せいろで豚肉を蒸す時間は?薄切り・厚切りの目安とやわらかく蒸すコツ
せいろで豚肉を蒸す時間の目安は、しゃぶしゃぶ用などの薄切りなら5〜10分、とんかつ用の厚切りなら10〜15分、300〜500gのかたまりなら30〜40分です。中心まで色が変わり、透明な肉汁が出れば蒸し上がり。薄切りは重ならないように広げてのせるのがコツです。
せいろで豚肉を蒸す時間の目安
蒸し時間は、肉の厚みと量で変わります。鍋の湯がしっかり沸いて蒸気が上がってから、せいろをのせて計りはじめてください。
| 部位・切り方 | 蒸し時間の目安 |
|---|---|
| 薄切り・しゃぶしゃぶ用(バラ・ロースなど) | 5〜10分 |
| 薄切り肉で野菜を巻いた肉巻き | 10〜15分 |
| 厚切り(とんかつ用など) | 10〜15分 |
| シュウマイ・肉だんご | 10〜15分 |
| かたまり(300〜500g) | 30〜40分 |
表の時間は、肉を重ねずに並べたときの目安です。量が多い、肉が重なっている、下に野菜をたっぷり敷いている、といったときは長めにかかります。厚みが2cmを超える厚切りも、表より長めに見ておいてください。
蒸し上がりは、中心の色と肉汁で確かめる
厚生労働省は、豚肉は生で食べず、中心部まで十分に加熱して食べるよう呼びかけています。加熱のめやすは、中心部の温度が75℃で1分間以上です。家庭では、肉汁が透明になり、中心部の色が白っぽく変わったことを目安にします。
薄切りは、赤みやピンク色の部分が残っていなければ蒸し上がりです。厚切りやかたまりは、厚い部分に竹串を刺し、出てくる肉汁が透明かを見ます。赤い肉汁が出る、切った断面にピンク色が残る、というときは3〜5分ずつ追加で蒸してください。料理用の温度計があれば、中心の温度を測るとより確かです。
せいろで豚肉を蒸す基本の手順
1. 下味をつける
薄切り肉は、蒸す直前に塩少々と酒をふる程度でかまいません。ポン酢やごまだれをつけて食べるなら、下味なしでもおいしく食べられます。
厚切りは、脂身と赤身の境目にある筋に数か所切り込みを入れてから、塩・こしょうをふります。かたまり肉は、フォークで数か所刺して塩や塩麹をすり込み、30分ほどおきます。時間があれば、ラップで包んで冷蔵庫で一晩おくと、中まで味がなじみます。
冷凍で届いた豚肉は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍してから使います。厚生労働省も、解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うよう案内しています。冷凍のシュウマイなどは、商品ごとに蒸し方が決まっていることが多いので、表示に従ってください。
2. せいろにシートと野菜を敷く
せいろを水でさっと濡らし、クッキングシートや蒸し布を敷きます。豚肉からは脂や肉汁が出るので、シートがあるとせいろが汚れにくくなります。シートを使うときは、蒸気が通るように数か所穴をあけておきます。
その上に、キャベツや白菜、もやし、玉ねぎ、きのこなど、火の通りやすい野菜を敷きます。豚肉から落ちる脂とうまみを野菜が受け止めるので、野菜までおいしく蒸し上がります。
3. 豚肉を広げてのせる
薄切り肉は1枚ずつ広げ、なるべく重ならないように野菜の上に並べます。重なった部分は蒸気が届きにくく、火の通りが遅れるうえ、肉同士がくっついて固まりやすくなります。
量が多いときは、野菜と肉を交互に重ねる「重ね蒸し」にすると、肉同士がくっつきにくくなります。こま切れや切り落としは、ほぐしてから広げてのせます。
