肥料農薬は今までのの食料供給を支える現代農業には必要な物であったと思います。
ですが、それは安心安全と呼ばれている物なのでしょうか?
安心安全な食べ物を勉強しているうちに農作物の形の大きい物・綺麗な物の実態を知りました。
また木村秋則さんのお米の腐敗実験によると慣行栽培、また未熟堆肥を入れた有機栽培は、コップの中に水と一緒に入れてしばらくおくと異臭を放ち腐っていきます。同じやり方で自然栽培の作物は、お酒作りと同じく芳香を放ち発酵してくるのです。
肥料と農薬が蓄積された腐った異臭を放つ作物は健康な体をつくるのでしょうか。
また魔法の様な肥料農薬を現代はあまりにも使い過ぎた結果、土壌汚染などにより環境のバランスが崩れてきています。地球温暖化の最大の原因は肥料の使い過ぎという衝撃的な結論をアメリカ海洋大気庁が発表しています。
これは安心安全なことなのでしょうか?
肥料農薬を使わなくても自然栽培という技術で作物が出来る事を木村さんは教えてくれました。難しい技術ではありますが、これからの農業のあり方は、肥料農薬を使わずに作物が出来るならそうすべきではと考えます。
収量は不安定ですが、安心第一な物を提供するために。
いつくの郷では全面積を木村秋則式の自然栽培で行っています。
同じ自然栽培でも苗がしっかりしてないと田んぼや畑に移植した際に草に負けてしまうので、苗を育てる土には肥料を入れて移植してからは肥料は入れないという自然栽培のやり方を聞く時があるのですが、いつくの郷では苗を育てる土から無肥料土を使って最初から厳しい環境で育ってもらっています。
僕らは声を掛けて、彼らをそっと応援します。
木村さんがリンゴの木に声を掛けていたように。
彼らは生きる為に必要な栄養分を得ようと、地中深くまで根をしっかり伸ばします。でも応援すると、伸ばしてくれます。生きる為に、彼らは一生懸命になってくれます。
僕らはただ彼らが生きやすい環境(草が邪魔なら除草したりするなど)になるようにお手伝いするだけ。主役は人でなく作物だからです。