肥料や燃料などの価格高騰に関するお知らせ
食べチョクでは、生産者さんが適正な価格で販売できる環境作りを心がけ、日々サポートを行っています。
現在、国内外で起こっている社会情勢の変化により、食材生産のために必要不可欠な燃料や肥料などの価格が高騰しています。
この影響を正しく把握し、生産者さんが適正な価格で販売できる環境を作っていくために、この度実態調査を実施しました。
調査の結果、約3人に1人の生産者さんが生産に関わる全体費用が20%以上高騰すると回答。
「値上げをしたいけど上げにくい」と感じている生産者は25%を占めることがわかりました。
※2022年6月時点
食べチョクは商品価格の決定権は生産者さんにあり、昨今の状況を鑑み、適正価格を設定していただきたいと思っております。
食べチョクをご利用いただいている皆様には、生産者さんの現状と商品価格を値上げする場合についてのご理解をお願いいたします。
・生産者の約3人に1人が生産活動に関わる全体の費用高騰が20%以上になると回答
肥料や燃料など様々なコストが上昇する中で生産活動全体の費用高騰がどの程度になると見積もっているか、という質問に対し、5%以上と答えた生産者は全体の82.8%を占め、20%以上と答えた生産者は全体の35.7%を占めることが分かりました。
・値上げに踏み切れない生産者が約25%を占める
食べチョクに出品している商品に対して値上げ意向のある生産者(※1)は54.7%にのぼり、その内「値上げをしたいが、上げにくいと感じている」と答えた生産者は全体の約25%を占めることが分かりました。
■調査概要
調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者
調査期間:2022年6月9日〜6月15日
調査方法:インターネットによる任意回答
回答人数:371人
・野菜生産者 Nさん(栃木県)
全体の生産費用高騰率:昨年比20%~30%
それぞれの費用高騰率
肥料:昨年比15~50% 農薬:昨年比15% 梱包材:昨年比10%
一番影響が大きいのは肥料価格の高騰です。
昨年の春ごろからコロナの影響もあり少しずつ値上がりしていましたが、今年の春に一気に15%値上がりした肥料もあります。
今後も上がっていきそうなので、肥料の量を減らすなどして何とかコストを抑えたいですが、気候の影響でも肥料の量は変わってくるのでコントロールがなかなか難しい。
できれば値上げをしたいと思っていますが、買ってもらえなくなってしまったら意味が無いので、悩んでいます。
・養豚生産者 Sさん(鹿児島県)
全体の生産費用高騰率:20%~30%
それぞれの費用高騰率
飼料:昨年比:33% 梱包材:昨年比10%
豚の飼料は2年ほど前から価格が高騰していたのですが、そこに加えて今回の為替変動などの要因で更に価格が上がっています。
既に周りの小規模養豚業者でいくつか廃業を決めたところが出てきており、今後再び値上がりすれば更に苦しくなっていく状況です。
対策として豚の出荷体重を小さくして、必要な飼料の量を抑えていますが、大きな効果はなく、販売価格を上げるしかないのではと考えています。
食べチョクは今回の調査を受けて、生産者自身が価格を上げる決断をすることは、持続可能な一次産業を実現していくうえで重要なことであると考え、生産者の値上げに賛同しサポートを行っていきます。
・食べチョクが行うサポート詳細
(1)商品価格を値上げする生産者さんへのサポート
・商品価格値上げに伴う購入者へのお知らせ方法の案内
・定期購入商品の値上げに関する設定を事務局で実施
・定期便の価格変更に伴う購入者への連絡・問い合わせサポート
(2)国や地方自治体が行っている補助金・助成金などの情報発信(毎月)
皆様には生産者の現状とに商品価格の値上げについてご理解をいただけますと幸いです。
(※1)値上げ意向がある生産者は「値上げをしたいが上げにくい」「値上げを検討している」「値上げした」と回答した生産者割合の合計数値です。