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地域の網屋さんが高齢で廃業する事になった。
アオサの単価が良くて生産者が儲かっていれば、網もドンドン新網に入れ替えて、網屋さんもやっていけるだろうけど、残念ながらアオサも単価が恐ろしいほど低い年の方が多い。

単価の良い時の貯金で単価が低い時の赤字を埋めていたり、あとは年金受給しながら食い繋いでいる生産者が多い。

私の地域で言えば、この状況が続けばあと10年もしたら高齢生産者は次々に引退するだろうから生産量は格段に減ると思っている。

今年は鉄杭を買わなくてはいけなかったのでお金に余裕はないけど、来年は網が必要だと思っていた、しかし廃業するという事なので、今買っておかないと来年では遅いから買った。

杭も網も数年前より値段は大きく上がっている。
来年も頑張って稼いで網を買おうと思っていたけど、このような状況なので買わざるを得ないかったけど、今年はこれで赤字確定。

マジ、グチになっちゃうけど、

なんで電気やガスなどの生活に必要な物は原価に応じて値上げされるのに、

食べ物は「安い」が正義みたいな風潮になるんだろう？

最近だとお米の値段が上がったからと、米価を下げるような方向に行ってるけど、それで米農家さんは継続できるのだろうか？

どんどん国内の食べ物を作る人が少なくなり、海外依存が進めば、外国に生殺与奪を握られる事になる。それでいいのか？

グチになっちゃってゴメンだけど、私達生産者も食べていくだけの利益だけではダメだし、資材の更新費や環境に合わせた新しい生産方に挑戦する費用もほしい。

欲を言えば、リスクを背負って事業をしても子供が後を継ぎたいと思えるような利益もほしい。

全然、程遠い現実だけど、そう思います。