熊本県 八代市
金剛農園
田中良和
食べチョク登録:2023年03月
熊本県八代市は、古くから柑橘栽培が行われてきた地域です。
金剛農園の圃場には、樹齢半世紀を超える甘夏の樹が今も現役で立ち並んでいます。
これらの樹は、若木のように多くの実を付けることはありません。
一本ごとに樹勢や性格が異なり、実の大きさや味わいにもばらつきがあります。
金剛農園では、その違いを均一に整えるのではなく、樹ごとの状態を見ながら管理する栽培を行っています。
一般的な甘夏栽培では、収穫後に貯蔵し、酸味を落ち着かせてから出荷されることが多くあります。
一方、金剛農園では木成り(樹上)を前提に、
収穫時期や用途を分けながら甘夏を育てています。
そのため、季節によって甘夏の表情は大きく変わります。
2〜3月
木成り完熟へ向かう途中で収穫する「とれたて甘夏」。
果肉の張りと、輪郭のはっきりした爽快な酸味が特徴です。
4〜5月
樹上で時間をかけて完熟させた「木成り完熟甘夏」。
酸味が穏やかになり、香りと甘みが前に出てきます。
同じ甘夏でも、同じ味にはなりません。
それは古木が積み重ねてきた時間と、その年の自然条件が、そのまま味に現れるからです。
金剛農園では、農薬に頼らず、陽当たりや風通しといった環境を整えることで樹を守ることを大切にしています。
見た目が揃った甘夏ではありませんが、自然のままに育った結果としての個性を、そのままお届けしています。
季節ごとに変わる甘夏の味わいを、ぜひお楽しみください。