【続報】お米の価格変動と生産現場のいまー持続可能な生産のために知ってほしいこと

2025/06/10 更新

2024年から日本全国で続く米価格の上昇と供給不足をうけて、食べチョクは生産現場で起きている変化を把握・発信するため、登録生産者に緊急実態調査 第2弾 を実施しました。

第1回目 の「お米の生産に関する実態調査」はこちら

今回の調査では生産コストの上昇や適正価格、経営状況に焦点を当てて調査を行った結果、90%の生産者が「経営が苦しい」と感じており、補助金を除くと約76%が「赤字」の状態であると回答。持続可能な経営を維持できている米農家は一部に限られていることが分かりました。

食べチョクは日本最大の産直通販サイトとして、引き続き生産現場の実情を伝え、生産者・消費者と共に持続可能な米づくりを考えるきっかけを提供してまいります。

<調査結果概要>

■米の販売価格は「3,000円から4,000円」が適正と考える生産者が約63%

2025年4月以降スーパーなどでのお米の販売価格の平均が5kgあたり4,200円を超える状態が続いています。生産者が考える適正価格を聞いたところ「3,501円から4,000円」と答える方が36.9%「3,001円から3,500円」と答える方が26.2%に上りました。

今までの価格が安すぎたと感じる生産者が多い一方で、現在の価格は上がりすぎておりコメ離れが加速することを不安視する声も寄せられました。

■米生産にかかるコストの上昇に90%の生産者が「苦しい」と回答

特に2020年以降のコロナ禍からコストの上昇を感じる生産者が増えており、90%の生産者が「経営が苦しい」と回答しました。そのうち13.1%は「廃業を考えるほど苦しい」と回答しており、経営状況の悪化に関して深刻な状態であることがわかりました。

具体的な上昇コストは農機具価格・燃料費・肥料代の高騰が大きいことが分かりました。

■経営状況について、補助金を除いて「赤字」と回答する生産者は約76%

2024年の経営状況について、43.9%が「補助金を含めても赤字」32.6%が「補助金を含めると黒字」、23.5%が「補助金を除いて黒字」と回答しました(有効回答のうち答えたくない・わからない等の回答を除いたn=98)。

国や自治体が米の生産者に対して実施している補助金に依存した経営体制の生産者が多いことが浮き彫りになりました。

一方で、2025年の経営状況については、補助金を含めて「赤字」と回答する生産者は32.1%と減少しています。一部の生産者は今回の価格上昇で経営状況が好転している一方で、依然として補助金がなければ赤字となってしまう生産者が多い状況であることがわかりました(有効回答のうち答えたくない・わからない等の回答を除いたn=81)。

お米のある暮らしをこれからも続けていくためには、生産者と消費者、どちらの立場からも理解し合うことが大切だと考えています。
食べチョクでは今後も、そうしたつながりを深めるための情報発信や取り組みを続けてまいります。

現在、お米にまつわる特集ページの公開や、定期便サービスもご用意しています。
ぜひ一度、ご覧いただければ幸いです。

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■その他の生産者の声(一部抜粋)
・農機具、人件費が高騰している中で価格が上昇するのは自然なことで、担い手不足の解消にも繋がる部分はある(富山県・米生産歴10年以上)

・生産者が補助金無しで自力で利益を稼ぐとなると、今の価格でも難しいと思う。一方で購入者側の希望に合わせたらほとんどの生産者はお米の栽培をできなくなってしまう。(北海道・米生産歴15年以上)

・自身の田んぼでは10aあたり8俵くらい収穫ができる。仮に25000円/俵だと20万円くらいの売り上げになり、コストや人件費を合計すると丁度同額程度になる。(埼玉県・米生産歴15年以上)

・【3,001から3,500円と回答した方】取引価格が上がる以上価格は上げないといけないが、消費者の負担も考えるとあまりに高すぎると厳しいのかなと思います。(茨城県・米生産歴20年以上)

・【3,501円から4,000円と回答した方】生産者と消費者、双方のことを考えると上記の金額が落とし所だと思います。(兵庫県・米生産歴5年以上)

(※1)相対取引価格とは、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの出荷団体と卸売業者との間で、主食用米を取引する際の価格のこと

お米の生産に関する実態調査 第1弾
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