる鳥は消毒しないでしょ。」

そういう農場もあるけれど、実際に鳥インフルエンザで野鳥が死んでるし、野池や湖水からウィルスが検出されているわけです。

もちろん飼料など口に入れるものや環境で鶏の免疫力を高めることは重要です。でもそれだけで安心できないとなると対策は必要だと私たちは考えています。

アニマルウェルフェアや福祉養鶏という言葉は、「家畜や家禽の感情を大切にストレスのない飼育をする。」ということではあるのですが、どんなスタイルにしても飼い主のエゴを押し付けてはいけませんし、彼女たちが産んでくれた良質な卵を安心してご利用いただくために万全を期して対策しています。

新型コロナで消毒への意識が高まったので遊びに来られるお客様にも手指靴底の消毒などのお願いがしやすくなったという皮肉もありますが、鳥インフルエンザも含め、鶏もヒトも免疫力でウィルスを近寄らせない。そういう時代が来て欲しい!そのためのビタミン卵を!という願いから今日も発酵飼料作りに精を出しますよ〜!!^ ^
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雪国あるあるというものかもしれませんが、季節がはっきりと変わる瞬間があります。

「あ。今から冬だ!」みたいな。。。

それまでに今年はなんとか冬支度を終え、鶏たちは籾殻プールでの平飼いスタイルに転向できました。


季節の変わり目。気温の変化と飼養環境の変化が重なることは、本当は避けたいことです。
それは鶏たちのフィジカルとメンタルに少なからず影響があって、大問題となる悪癖の起点にもなりかねないからです。
悪癖というのは文字通りですが、卵を食べてしまう「食卵」を始め、産卵で出血したお尻をほかの鶏がみんなで突いてしまう「尻突き」など、鶏の命に関わる問題もあります。

平飼い養鶏の皆さんを始め、私たちアニマルウェルフェアとしての養鶏をしている者は、日々そんな管理をしているんです。
逆にバタリーケージでの飼育となる大型養鶏場では、鶏どうしの接触がないためそのような心配がないということになるんですが、接触がないために秩序ある鶏社会を構築させてやれないという最大のデメリットがあるわけです。簡単に言うと喧嘩ができない、順位をつけられない、統率係のリーダーが決められないということです。

猿の群れのボス猿といえば、なんとなくイメージができるかと思いますが、鶏のリーダーも似ているように思いますが、そのような鶏の行動についても次回以降、お伝えしてゆこうかなぁと思います。

話は戻りますが、平飼い鶏舎に移動した鶏たちは、非常に落ち着いていて穏やかに過ごしています。
国産卵用種(もみじ卵・さくら卵・ひすい卵)はすでに引退組なのですが、まだ産んでくれる子がいます。
烏骨鶏は、ベテラン母鶏軍団とキャピキャピ1年生ギャル鶏軍団、それに愛玩用バンタムが同棲していますが、まるでトムとジェリーのように仲良く喧嘩して楽しそうです。ギャル鶏軍団は22羽いますが、5、6羽が産卵を開始しています。
もしかしたら春までにここで雛が孵るかもしれませんので、環境を整えてあげたいと思っています。
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