4. 蒸気の上がった鍋にのせて蒸す
湯がしっかり沸いて蒸気が上がったら、ふたをしたせいろを鍋にのせます。火加減は、蒸気が途切れずに出つづける中火〜強火が目安です。
かたまり肉のように30分以上蒸すときは、途中で湯が減っていないか確かめ、足りなければ熱湯を足します。空だきになると、せいろが焦げる原因になります。
せいろを濡らす理由や湯の量など、基本の使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
やわらかく、おいしく仕上げるコツ
野菜は、肉と同じ時間で蒸し上がるものを合わせる
薄切り肉は5〜10分で蒸し上がるので、キャベツやもやし、白菜、きのこなど、短い時間で火が通る野菜が合います。さつまいもやれんこん、かぼちゃなどの根菜を入れるなら、薄く切るか、根菜だけ先に蒸しはじめて、あとから肉を加えます。
水菜や小松菜など色を残したい葉物は、最後の2〜3分で加えると、色と歯ごたえが残ります。
2段で蒸すなら、豚肉は下の段に
せいろを2段重ねるときは、豚肉を下の段に入れます。蒸している間に脂や肉汁が下へ落ちるので、上の段のご飯やほかのおかずに脂がつきません。
かたまり肉は、少し冷ましてから切る
蒸したてのかたまり肉はすぐに切らず、少しおいて粗熱をとってから切ります。肉汁が落ち着いて、きれいに切れます。厚さ1cmほどに切ると食べやすい大きさです。切った断面にピンク色が残っていたら、切ったままもう一度蒸してください。
せいろ蒸しに向く豚肉の部位
蒸すだけのシンプルな料理なので、部位ごとの脂の量や食感の違いがそのまま味に出ます。
- バラ:赤身と脂身が層になった部位。蒸すと余分な脂が落ち、脂の甘みが残ります。薄切りは蒸ししゃぶに、かたまりは蒸し豚に向きます。
- ロース:脂身と赤身のバランスがよく、きめの細かい部位。しゃぶしゃぶ用の薄切りなら、あっさりした蒸ししゃぶになります。
- 肩ロース・ウデ:赤身に脂がほどよく入り、うまみが濃い部位。かたまりで蒸すと、食べごたえのある蒸し豚になります。
- もも:脂が少ない赤身。さっぱり食べたいときや、野菜を巻く肉巻きに向きます。
- こま切れ・切り落とし:手軽に使える部位。ほぐして広げれば、薄切りと同じように蒸せます。
- ひき肉:シュウマイや肉だんごに。
食べチョクで豚肉を出品しているPioneer Porkさんは、商品ページでバラを「肋骨の周りにあり、柔らかく赤身と脂身が美しい層になっています」と紹介しています。生産者さんごとに育て方や品種が違うので、同じバラでも脂の味わいに個性が出ます。
かたい・くっつく・生っぽいときの原因と対処法
蒸した豚肉がかたい
- 蒸しすぎ:薄切りは5〜10分で蒸し上がります。色が変わって火が通ったら、すぐに取り出します。
- 赤身の多い部位を長く蒸した:ももやヒレなど脂の少ない部位は、加熱しすぎるとかたくなりやすい部位です。短めの時間で様子を見て、足りなければ追加します。
- 筋が残っている:厚切りは、脂身と赤身の境目の筋に切り込みを入れてから蒸します。
- かたまり肉の下味が足りない:塩麹をすり込んで冷蔵庫で一晩おくと、やわらかく仕上がりやすくなります。
肉同士がくっつく
- 重ねてのせた:1枚ずつ広げるか、野菜と交互に重ねます。
- 一度に詰めすぎた:せいろに収まりきらない量は、2段に分けるか、2回に分けて蒸します。
中が赤い・生っぽい
- 時間が足りない:表の時間はあくまで目安です。厚い部分に竹串を刺し、透明な肉汁が出るまで3〜5分ずつ追加します。
- 蒸気が弱い:湯が少ない、火が弱い、途中で何度もふたを開けた、などで温度が下がっていることがあります。湯の量と火加減を見直します。
