【食べチョクアワード2025 果物部門1位】土壌環境が美味しさの秘訣!みかん屋ヤマダさん
26歳で農家を継いだヤマダさん
ヤマダさんが農業に本格的に携わり始めたのは、いつ頃からですか?
私たちは、静岡県浜松市三ヶ日町で、父・母・私の3人でみかんを栽培している農家です。
いずれ家業を継ぐつもりではいましたが、一度サラリーマンとして働いた後、想定よりも早く、26歳のときに農業の現場に入りました。
実際に現場に立ってみると、最初は大変だと感じることも多かったです(笑)。
例えば、収穫は年に1回しかないため、改善のサイクルを回すにも時間がかかります。また、気候や虫、病気など、さまざまな要素が複合的に結果に影響するため、何が要因だったのか分かりづらい点も、農業の難しさだと感じました。
ただ、その分、良い状態で収穫できたときの喜びは、より一層大きいですね。

なぜ食べチョクを利用しようと思われたのですか?
食べチョクへの出荷は、2021年に都会に住む姉の紹介で始めました。姉が食べチョクファンの友人から情報を得たのがきっかけだったようです。
当時、少量生産していた「ブラッドオレンジ」の販売先を探していたのですが、少ロットでも受け付けてもらえる食べチョクの仕組みに魅力を感じ、出品を開始しました。その後、早生みかんや青島みかんも出品するようになりました。
栽培へのこだわりと土壌改良の取り組み
柑橘の栽培において、特にこだわっているポイントはどこですか?
有機肥料を使った栽培には、特にこだわっています。私たちがみかんを栽培している三ヶ日町は、他の産地と比べると機械化が進んでいる地域です。
大型運搬車やSS(薬剤散布機)を使用することで土が踏み固まりやすくなるため、堆肥をまいて土壌の団粒性を高めています。その結果、水や栄養の保持力が高まり、みずみずしく栄養価の高い柑橘を育てることができています。
今年からは、栽培している全品種にペレット化した堆肥成分を含む肥料を導入し、春先だけでなく年3回施肥する取り組みを始めました。より美味しく、品質の高い柑橘を作るために、現在も試行錯誤を続けています。
品種ごとに工夫している点はありますか?
温州みかん以外にもブラッドオレンジなどの品種も栽培していますが、農薬をできるだけ減らし、防腐剤も使用しないようにしています。
以前、お客さまの投稿で、みかんを皮ごと切っている写真を見たことがあり、「皮まで安心して食べてもらえるように作らなければ」と気づきました。それ以来、より意識して栽培方法を見直すようになりました。

ユーザーさんとの活発なやり取り
今回のテーマ「声の力」を感じたエピソードを教えてください。
実際に召し上がっていただいたお客様の声をお聞きする機会はこれまで少なかったのですが、食べチョクさんを通して、多くのお客様から率直な感想や応援メッセージをいただくようになりました。それが大きな励みになっていますし、栽培や商品づくりの参考にもなっています。
お客様と直接お会いしたことはありませんが、「Aさんの娘さんは酸味が好き」「Bさんの遠方のお母様にも喜んでいただきたい」「Cさんは職場のお仲間さんと楽しくシェア」など、勝手に想像しながら箱詰め作業をする時もあります。
また、私たちは家族そろって大の猫好きです(笑)。
シャイな私たちに代わって、看板猫で箱入り娘の「ペコちゃん」に時々登場してもらっていますが、ペコちゃんも多くの方に可愛がっていただいていて、とても嬉しいです。

結びに
多品種の柑橘を育てている山田さん。試行錯誤の結果が年に1回の収穫でしか確認できないという難しさと向き合いながらも、「選ばれる柑橘」を追求し続ける姿勢がとても印象的でした。
2026年には柑橘ジュースの商品化にも挑戦される予定とのことで、これからの新たな取り組みがますます楽しみです。