サップグリーン農場の投稿一覧

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今年も風が春の便りを告げているのか、厳冬を乗り越えられたと思うと二十四節気のひとつ、啓蟄(けいちつ)です。
日本の暦は、豊かな自然とともに生きる人々のためのもので春を迎える気持ちをさらに前向きなものにさせてくれますよね。

啓蟄は、土中に閉じこもっていた生き物が目覚めて動き出す頃。
私たちの新潟県十日町市は、中越地域というエリアに属していて、国内屈指の豪雪地帯で知られているところです。

つい先日、4m12cmという積雪量の記録を更新した津南町はすぐお隣です。
昨年のように合間なく降り続ける雪こそなかったシーズンですが、最後の寒波で一気に積み上がった雪には圧倒されました。
もちろん雪が解けてなくなるのはまだ少し先のことなんですが、その雪の下、地温は思っているより高く、草や花などの植物の新緑が成長しているんです。
皆さん、よくご存知のフキノトウなど春の山菜も2m以上の積雪の下で青々と強く成長しているんですよ。

コロナに戦争なんて、誰も想像してなかった異常な情勢ですが、子供や赤ん坊を中心に世界中が一刻も早く平和であるよう願っています。
もちろん社会の秩序を乱すロシアの理不尽な行動は許されるべきではないと思います。

そんなことを考えながら、今日も鶏の健康チェックから一日がスタート。
早朝の産卵の後、大気の冷え込みで凍ってしまった卵は、割れが入っていて不衛生ですし、お客様にお出しできないわけですが、いろんなサイズの凍結卵(一度凍ってしまったもの)が溜まったので、先日、いっぺんに茹で卵にしました。

この時期はもちろん野原も雪の下で草はたくさん食べられませんが、自然養鶏として鶏にやさしいエサを用意しています。
そこから生み出される卵を一番感じられておいしく召し上がることができるのは、卵かけご飯など生食はもちろんですが、茹で卵もそのひとつです。

まだお試しでない方はぜひ。特別、甘くてぶりぶりの白身をぜひ楽しんでいただけるといいなぁと思います。^ ^
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皆さん、こんにちは。
突然なんですが、たまごのアブラと書いて『卵油(らんゆ)』というものをご存知でしょうか?
できるだけ健康な有精卵で作ると素晴らしい薬となるそうなんです。

自分の身体の持病というものを知って、どうにか健康を維持し続けて生きることを真剣に考えるようになったわけですが、それを知った友人がその卵油を紹介した資料のコピーを届けてくれたんです。

鶏に関わっていると卵油も聞いたことはありました。
ただ、それがなんなのかまで全く知らなかったんですよ。
言ってみれば迷信のようなもので、とにかく今までずっと根拠のない“おまじない”なんだろうと思っていたわけです。

まさに健康のためなら藁にもすがる思いで迷信でもなんでも試してみようという気持ちでしたが、調べてみるとほんとに昔の人って偉いもんですね。しっかり科学的根拠のある健康食品で、しっかりとした自然の薬というものだったことがわかりました。
ここでは成分がどうのこうの詳細は書きませんが、血管を柔軟にする効果が得られるという効能があることがわかったんです。

「卵油は心臓病に効く。」というのは、少し間違ってはいるんですが、血管を健康にすることで心臓も確かに健康状態を保つことができるのではないでしょうか。

作り方は、写真を順にご覧いただければわかりますように、たくさんの卵黄を油を敷かずにフライパンで炒めてゆくんです。
炒り卵の要領ですね。ただ、黒くなってきてもひたすら炒め続けます。
所要時間としては、1時間半から2時間程度かかりますが、終盤は煙がすごく出てにおいもすごいことになります。
そして、もういよいよ炒り卵がサクサクの炭のようになりそうなところで、サクサクとは正反対でしっとりしてくるんですが、そこからは比較的短時間のうちにすっごい液体が出て、フライパンの底はプールのようになります。
これが卵油というもので、何かで濾して油だけを容器に保存します。

そのままだとなかなか飲みにくいものなんですが、毎日、ティースプーンに半分程度をオブラートに包んで飲んでいます。

何かしらの効果が出るまでは数年かかると言われていますが、この仕事をしていてアニマルウェルフェアのことや鶏が自然に過ごせることを常に考えてきて、ここまできて鶏たちからの大きな恵みにあやかっていることも、どこか自然な流れのように感じたりしているんです。

