塩水選
2022/03/23
まだ完全には雪が溶け切らない喜多方ですが米作りの作業は着々とは始まってきました。
昨日は塩水選を作業を行いました。
塩水選とは読んで時の如く塩水を使って種籾を選別する作業です。
秋に収穫した種籾のなかには残念ながら発芽するには十分な養分が含まれていないものもあります。
そのような種籾が健全な種籾に混ざると発芽がまばらになることや、苗がカビる原因となるため取り除く必要があります。
真水よりも塩水のほうが物が浮かびやすい、この仕組を使って充分に養分お含まれていない軽い籾殻を除くことが目的となります。
この作業の科学的な裏付けが提唱されたのは100年以上前。それでもお百姓さんたちはそれよりずっと前から経験的にこの方法を編み出していたのでしょう。
塩と水。どこでも簡単に手に入るもので編み出された農業技術が高度な科学技術が発達した現代まで脈々と伝わっていることに少し驚きさえ感じます。
最新の農業技術も取り入れながら昔ながらの技法も取り入れる。そんな柔軟な思考で農作業を進めていきたいものです。

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