田んぼの中の様子
2025/08/23
田んぼの中の様子を先生に観てもらいました!写真は西田農園の田んぼにいた藻類たちです。

採種場所  熊谷市村岡.万吉

栽培期間中化学合成農薬・化学肥料不使用の田んぼや栽培期間中化学合成農薬80%削減(埼玉県地域比)・化学肥料不使用の田んぼで、レッドブックの藻類の調査を担当した博士(生命科学)に採種鑑定を行って頂きました。環境省レッドリスト(2020)のチャボフラスコモやミルフラスコモと呼ばれる絶滅危惧種Ⅰ類(CR+EN)、絶滅の危機に瀕している種を確認して頂きました。前回でも記載しましたが、生物の生育状況や個体数、分布状況などを評価し絶滅の危険度に応じてカテゴリー(ランク)分けを行い、動物ですとイリオモテヤマネコ・トキ・ヤンバルクイナと同じカテゴリーに分類されている希少な種です。博士の感想としては、当園の水田は動植物の種多様性が高く、全く様相が異なっており非常に興味深いと述べられておりました。また、今後も動植物の調査をさせて頂きたいとの依頼もされました。今回、限られた時間の中で調査鑑定でしたが、確認できた種を一覧としました。

”ネイチャーポジティブ”…ご存知でしょうか?ネイチャーポジティブ(自然再興)とは、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指します。西田農園は、農業を通じて豊かな環境を復元します✨


以下…少し見難いですが…💦

【表.環境省・埼玉県レッドリストのカテゴリー】

絶滅 (EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種

野生絶滅 (EW) 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ 存続している種

絶滅危惧I類 (CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種

絶滅危惧IA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

絶滅危惧IB類(EN) IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

絶滅危惧II類 (VU) 絶滅の危険が増大している種

準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

準絶滅危惧1型(NT1) 種本来の特性として脆弱な要素を持つ種

準絶滅危惧2型(NT2) 生育状況の推移から判断して、種の存続への圧迫が強まっていると判断される          種

情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種

絶滅のおそれのある 地域個体群 (LP) 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

  

【和名&分類&環境省レッドリストのカテゴリー&埼玉県レッドリストのカテゴリー】

チャボフラスコモ   藻類    CR+EN(絶滅危惧Ⅰ類) CR+EN(絶滅危惧Ⅰ類)

ミルフラスコモ    藻類    CR+EN(絶滅危惧Ⅰ類)    DD(情報不足)

シャジクモ      藻類    VU(絶滅危惧Ⅱ類)       VU(絶滅危惧Ⅱ類)

サヤミドロ      藻類

サガミトリゲモ   維管束植物  VU(絶滅危惧Ⅱ類)       NT(準絶滅危惧)

(ヒロハトリゲモ)

イトトリゲモ    維管束植物  NT(準絶滅危惧)        NT(準絶滅危惧)

マツモ       維管束植物                   NT(準絶滅危惧)

ヒメミズワラビ   維管束植物

イチョウウキゴケ   蘚苔類   NT(準絶滅危惧)        NT(準絶滅危惧)

  

ミナミメダカ     魚類    VU(絶滅危惧Ⅱ類)      NT2(準絶滅危惧2型)



ホウネンエビ     甲殻類



カワニナ       貝類



ギンヤンマ      昆虫類トンボ目

ショウジョウトンボ  昆虫類トンボ目 

アカネ科       昆虫類トンボ目



引用資料

環境省レッドリスト(2020)

埼玉県レッドリスト(2024植物編・2018動物編)


🌾🌾🌾西田農園 🌾🌾🌾

この投稿をした生産者

埼玉県 熊谷市村岡

西田農園

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