さくま草生農園の投稿一覧

寒中らしくない雨が降り、菜っ葉が良い艶になりました。風もなくポカポカしています。水鳥の大群が旅たつ様子も見られます。いきものたちがうごきはじめて、春の気配を感じます。

9月に種まき、10月に間隔をあけて移植したコマツナをお届けしています。1本づつ植えかえることで、しっかりした菜っ葉になりました。大振りで厚みのある菜っ葉です。

追記1/25
この記事のあと1/20の夜10時頃、霰が降りまして、畑の菜っ葉が傷つきました。霰は翌朝少し残っていまして5ｍｍ以下のものでした。寒くなかった去年の1月は雹が降り、こちらは大粒でした。
近年は気候が激しく変化していますので、いつも注意が必要です。いろんなことが起きます。

もち米、ミドリモチのみ田んぼに残っています。もち米は米粒が白濁するまで干します。
うるちより日数を要します。

籾の色が良くみる籾と違い、茶色くなっています。熱波により作りにくくなったカグラモチに代わり、ミドリモチです。穂が出るまではずんぐりしていたのですが、丈が伸びました。

このミドリモチも水の必要とする時期に
雨も、用水もなく育ちました。それでも元気に実ってくれるのですから、素晴らしい稲です。

汗ばむほどの陽気のなか、ハツシモの脱穀がおわりました。
熱波、干ばつの影響を大きくうけましたが、おわってみますとハツシモは大健闘でした。水が必要とされる時期に用水もなく、雨もなかったのです。
籾摺りしてみますと、他の品種と比べて一番粒がきれいで、大粒です。虫害もほとんど受けていません。藁もきれいです。さすがハツシモです。

あとミドリモチの脱穀、取り込みを待っています。

雨が10月は多いです。
そのおかげでこれからの野菜がイキイキしてきました。9月種まきのダイコン、ニンジンです。

去年ダイコンはあまりの暑さで弱り、カメムシなどのにやられてなくなりました。何度か種まきをやり直しました。だいぶほかの作業が遅れてしまいました。そんな経験から、気温が下がるのを待ち彼岸以降に種まきをずらしました。種まきを遅らせますと、急に冷え込み充分に大きく育たない恐れが出てきます。遅く種をまいても早く育つ品種に変えてみました。

ダイコンは今年虫でなくなってしまった部分はほとんどありません。
涼しさと雨で良い色艶です。間が狭く感じてきましたので、間引きダイコン、葉ダイコンとして野菜のセットにお入れします。
なんとも言えぬ香りと甘さをもつ菜っ葉としてあつかえる間引きダイコンです。

ニンジンも８月中は高温で種まきをあきらめ、９月に入って中頃にまきました。こちらも例年になく遅くなりました。しかし気温を考えますとちょうど良いのかもしれません。
ニンジンはダイコンよりもスローペースな生育です。芽が出て密集したところは草を取りつつ間引きます。
こちらもこの先の成長過程を間引きニンジンでセットにお入れしていきます。まだ小さ過ぎますので、少し時間はかかります。
香りの良いニンジンはお待ちください。

どちらも耕さない、草々とともにあるダイコン、ニンジンです。
たいていの畑にはないギシギシなどが写真に写っています。
対立ではなく、共存です。

きゅうりの種をとりました。
今まで経験したことのない高温、干ばつに成長したきゅうりでしたので、実を黄色く大きくなるまで収穫せずに種用としました。

このきゅうりは6月下旬に種まきした２番手で、8月～１０月まで水をまかず、雨水だけで成長し、収穫量も良かったのです。
休耕地の刈った草を周りに敷いてあげただけで、特に肥料も施さず、干ばつを乗り切りました。

乾きやすい畑で、干ばつといいましても茎や葉っぱが弱っていた様子はありませんでした。
耕さない畑の土、そこに生息する大小の生き物、草々のおかげで好調でした。

今年の気候の厳しさがインプットされた種ですので、来年もよい姿になってくれることと思います。