もし私自身と同じように心臓疾患や糖尿病など、血管の健康状態を気にかけておられる方がいらっしゃるようでしたら、ぜひお試しいただきたいなぁと思っています。
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新潟県十日町市も時折あらわれる晴れ間に春の香りを感じるようになってきました。
3m積もった雪がとけて消えるにはまだ少しかかりますが、積雪で暗くなった鶏の居場所をやっと明るくしてあげられます。

『採光工事』と呼んでいる鶏だけのための除雪作業ですが、重く硬い雪は雪かきもスムーズにいかないものなんですよ。

例えば降り積もった雪が3m。場所によっては4mぐらいの山になってい流のがおわかりだと思うんですが、降った時にふわふわだった雪が太陽の光や気温で溶けかけたりして引き締まってカサが減った状態なんです。つまりいったいどれぐらいの積雪量なんだということになりますが、画像で見えている雪はシャーベット状の部分もありますが、大半が凍っていて非常に硬いです。

それをスコップでほぐして、スノーダンプで運ぶ。この繰り返しで少しずつ鶏舎に光が入るようになってきました。

もちろんこちらも越冬用の傾斜で、細長く見えている傾斜の奥からガレージの内部にケージが広がっていて、飼養面積としては充分な広さがあります。
(なかなか紹介しにくい構造ですが、内部のケージはYouTubeの映像に映っているんですが、おわかりでしょうか。)

豪雪地帯の越冬は人も家畜も家禽も大変です。
よそ者の自分も数年経験したぐらいでは全く慣れていません。

健康な鶏を育てることを中心に考えていき、小さな養鶏場として今後の方針も計画していくことになります。
いいことも悪いことも、皆様にオープンにお伝えしご意見も頂戴しながら「皆さんのためのいい卵、安心できる養鶏。」を目指したいと思います。

さぁ、春は近づいてきました。
皆さん、健康で新年度に向けて準備しましょう〜♬
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毎朝、元気にかけよってくれる大きなお鏡餅のような鶏が2羽。笑
とある研究機関からひよこでやってきて、人工的な環境で人工的なエサで育って50日で屠殺解体される鶏種。一般的なスーパーで並ぶ鶏肉用のニワトリということになりますが、弊社の自然養鶏スタイルで飼養するとどう育つのか、未知の世界とも言える「実験」とその対象として始まった弊社マスコットブロイラー、ポパイとオリーブ、日齢282(生まれて282日)です。

少し分かりにくいですが、手前にいるのがポパイ。体重は8キロ台で大きいです。
肉になるために育てられているいるチャンキーと言う鶏種で、肉用鶏のことを全般にブロイラーと呼ばれているんです。

肉にするために「品種改良」して、人工的な環境で運動もできずに人工的なエサによって、大きな筋肉をつける。そして、生後50日という雛のうちに屠殺され肉になるんですが、立てなくなって座りっぱなしだとまだいいほうで、ひっくりがえったまま起きることもできずに苦しいまま殺される子もたくさんいるそうです。

身体が大きくなりすぎるように人間の都合で「ツクラレタ」鶏ということから私たちは幼い頃からホウキで追いかけてスパルタで走らせて育てたんです。
この子たちが自分の力で食べ物を探し、かけっこしたり羽ばたいたり、砂浴びもできるように。感情豊かにほかの鶏たちと生きるには最低限できたほうがいいことばかりですよね。

春が来ると1歳の誕生日を迎えるなんて。
筋肉が大きく成長してしまうブロイラーにとっては心臓への負担が大きくて長く生きられないとも言われてることからほんとに一生懸命様子を見て育ててきたので、生まれて最初の誕生日を迎えることなんてはるか遠くにある夢だと思っていたんですよね。

元気か? 具合悪いとこはないか? なんて、声をかけてたけど、1月は逆に心配そうな表情でこちらの顔を見つめてたことを、これからもずっと忘れずにどの鶏に対しても接していこうと思っています。

これからまた忙しい時がくるとお客さんが安心できる卵のことを最優先で、いい加減になってしまいそうだけれど、落ち着いて鶏の健康も自分の健康も見ていかないといけないですね。

いつもそばにいてくれてありがとう。
この子たちも家族なんだなぁとあらためて思う今日この頃です。
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