“見た目じゃない、味で選ぶ魚”──未利用魚の魅力と、おいしい付き合い方

2025/12/10 更新

近年、魚の流通にも“かたち”や“基準”が求められるようになり、味に問題がなくても市場に出回らない「未利用魚」が目立つようになりました。

サイズが不揃いだったり、見た目が個性的だったり、水揚げ量が少なかったりという理由で、出荷されずに破棄されてしまうことも珍しくありません。

今回は、そんな未利用魚が生まれる背景と、いま注目される理由、そして“見た目ではなく、味で選ぶ”楽しさ、さらには家庭での活用方法までをご紹介します。

「未利用魚」って、どんな魚?

私たちが普段スーパーや魚屋さんで見かける魚は、流通にのせやすく、売れやすい種類がほとんどです。

マグロ、サーモン、アジ、サバ──。

こうした“おなじみの魚”に比べて、水揚げされても出荷されない魚たちが数多く存在しています。それが、「未利用魚」と呼ばれる存在です。

未利用魚は、おなじみの魚に比べて味が劣るわけではありません。むしろその多くは、地元の漁師さんや料理人に「これはうまい」と太鼓判を押される魚たちばかり。

ただ、見た目が不揃いだったり、サイズが規格外だったり、知名度が低かったりと、売り場での“説明コスト”がかかるので市場からはじかれてしまうことも。

つまり未利用魚とは、“知られていないだけで、おいしい魚”。それだけに、見つけたときの「こんなにおいしいなんて知らなかった!」という発見の喜びも大きい魚たちなのです。

規格外だからって、おいしくないわけじゃない

野菜や果物でも「訳あり品」として販売されるものがありますよね。たとえば形がいびつだったり、皮に少し傷がついていたり。

そうした“見た目だけ”の理由で値段が下がるように、魚にも同じ構造があります。

  • 全長が市場規格に達していない
  • 体表に擦れた跡がある
  • 水揚げ量が安定しないため継続的に取り扱いづらい

こうした理由で、いくら味がよくても売れない、ということが起きてしまいます。

もちろんそれは“商品としての都合”であって、“味の価値”ではありません。だからこそ、未利用魚には「知る人ぞ知るおいしさ」が眠っています。

“おいしくて、地球にもやさしい”という選択肢

いま未利用魚が注目されているのは、「もったいないから」だけではありません。それ以上に、“これからの食をどう持続可能なものにしていくか”という大きな課題に繋がってるからです。

未利用魚を活用することには、こんなメリットがあります。

  • フードロスの削減:本来捨てられてしまう魚を活かせる

  • 資源の保護:マグロやサーモンなど、一部の人気魚に依存しすぎず、多様な魚を食べることで乱獲を防ぐ

  • 漁師さんの収入安定:今まで値がつかなかった魚にも販路ができる

  • 地域の食文化の継承:地方で昔から食べられていた“ローカル魚”の魅力が再評価される

さらに消費者にとっても、“まだ食べたことのない味に出会える”という楽しさがあり、未利用魚は、単なる代替品ではなく、新しい食体験を広げてくれます。

今こそ味わいたい、未利用魚たち

では実際に、どんな魚が未利用魚として流通しているのでしょうか。

ここでは、食べチョクでも購入できるおすすめの魚をピックアップして紹介します。

         
魚種 特徴 おすすめの食べ方
メヒカリ  小ぶりでやわらかく、旨味が凝縮。骨ごと食べられる  唐揚げ、南蛮漬け 
カワハギ 肝が主役。身はあっさりしていて刺身や煮物に合う 肝醤油で刺身、味噌煮 
アンコウ コラーゲンたっぷり。鍋の王様として有名 アンコウ鍋、唐揚げ 

※水揚げ時期や漁獲エリアにより、取扱いのある魚種は変動します。

これらの魚は、どれも「買ってよかった」「また食べたい」と言われることの多い、実力派の魚たちばかり。オンライン販売では冷凍・下処理済みで届くため、調理もしやすいですよ。

