土遊野の投稿一覧

養鶏家の仕事で、外せないセンターピンとは?

それは『育雛(いくすう)』です。

養鶏で一番難しいのが、この、卵からヒナが孵化し、そこから3ヶ月ほどまでの初生ヒナの育雛でしょう。
病気や外敵の被害も受けやすく、管理はとても繊細。

世界には育雛する養鶏と、育雛しない養鶏があります。
平飼い養鶏でも、3、4ヶ月育った中ヒナを購入し育てている養鶏場も少なくありません。
採算や経営を思えば、むしろ当然の選択のような気もします。
平飼い養鶏だとヒナは6ヶ月ほどで卵を産み始めるので、その間は、投資期間というか経費のみがかかる時期ですので。

種屋さん、苗屋さんがあるように、養鶏にもそれぞれの工程にプロフェッショナルがいて、そのバトンパスが食べ物へとつながっています。

それでも、
土遊野では初生雛から自分たちで育てることを、
養鶏の基本としています。
(初生雛とは、卵から孵化してすぐのヒナたちのこと🐤)

もちろん、どこでどのように育ったか、鶏たちのすべて語れるという自信や、食べ手にとっての安心のためでもあります。

しかしなにより、
育雛できることが、養鶏家の肝だと、
私が思うからです。

人の社会も少し似ているなと思います。
人の育成が、おそらくその社会の豊かさや強さ、
そして継続性においての肝でしょう。

育雛しないと良い養鶏家ではない!
という意味では全くありません。

ただ、自分で育雛できないということは、
大切な部分を他人に委ねているというところに、
私は不安定さを感じるので、
自分で向き合うことを選んでいます。

なにより、卵の殻を破り、生まれてくるヒナ達には、
やっぱりかわいくて感動をもらえる!
そして、何度も在り方を正してもらってる。

私は、あなた達を生きる糧にするんだね。
ごめんね。ありがとう。いただきます。

いのちを奪うのではく、
いのちを繋ぐ養鶏家でありたい。と。
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『10年後、私たちの食べる食べ物を誰が作ってくれているのだろう...?』

これは、20歳で東京の大学に進学し、初めて街で暮らして抱いた、小さな危機感。

街の消費社会を体感しながら、里山に帰省した時に、
棚田150枚ほどを.5.6人の70歳くらいのおじちゃん達が向き合ってくれていた。
この景色が、私の心をざわつかせていた。

私は食べ物を作って、社会の力になりたい!
と思い、現場に立ってはや15年。

今年の北陸は、酷暑と少雨のあとの、
晴れが続かない秋を迎えています。

稲刈りは、晴れた日しかできません。
チャンスは前髪だけと、意識をピンと張り、
稲刈り、その後のトラクター仕事を、
限りあるタイミングで進めていく。

同時に、来年以降もこうなったらと、
3年後、5年後、10年後のリスクを想定し、
もっと工夫できることはないかと、描きながら。

天候に左右されて、
やっぱり大変な仕事なんだなと思われるかもしれない。
このまま稲刈りのチャンスがこなかったらどうしようと、心配だって過ぎります。

それでも気候激動の時代に、
私たちが、田んぼに向き合う原動力とは?

『大変だから』と、辞めるのは、そう難しくはありません。
でも、じゃあ、
『10年後、愛する子ども達が食べる食べ物を、誰が作ってくれているのだろう…?』

ニュースに目をやると、
空から配給を落とされて、奪い合う子どもたちが映る。
かたや、
この国には、すぐそばに、
主食となるお米が、たわわに実っている。

食べ物が作れる国土があるという豊かさ。
自ら育てられるという安心感。

私は今、農業を通して、
大変さや、不安定さを伝えたいのではありません。

それでも、向き合う価値があると思うので、
私のペースではありますが、発信をしています。

この国には、世界に誇るべき豊かさと安心があり、
そして希望や夢があると可能性を感じています。

これこそが、私たちが田んぼに向き合う原動力(*^^*)
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この投稿をした生産者

富山県 富山市

土遊野