- 冷たいかたまり肉をそのまま蒸した:冷蔵庫から出したばかりのかたまり肉は、中まで温まるのに時間がかかります。時間を長めに見て、中心を確かめます。
豚バラとキャベツのせいろ蒸し(2人分)
キャベツの上に豚バラを広げて蒸すだけの、手軽な一品です。豚肉のうまみと脂がキャベツにしみて、ポン酢だけでおいしく食べられます。
材料(2人分)
- 豚バラ薄切り肉:200g
- キャベツ:1/4個(約250g)
- 塩:少々
- 酒:大さじ1
- ポン酢:適量
作り方
- キャベツは芯を除いて、ひと口大のざく切りにします。豚バラ肉は長さを半分に切ります。
- せいろにクッキングシートを敷いてキャベツを広げ、その上に豚バラ肉を重ならないように広げてのせ、塩と酒をふります。
- 湯がしっかり沸いて蒸気が上がった鍋にのせ、ふたをして中火〜強火で8〜10分蒸します。
- 豚肉の色が変わり、中まで火が通ったら蒸し上がりです。赤い部分が残っていれば、数分ずつ追加します。ポン酢をかけて、熱いうちにどうぞ。
キャベツの代わりに、もやしや白菜、くし切りの玉ねぎでも作れます。
蒸した豚肉のおすすめのたれと食べ方
- ポン酢・ごまだれ:蒸ししゃぶの定番です。下に敷いたキャベツやもやしと一緒にどうぞ。
- にらじょうゆだれ:刻んだにらや長ねぎをしょうゆに混ぜたたれ。バラ肉とキャベツの重ね蒸しによく合います。
- ゆずこしょう・レモン:脂の多いバラ肉も、さっぱり食べられます。
- 葉野菜で包んで、みそだれで:かたまりで蒸した豚肉を薄く切り、サンチュやえごまの葉で包んで、みそだれをつけて食べる韓国の「ポッサム」風です。
鶏肉は、豚肉とは蒸し時間もしっとり仕上げるコツも少し違います。部位ごとの時間を一覧で見たいときは、まとめ記事もどうぞ。

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せいろで豚肉を蒸すときのよくある質問
Q. 豚肉をせいろで蒸す時間は?
しゃぶしゃぶ用などの薄切りなら5〜10分、とんかつ用の厚切りなら10〜15分、300〜500gのかたまりなら30〜40分が目安です。量が多いときや野菜をたっぷり敷いたときは長めにかかります。最後は、中心まで色が変わり、透明な肉汁が出るかで確かめてください。
Q. 豚肉のせいろ蒸しに向く部位は?
手軽に作るなら、バラやロースのしゃぶしゃぶ用の薄切りがおすすめです。バラは脂の甘み、ロースはあっさりした味わいが楽しめます。蒸し豚を作るなら、肩ロースやバラのかたまりが向いています。
Q. 豚肉のせいろ蒸しの下味は?
薄切りなら、蒸す直前に塩少々と酒をふる程度で十分です。たれをつけて食べるなら、下味なしでもかまいません。かたまり肉は、塩や塩麹をすり込んで30分〜一晩おくと、中まで味がなじみます。一晩おくときは冷蔵庫に入れてください。
Q. 蒸し料理で豚肉がかたくなるのはなぜですか?
蒸しすぎや、肉が重なって固まったことが主な原因です。薄切りは5〜10分を目安に、色が変わったら取り出します。ももなど赤身の多い部位は、加熱しすぎるとかたくなりやすいので、短めの時間で様子を見てください。
Q. せいろ蒸しとしゃぶしゃぶの違いは何ですか?
しゃぶしゃぶは薄切り肉を湯にくぐらせて火を通し、せいろの蒸ししゃぶは蒸気で火を通します。蒸すと肉が湯にふれないので、うまみが湯に溶け出しにくく、下に敷いた野菜も一緒に蒸し上がります。
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