おすすめの未利用魚を探す

家庭でも簡単。未利用魚のおいしい楽しみ方

「珍しい魚は調理が難しそう…」と敬遠されがちですが、実は多くの未利用魚は“初心者向け”の調理法でおいしく楽しめます。

おすすめの調理法ベスト4

  • 唐揚げ:小型の魚は骨ごと揚げることで、香ばしさと旨味が際立ちます。

  • 煮付け・味噌煮:味の濃い魚には甘辛い煮汁がぴったり。冷めてもおいしいので、お弁当にも。

  • 炊き込みご飯:切り身をのせて炊くだけ。出汁がしみ込んで、風味豊かな一品に。

  • あら汁・味噌汁:アラや骨も無駄なく活用。出汁がよく出て、体にもやさしい一杯になります。

また、最近では味付きの切り身や干物タイプも増えており、解凍して焼くだけ・揚げるだけという手軽さも魅力です。

まとめ|知らなかっただけの、おいしい出会い

“選ぶ視点”が、食卓と海の未来を変える──。

未利用魚の多くは、「おいしいのに、見た目やサイズのせいで選ばれてこなかった魚たち」です。でも一度その味を知ると、「どうして今まで食べてこなかったんだろう」と驚かされるほど。

「魚の種類は限られている」という思い込みを、少しだけ手放してみませんか?

旬や地域によって変わる多彩な魚たちを味わうことは、食卓を豊かにするだけでなく、漁業や海の資源を未来につなげることにもつながります。

\ さっそく“未利用魚”デビューしてみませんか? /

食べチョクなどのオンライン直販で、下処理済み・調理しやすい未利用魚が手に入ります。「珍しいけど、意外と簡単」な一品を、今日の食卓に。

家族の会話も弾む、“ちょっと特別”な魚との出会いをぜひ。

おすすめの未利用魚を探す

最新の魚介類の特集記事

春の旬!今食べたい貝特集

春の旬!今食べたい貝特集

【目次】 今が旬!おすすめの貝と楽しみ方 春のアウトドアにぴったり!BBQで楽しむ貝料理 お取り寄せで旬の貝を楽しもう 焼いても蒸してもおいしい!春は貝がおいしい季節。BBQやキャンプ、潮干狩りなど、アウトドアシーンでも大活躍!BBQで楽しむ焼き牡蠣・ホタテバター焼き、濃厚な旨みのホンビノスやハマグリの酒蒸しなど、今が旬の貝を楽しみ尽くそう!今が旬!おすすめの貝と楽しみ方春に食べたい貝を「BBQ向き」「酒蒸し・汁物向き」「贅沢な一品」など特徴ごとにご紹介!どれを選ぶか迷ったら、ぜひ参考...

2025/03/25 公開

【年末年始の団らんに】日時指定できる年末年始のごちそう特集

【年末年始の団らんに】日時指定できる年末年始のごちそう特集

仕事納めに追われ、気づけばスーパーの棚はスカスカ、配送も年内終了ばかり…。 そんな忙しい年末を過ごすあなたの味方が、食べチョクの生産者さんたちです。「せっかくのお正月、妥協したくない」「帰省する家族を、美味しいもので驚かせたい」そんな想いに応えるため、「日時指定ができる」選りすぐりの食材を集めました。今年の年末年始は、生産者から直接届く「本物の味」で、一年を締めくくりませんか?中には送料無料のお得な"プリップリの牡蠣"や"濃厚なウニ"もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。今すぐ商...

2025/12/16 公開

 「過去最悪の不漁」でも諦めない。青森のホタテ漁師が貫く“世界一うまい”への執念

「過去最悪の不漁」でも諦めない。青森のホタテ漁師が貫く“世界一うまい”への執念

海水温の上昇が、日本の海に静かな、しかし深刻な変化をもたらしています。青森県の陸奥湾で育つホタテも例外ではありません。3年連続で水揚げ量は減少し、今年は「過去に例を見ない」例年の2割ほどしか獲れないという、壊滅的な状況に陥っているのです。「自分たちの努力とは別の問題があって、うまくいかない」そう語るのは、青森県でホタテ漁と加工を手掛けるほたての山神 営業部営業二課課長の東山さんです。逆境の中、彼らがなぜ前を向き続けられるのでしょうか。その原動力は、「自分たちが育てた世界一美味しいホタテを、...

