就農のきっかけ
39年ほど前、生産者を集め有機農法による農業団体、「作夢村(さむそん)農園」が立ち上がる。
当初は、有機農業??理解されるのに時間もかかり苦労しました。生産者との間でも勉強や意見交換を重ねながら有機農業の在り方、そして大切さを伝えてきました。その甲斐あって徐々にお客さんもつき、巷ではすっかり、無農薬野菜の農家さんとして定着しました。
しかし、月日が過ぎ、生産者も高齢化、後見人不足のため畑も荒地に近い状態になりました。その光景をみた私は、私がやらないと!と思いました。
先人達が苦労して守り続けた農地をこのままにするわけにはいかないし、どういう想いで有機農業に取り組んでのかを深く考えるようになり、次世代に伝えていかないといけないと思いました。
平成31年には、農園の野菜のすべてに有機JASの認証をいただきました!これは、私たちにとってとても大きなことです。
今では、家族や親戚が共有し、頑張っています!
家族で新しい作物に挑戦するときは、あーでもない、こーでもないと若干喧嘩気味になりますが、モノづくりをするには避けては通れないのかもしれません笑
農園のある場所
愛媛県南部にある鬼北町は、柚子や椎茸また雉が特産の町です。
農園は、鬼北町の清流四万十川支流沿いにあり、山々に囲まれ自然豊かなところです。農園は、今から39年ほど前から有機農法による野菜作りをしています。
平成31年1月に有機JASの認証をいただきました。綺麗な水と代々受け継がれた確かな土で栽培された野菜は元気で甘みがあり、そして、何より安心して食べていただけるものとなっています。
ゆっくりじっくり育った野菜
私たちの畑では生き物が共存しているのがよく分かります。
植物は、エネルギーは光合成で獲得できます。
しかし、窒素などの栄養源は有機物を分解し植物が利用できる形にしてくれる土壌動物や微生物に依存しています。
農園にはモグラやミミズがたくさんいます。
朝来たら、まるでモグラたたきの跡ではないかと思わず笑いが出るほどです。
しかし、これこそがこの土が自然の力で出来たものであると証明してくれます。そして、たい肥として使っている発酵豚糞は、根の活性を高め、分解が穏やかなのでどの作物にも安心して使用できます。
ゆっくりじっくり育った野菜は強く、味も濃いです。
これから
オーガニックカフェsamcoupe「サムコッペ」を営んでいます。このお店を始めたきっかけは、もっと有機野菜の味と体と心をつくる「食」について関心を持っていただけたらなと思いました。
親としてこれからの子供の体を作る「食」については、すごく大切でみんなが考えていくべきだと思っています。いろんな情報が飛び交う時代ですが、私たち大人も含め子供たちもその情報に惑わされず、何が大切かを判断できるようになれればと思います。
そして、これからの鬼北印のさむそん野菜農園の夢ですが、私たちの町では、高齢化が進み、後見人不足により、農地も荒れ果てています。そこを有機畑にしてもっと多くの方に農業を楽しんでもらうこと!
それは、私たちが実践しないといけないと思っています。使命です。
大切なこと それは、 未来へ「つなぐ」