友人の紹介で、「大地を守る会」に入社。それまで未知の有機農業に出会い、自然と共生しながら農業を営むことに、次第に魅了されて行きました。
その後、実家に戻り、1987年に就農。明治時代から続くお茶農家5代目として、お茶の有機栽培への挑戦が始まりました。
私の住む静岡県袋井市豊沢は、小高い山に挟まれた山すそに拡がる古くからの銘茶の産地です。夜には東の小笠山から冷気が流れ込むため、昼夜の寒暖差が大きく、土は石が多く含まれた粘質土壌です。水はけがとても良く、「遠州の空っ風」といわれる乾燥した風が吹き、病気が出にくい自然環境のため、有機栽培にも、うってつけです。
お客様に、お茶を飲んでリラックスしていただきたい。そのためには、安全安心はもちろんのこと、何杯でも飲みたくなる美味しくて味わい深いお茶を提供したいと思っています。ボカシ肥料や山草、自家製の堆肥など、様々な有機物を入れることで、味に深みが出てきます。お客様の安心と自然環境を守るため、農薬・化学肥料は使用していません。
日本茶にも、香りや味に特徴のある様々な品種があります。いろいろな品種をお試しいただき、お気に入りのお茶を見つけていただけたら幸いです。当園では、やぶきた以外にも、さえみどり、香駿、おくみどりを栽培しています。これからも、特徴のある違う品種を増やしていく予定です。