2025/10/21 公開

魚介類の特集記事をもっとみる

食べチョクおすすめ

魚介類の選び方

詳しくはこちら

最新のおすすめ特集記事

令和8年大雪被害に遭った生産者さんの農産物を「食べて応援」

令和8年大雪被害に遭った生産者さんの農産物を「食べて応援」

今冬、東北から上信越地方を襲った記録的な大雪により、農業用ハウスや鶏舎の倒壊、果樹の枝折れ、土砂崩れなど、各地の生産者から深刻な被害状況が報告されています。現在、食べチョク運営事務局にて詳細を確認していますが、いまだ雪に阻まれ被害状況が確認できない場所も多い状況です。こうした状況を受け、被害を受けた生産者の農産物を「食べて応援」するための特集ページを新設しました。皆さまの商品購入が生産者の大きな支えとなります。温かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。「食べて応援」する>【目次】 生産...

2026/03/06 公開

🍓第2回 埼玉いちごスイーツグランプリ🍓
埼玉オリジナル品種のいちごを使用したスイーツのグランプリ審査結果発表!

🍓第2回 埼玉いちごスイーツグランプリ🍓 埼玉オリジナル品種のいちごを使用したスイーツのグランプリ審査結果発表!

開催概要埼玉いちごの魅力を、スイーツを通して伝える「埼玉いちごスイーツグランプリ」🍓いま話題の埼玉県オリジナル品種を使用したスイーツが集まりました!埼玉県・東京都内のパティスリーやカフェなど、さまざまな店舗が参加し、それぞれが「埼玉いちごだからこそできる表現」を追求。個性豊かないちごスイーツがそろいました。本グランプリは埼玉県主催のもと、元老舗果物専門店のバイヤーやスイーツWEBメディアの編集者、フルーツ・いちごの専門家やライター等、複数名の審査員による試食を含む審査を実施。味・おいしさ、...

2026/03/06 公開

2.5億票で白熱した「いちご戦国時代総選挙2026」の"天下いちご"に輝いたのは?!

2.5億票で白熱した「いちご戦国時代総選挙2026」の"天下いちご"に輝いたのは?!

冬から春に欠かせない旬のフルーツといえば、甘くてジューシーな「いちご」!今年の1月から食べチョクでは、全国の個性豊かないちごたちが火花を散らすWEB投票企画、「いちご戦国時代2026~天下分け目の決戦投票~」を行いました。多くの皆様にご投票いただき、なんと総兵力(=投票数)は2.5億超え!ついにその投票結果を発表いたします!定番の人気品種から、知る人ぞ知る希少な品種まで、国内110品種のいちごの中からみごといちご戦国時代を統べる"天下人”に輝いたのはどのいちごでしょうか?あなたが応援してい...

2026/03/04 公開

埼玉県オリジナルいちご品種特集②|コク深い、濃厚な甘さ。美味しさを追求した希少品種「かおりん」の魅力に迫る

埼玉県オリジナルいちご品種特集②|コク深い、濃厚な甘さ。美味しさを追求した希少品種「かおりん」の魅力に迫る

「かおりん」は、埼玉県で生まれた希少性の高いいちご品種です。流通量が少なく、市場で見かける機会は多くありませんが、名前のとおり「香りの良さ」が際立つ個性的ないちごです。栽培の難しさから生産者が限られていますが、ひとたび口にすれば、その濃厚な味わいに魅了されるいちご愛好家が後を絶ちません。この記事では、かおりんの栽培に情熱を注ぐ、ただかね農園さん(埼玉県秩父市)、北田農園 苺のマルシェさん(埼玉県所沢市)へのインタビューをもとに、かおりんの魅力を詳しく紹介します。「かおりん」とはどんな品種か...

2026/03/02 公開

埼玉県オリジナルいちご品種特集①|驚くほどの甘さ。いちご界を席巻する埼玉ブランド「あまりん」をもっと好きになる

埼玉県オリジナルいちご品種特集①|驚くほどの甘さ。いちご界を席巻する埼玉ブランド「あまりん」をもっと好きになる

今、日本のいちご界で最も注目を集めているであろう品種をご存知でしょうか。その名は、埼玉県が生んだ「あまりん」です。一過性のブームにとどまらず、プロの料理人やバイヤー、美食家たちからも高く評価され、全国的ないちごコンテストでも圧倒的な実績を重ねています。今回は、あまりんがなぜこれほどまでに人々を魅了するのか、栽培に情熱を注ぐ生産者のリアルな声から紐解きます。お話を伺ったのは、ストロベリーハウス細田さん(埼玉県さいたま市)、久米原農園さん(埼玉県本庄市)です。全国が認めた「あまりん」の圧倒的受...

2026/03/02 公開

すべての特集記事をみる

この記事をシェアする

サイトトップにもどる