大阪と兵庫の県境に位置し、豊かな自然が息づく能勢町は、日本一の大きさを誇る栗の品種「銀寄」の発祥の地。
江戸時代中期から脈々と受け継がれてきたブランド栗でありながら、生産量が限られるため知る人ぞ知る存在となっています。
分厚く丸々とした重厚感ある実は、外側の艶やかな鬼皮を剥くと、凹凸がある厚い渋皮が覆い、風味高さと甘さが特徴です。
能勢町栗農家銀まろの栗は完全無農薬です。化学肥料も使用していません。肥料は草木灰を与えています。無農薬で栗を育てるためには、栗園を清潔で健康的に保つことが大切です。春夏はこまめに下草刈りを行い、収穫を終えてからは虫の温床となる落ち葉やイガを集めて焼くなど、1年を通して努力を続けています。
収穫期には、完熟して落ちてきた栗だけをひとつひとつ拾い、心を込めて選別しお届けします。
銀まろの栗園では、ブランド栗「銀寄」と早生品種の栗を作っています。栗は1品種では実がなりにくいので、異なる品種を近くに植えて育てます。まず早生の栗が落ち始め、2週間ほど遅れて銀寄の出番となります。
銀寄の特徴は、なんといっても日本一の大きさを誇る肉厚の実。まるまる、ころころした実です。肉質はきめが細かくねっとりとし、栗独特の香りと甘みが強く感じられます。
銀寄と早生能勢栗※との見分け方は、銀寄のほうが横幅と厚みがあり、お尻の部分(座)が凹むようなアーチを描いています。
早生能勢栗は先のほうに向かって長く、座は平たい形です。肉質はなめらか。火を通すとほくほくした食感で、銀寄と比べるとあっさりした味わいが特徴です。コロコロ体型ねっとり系の銀寄に対してしゅっとした早生能勢栗とでもいいましょうか、それぞれに個性があって食べ比べるのも楽しいです。
能勢の栗はどちらも艶があってとてもきれいです。
※早生品種の栗を能勢栗と総称しています
濃厚な甘さと まろやかな風味をお楽しみいただけます。大粒で食べ応えがあるので、口の中いっぱいに栗を感じることができます。
お好みの食べ方でお召し上がりください。 お菓子やお料理の素材としても最適です。
皮のまま茹でて冷凍すれば3か月以上良い状態で保存できます。常温で解凍したあとの皮はやわらかくなっていて、包丁で楽にはがせます。
栗ご飯用には、生のままむき栗にして冷凍しておくのがおすすめです。凍ったまま必要な分だけ炊飯器に入れて栗ご飯を炊くことができ便利です。生の栗を剥くのは手間がかかると思われがちですが、市販の栗むき器(ハサミのような仕組み)を使えば意外と楽です。慣れれば早く剥けるようになります。
銀寄は甘露煮や渋皮煮にしてお正月用に瓶に保存される方も多いです。