伊吹島プロジェクト

香川県 観音寺市

伊吹島プロジェクト

創業:2019年06月
食べチョク登録:2020年05月

香川県の西端にある離島 伊吹島のいわし漁師の集まりです
毎年6月~9月に網元が一貫製造(漁獲~蒸煮~乾燥)するカタクチイワシの煮干し(伊吹いりこ)は 讃岐うどんの出汁には欠かせない島の産品です 
出汁(煮干し)にするには脂がのりすぎた しかし食べて極上のカタクチイワシの塩ゆで「釜揚げいりこを消費者へお届けしたい!」
そんな思いで立ち上げた伊吹島プロジェクトです

経歴・沿革

伊吹いりこについて
「伊吹いりこ」は、香川名物「讃岐うどん」の出汁には欠かせない特産品です。「いりこ」とは、カタクチイワシの煮干しを指します。
伊吹島は、周囲を良好なカタクチイワシの漁場に恵まれ、イワシ漁師の親方(網元)は「イリバ」と呼ばれる煮干し加工施設を持ち、自分の船でとったイワシは、すぐさま「イリバ」に持ち帰り加工する仕組みを編み出しました。漁獲と加工を一気通貫する「伊吹いりこ」は、新鮮で上質なことから人気を呼び、昭和63年には煮干し売上げが日本一という金字塔を打ち立てました。
かって繁栄を誇っていた伊吹いりこ漁は、今、窮地に陥っています。最盛期に27軒あったイリコ漁網元は、漁獲量の減少と魚価の低迷により15網元に減少しています。
「讃岐うどんの出汁が、伊吹いりこではなくなる日」。そんな日を向かえてはならない!そんな想いで立ちあがったのが伊吹島プロジェクトです。

伊吹島プロジェクトの誕生
令和2年。伊吹島プロジェクトは、いりこ漁の網元と地元食品加工業者たち13人で立ち上げた組織です。
それまで「伊吹いりこ」に適さない脂質の多いカタクチイワシ(脂いわし)を有効活用できないかと試行錯誤を重ね4年越しに完成させた「釜揚げいりこ」の供給体制を盤石なものにする目的で法人化しました。
プロジェクトでは、「伊吹いりこ」や「釜揚げいりこ」の商品開発や普及活動をはじめ、全国の小学校への魚食授業(オンライン)などを行っています。

『島のすべては、漁業からはじまっています。』
漁業が伊吹島の生業です。漁業が島の暮らしを支えています。でも、決して明るい未来は待っていません。もし、漁業が衰退してしまったら…、働き盛りの若者がいなくなり、子供たちがいなくなり、すると小学校が閉校する。高齢者だけの限界集落の島。
網元たちはそれを憂慮しています。近年の漁業不振の中で、今、なんとか踏みとどまってる状況なのです。
幸い網元たちの多くには後継者がいます。網元の家で生まれ育った者として家督を継承する昔からのしきたりが、今もちゃんと機能しているのです。網元たちにとって、後継者がいることが漁業を続けていく糧となっています。「俺たちが、やれるところまで漁業をやるしかない」。
徐々に衰退している島の生業、なにか新しい糸口を…。伊吹島プロジェクトは、そんな網元たちの一縷の望みであるのです。

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