土遊野の投稿一覧

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『10年後、私たちの食べる食べ物を誰が作ってくれているのだろう...?』

これは、20歳で東京の大学に進学し、初めて街で暮らして抱いた、小さな危機感。

街の消費社会を体感しながら、里山に帰省した時に、
棚田150枚ほどを.5.6人の70歳くらいのおじちゃん達が向き合ってくれていた。
この景色が、私の心をざわつかせていた。

私は食べ物を作って、社会の力になりたい!
と思い、現場に立ってはや15年。

今年の北陸は、酷暑と少雨のあとの、
晴れが続かない秋を迎えています。

稲刈りは、晴れた日しかできません。
チャンスは前髪だけと、意識をピンと張り、
稲刈り、その後のトラクター仕事を、
限りあるタイミングで進めていく。

同時に、来年以降もこうなったらと、
3年後、5年後、10年後のリスクを想定し、
もっと工夫できることはないかと、描きながら。

天候に左右されて、
やっぱり大変な仕事なんだなと思われるかもしれない。
このまま稲刈りのチャンスがこなかったらどうしようと、心配だって過ぎります。

それでも気候激動の時代に、
私たちが、田んぼに向き合う原動力とは?

『大変だから』と、辞めるのは、そう難しくはありません。
でも、じゃあ、
『10年後、愛する子ども達が食べる食べ物を、誰が作ってくれているのだろう…?』

ニュースに目をやると、
空から配給を落とされて、奪い合う子どもたちが映る。
かたや、
この国には、すぐそばに、
主食となるお米が、たわわに実っている。

食べ物が作れる国土があるという豊かさ。
自ら育てられるという安心感。

私は今、農業を通して、
大変さや、不安定さを伝えたいのではありません。

それでも、向き合う価値があると思うので、
私のペースではありますが、発信をしています。

この国には、世界に誇るべき豊かさと安心があり、
そして希望や夢があると可能性を感じています。

これこそが、私たちが田んぼに向き合う原動力(*^^*)
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・世界に繋がるイセヒカリというお米・

100枚を超える棚田で、お米を有機栽培して約40年。
土遊野では、5品種の品種を厳選して栽培しています。

てんたかく
コシヒカリ
ミルキークイーン
新大正糯
そして、イセヒカリ

すべて、美味しい品種を選んでいます。
そしてもう一つの選定基準は、未来を見据えた栽培のしやすさ。
栽培のしやすさといえば、農家本位に聞こえるかもしれませんが、
有機農業の世界でのこの言葉は、イコール、「種の強さ」なのです。

異常気象、温暖化、、、お天道様の大きな影響を受けるのがお米ですが、
この強さという点で、土遊野がイチオシしているのが『イセヒカリ』です。

伊勢神宮の神田にて、大きな嵐を超え、コシヒカリの自然変異から生まれたという由来を持つこのお米。
多くの品種は、人が品種改良を積み重ね作り出したお米ですが、
イセヒカリの強さは自然変異にあると思っています。

粒が大きく硬質米、ベチャッとならずサラッとしたお米は、
我が家では、チャーハン・カレー・丼物・酢飯の定番です。

日本を代表する寿司店、そしてカリフォルニアの寿司バー、
この秋からはニューヨークにも評判が伝わりシェフに選ばれ始めています。

世界にお米を売るためではなく、
世界に、日本の豊かな里山、水田文化、自然と共生し続けてきた稲作の世界を伝えたいと思い、この棚田でお米づくりに挑戦し続けています。

そんなイセヒカリの新米が、いよいよ来月より始まります(^^)
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この投稿をした生産者

富山県 富山市

土遊野

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